924: ふゆから、くるる。 ◆74Vs4Bmj/g :2021/12/27(月) 14:46:02 ID:xaJHLnOw
世間的にはそれなりに評価されてる作品なので選評書こうかどうか迷ったけど
自分的にはやっぱクソゲー扱いなので書かせてもらいます。
お耳汚し程度にどうぞ。
ふゆから、くるる。
ブランド:シルキーズプラス
販売日:2021年09月24日
企画・シナリオ:渡辺僚一
キャラクターデザイン・原画:あめとゆき / なのはなこひな
ジャンル:学園SFミステリーADV
価格:通常版 9,800円 / スペシャリテ版 11,300円(共に税別)
〇ストーリー(公式サイトより/長いので要約)
しほんちゃんの首無しの胴体が瞑想室でみつかったらしいのだ。
殺人は珍しい話じゃない。
だって、学園に一人くらい殺人鬼はいるものだもん。
人を殺すのはいいけど、頭部を切断して隠す、というのは
絶対にやっちゃいけないタブーだ。
そんなことされたら蘇ることができなくなってしまう。
どうにかして二日以内に頭部を見つけないと、しほんちゃんが本当に死んじゃう!
そんな現実は絶対に受け入れられない。
今はショックを受けたり、泣いたりしてる場合じゃない。
私にはできることがあるはずだ。
「そんなのやったことないけど……。わっ、私!」
私がしほんちゃんの頭部を必ず見つける!
「私、名探偵をやるよ!」
外部と隔離された全寮制の学園。
不死の少女達の平穏な学園生活は、とある殺人事件によって大きく狂い始める。
〇主人公について
名前:空丘 夕陽(ソラオカ ユウヒ)
女主人公で[霜雪しほん]という同性のパートナー(恋人)がいる。
性格等々については後出。
〇問題点
学園SFミステリーADVと謳っている通り
本作は基本的にミステリ(推理)モノである。
そのため[導入]⇒[推理]⇒[真相]といった流れで話が進むこととなる。
では、各パート毎の問題点について解説していく。
まず大きな問題点として挙げられるのが"導入パート時間の長さ"である。
本作の全体プレイ時間は14時間程度だが、事件が発生するまで約5時間ほどかかる。
つまり導入パートだけで全体プレイ時間の約1/3も時間がかかってしまう。
ただこの5時間が面白ければいい。
だが導入パートで実際にやっていることと言えば
[脱線しまくりの寒いギャグ会話]⇒[おざなりな理由からの百合H]を繰り返すだけである。
登場人物はみんな話を脱線させまくったり人の話を全く
聞かなかったりするのでとにかく話が進まない。
例えば「私とヒロインちゃんを比べたら、月とすっぽんだよ」
という会話からすっぽんについて延々と語ったり
パートナーが「大好き」を連呼し話を聞かなかったり
ひたすらボケ倒したりと
終始こんな感じである。当然だがここまでミステリーのミの字もない。
SFミステリーを期待しているプレイヤーからしてみれば
「いいからとっとと話を進めろ!」と叫びたくなってくる。
ライターも脱線&冗長は自覚しているのか劇中キャラに
「さて、話を戻そうかー」「人の話を聞くつもりはないみたいだな」などと言わせる始末。
(※上記は事件発生後の台詞です。念のためフォロー)
そしてHシーンだが、とんでもなくおざなりな理由からHシーンが発生する。
例1:
ヒロイン「一目ぼれしましたHしてください!してくれないと殺します(ナイフ持参」
主人公「無理だよパートナーを裏切れないよ」
ヒロイン「パートナーへの最大の裏切りは先に死んでしまうことではないでしょうか?」
主人公「じゃあしょうがないかな」⇒Hシーン
例2:
護身術部員「何か言いたそうな顔してるけど?」
見学者「いえ別に何も」
護身術「いいから言いなよ」
見学者「練習してる護身術って役に立たないんじゃないかと思って」
護身術「言い争いはいい。ボクと試合しろ」
試合開始⇒寝技に入った途端、見学者が護身術部員を凌辱H
導入が長すぎるせいか、事件発生前にHシーンの2/3が埋まる模様。
2件の殺人事件が発生。
よーやく話もスムーズに動き出すかと思いきや
第一発見者に声をかけてから話が聞けるまで130以上クリックかかるなど
脱線&冗長仕様は健在。
そして推理パートに入り新たな問題点が浮上する。
それは[適切な情報開示がされない]という点である。
主人公達はまず生徒監視システムのある情報管理室に行き
事件概要を聞くこととなる。
そこで密室殺人事件の概要を確認することになるが、詳細情報が提示されない。
ドアの施錠有無、ドア以外の出入り口(窓等)の有無など
密室殺人を推理する上で絶対に必要になる情報が提示されず
ふんわりと"これは密室殺人です"としか語られないのだ。
そして主人公達が管理室を後にし、第一発見者に尋問⇒死体安置所に移動した時点で
仲間からポロっと「殺人現場はドア1つだけで窓はない」ということが語られる。
この情報は明らかに最初の管理室で確認すべき内容にも関わらず
主人公は確認しようともしないし、仲間もそれを指摘しない。
また推理においても間違った前提のまま話が進むということが多々ある。
例:
第一被害者が体育座りの格好で死亡していたという情報を入手する。
だが第二被害者の遺体状況については現状不明である。
にも関わらず第二被害者も第一同様、体育座りの格好で死亡していた
という前提で話が進んでいく。
※ATPが少ない=殺害直後に死後硬直(体育座り)が発生する条件
その後、第二被害者も体育座りで死亡していたことを確認するシーンがあるが
どう考えても順序が逆である。
さらに別の問題点として、自称名探偵の主人公がポンコツな点が挙げられる。
アリバイのある生徒会長を犯人呼ばわりし
アリバイがあることを指摘されると
「生徒会長権限でいろいろ裏技が使えるんじゃありませんか?」
とメチャクチャな言い訳を述べる始末。
その後も確たる証拠もない人物を犯人呼ばわりし監禁しようと提案したり(当然却下される)
とポンコツっぷりを遺憾なく発揮。
そんな何一つ成果を上げていないにも関わらず何故か
生徒会長から生徒を監禁する権限を与えられたり
部外秘のはずのピッキングツール(総当たり君)と生徒監視システム(アルパカ)を与えられる。
まとめると推理パートは全体的に大雑把で
まともにユーザが推理できる環境が整っていない。
真相パートについては大きな問題点はなかったため割愛。
さて、次にエロ関連について。
絵は可愛いのでおかずとしての実用性はあるのではないかと思いきや、そんなことはない。
何故なら全9個のHシーン全てが百合H、しかも内5個はふたなりHなのである。
※ふたなりHを百合Hに含めるかどうかは意見が分かれると思うが
チ〇コ生えてる以外は美少女同士の絡みなのでここでは百合Hの範疇と定義する
ただ事前にその情報が開示されていれば問題はない。
実際、公式HPを見ると百合要素があることは十分感じ取ることができる。
だが一般ユーザからスルーされるのを恐れてか、公式の歯切れが悪い。
「百合要素はありますけどそれがメインではないですよ~」的な、
そんな空気を醸し出しているのだ。
例えば主人公の空丘夕陽と霜雪しほんは劇中でパートナー(恋人)同士であることを公言しているが
HPのキャラ紹介ページには二人の間柄は"親友"と記載されている。
また本作は女性同士で恋人になることが当たり前の世界観だということも公開されていない。
さらにシナリオライターが「百合作品ではない」と断言しているが
Hシーン全てが百合Hなのにも関わらず「百合作品ではない」は流石に厳しくないだろうか。
上記の事前情報から「軽い百合描写がある程度かな?」と思い込みプレイし始めたユーザは
濃厚なガチ百合Hからの~主人公は実はふたなりで~
一部ヒロイン達にチ〇コが生えだし他のヒロインとふたなりHを始める~
という怒涛の展開を見せつけられることになる。
一応、HPのサンプル画像1枚とQ&A(よくわかるふゆくる第四回)にてふたなりについての
匂わせはあるものの、それだけで上記の展開を想定することは不可能だろう。
〇まとめ
- 冗長すぎる導入パート
- 大雑把すぎる推理パート
- 百合&ふたなり
- 事前情報と実物との剥離
一つ一つはそこまで大きなクソ要素ではないし、そのそも好みの問題の要素もある。
そのため『クソゲー』というよりは『人を選ぶゲーム』と言えるのかもしれない。
だが、各要素の多くが許容できない・性癖と合わない、となった場合、
つまらない上、守備範囲外のエロを延々見せつけられるという苦痛を味わうことになる。
以上になります。
異論・反論・「ふゆくるはクソゲーじゃねぇ〇ね」等ありましたら遠慮なくどうぞ。
後>>927で1点訂正です。
誤:130以上クリックかかるなど
正:130クリック以上かかるなど