(07/04 19:17)
宮崎県の口蹄疫問題で、市内の発生農場を中心とする家畜の移動制限区域(半径10キロ)と搬出制限区域(同10~20キロ)が解除された日向市で4日、養豚農家が家畜の出荷を再開した。
「今日の日が来るのを待っていた。もう感染が広がってほしくない」。日向市で豚約1900頭を飼育する養豚業黒木章夫さん(53)は、自ら運転するトラックで約80頭を食肉加工場「南日本ハム」(同市)に出荷。「これ以上出荷できなければ、豚舎がパンクしていた」と安堵のため息。
一方で黒木さんは「日向まで飛び火するとは思っていなかった。県全体の終息宣言が出るまで消毒を徹底する」と気を引き締めていた。
隣接する都農町での感染終息がまだ確認されず、現在も市の大半は搬出制限区域にかかっているが、南日本ハムは移動制限区域から外れ、4日から市内の養豚農家が出荷可能になった。
最終更新:2010年07月18日 05:07