宮崎県の口蹄疫(こうていえき)問題で、農林水産省の専門家委員会は、家畜を埋める作業が遅れたことが感染が広がった原因との考えを示しました。
農水省牛豚等疾病症小委員会・田原健委員長:「(川南町での感染拡大は)埋却用地がなく、手間取ったのが感染拡大の要因だと」
田原委員長はこのように述べ、家畜を埋める作業をさらに急ぐように政府に提言しました。ただ、委員会としての責任などについては言及を避けました。
日本養豚開業獣医師協会・石川弘道代表理事:「委員会の先生は、現場から離れた位置でみている先生がほとんど。現場がどう動いているか、なかなか気づかずにいるのではないか」
一方、委員会に先立って、獣医師団体の代表が田原委員長に意見書を手渡しました。意見書のなかで、団体は感染拡大を許した委員会の責任を追及するとともに、役所と学者だけで構成された委員会に民間からも委員を登用して実効性を挙げるよう求めています。
最終更新:2010年07月14日 04:39