時事ドットコム記事へ飛ぶ (元記事控)


宮崎県は7日、口蹄疫問題で、ワクチンを接種した複数の農家の家畜を共同の埋却地に集めて殺処分する作業を日向市で開始した。これまでは発生農家の農場などに埋めていたが、農家が土地を確保する負担を減らし、処分を迅速化するのが狙い。
 土地は市が用意。市内十数戸の農家の牛約200頭を同日中に処分し、まとめて埋める。埋却後の土地は県が買い上げる。これに先立って県は国と協議し、家畜の移動制限区域内で牛や豚を生きたまま農家から埋却地に運ぶことを認めさせた。
 県によると、日向市では12日までに、ワクチンを接種した牛と豚約1500頭を処分する予定。その大半が、2カ所の共同埋却地に埋められるという。
 また、被害が終息した同県えびの市で発生4農場の現地調査を行った国の疫学調査チームは同日、宮崎市内で記者会見を開き、えびの市では感染疑い家畜の早期発見・処分と地域住民の自主的な消毒作業が早期の終息につながったとの見方を示した。(2010/06/07-20:27)

最終更新:2010年07月09日 02:39