2010年6月8日6時34分
民間調査会社の帝国データバンクがまとめた3カ月後の企業の景況感は、全47都道府県の中で宮崎県だけが悪化して全国最下位に転落した。口蹄疫(こうていえき)の影響とみられる。同社福岡支店は「景気回復の鈍化が懸念される」としている。
調査は5月20~31日に実施。対象の全国2万1362社のうち1万806社が答えた。景気の良しあしを7段階で答えてもらい、最高が100、最悪が0の指数にした。
足元5月の景況感では、宮崎県は26.0と、岩手県の23.2より高く46位だった。ところが8月の予測は0.8ポイント悪化して25.2。5.6ポイントの改善で28.8となった岩手に抜かれた。全国では5月は31.7で、8月は35.6に3.9ポイント改善している。
帝国データは「感染の拡大を防ぐために色々な経済活動が止まった影響で、農業や観光にとどまらず、工事の遅れで影響を受ける鉄鋼関連など様々な業種から心配する声が出ている」としている。
最終更新:2010年07月09日 02:49