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宮崎県の口蹄(こうてい)疫の影響が、中国からの観光クルーズ船にも及んでいる。6月下旬以降、日向市の細島港に入港予定だった船の寄港地が、相次いで鹿児島市のマリンポートかごしま(人工島)に変更。宮崎県は「現状ではやむをえない」と、口蹄疫終息後の寄港復活を願っている。
 寄港地が変わったのは、6月22日、7月6日に入港予定だった、中国・上海発着のクルーズ船レジェンド・オブ・ザ・シーズ(70000トン)。両日とも8日間の日程で、神戸、福岡、韓国・釜山を巡るツアーだった。
 宮崎県港湾課によると、日向市が船会社へ口蹄疫被害の現状を説明。「観光できない可能性もあり、迷惑を掛けることになる」と伝え、船会社が入港を見合わせたという。乗客は各約1800人。高千穂観光や商業施設での買い物も予定していた。
 20日にも入港予定船があり、現在、運航会社と、寄港地変更の方向で調整中。同課の平部隆典副主幹は「9月に海外客船が1隻入る予定なので、そのときにはこれまで以上に迎えたい」と話す。
 一方、6日にマリンポートに着いた乗客は、バスなどで鹿児島市内や南薩を観光。山形屋(同市)にも約350人の中国人客が訪れた。香港から夫と子どもと3人で参加したジェニー・ロウさんは「出発前に寄港地変更を聞いて驚いた。鹿児島に来たのも初めてだったし、買い物も楽しめたので問題ない」と話した。



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防疫関係 7月
最終更新:2010年07月19日 03:27