宮崎県の口蹄(こうてい)疫で延期が続く子牛競り市の円滑な再開に向け、霧島市は8日、市内の牛農家818戸(肉用牛800戸、酪農18戸)を対象に畜舎の消毒を始めた。17日まで。
口蹄疫発生以降、同市では競り市出荷の前提となる子牛の登録検査、予防接種などが行えていない。JAグループ鹿児島が12日に競り再開時期について協議を予定していることから、市やJAあいら、かごしま中部農業共済組合が合同で消毒を行うことにした。防疫に万全を期すため、酪農も対象にした。
8日、同市霧島永水の子牛生産農家園田義昭さん(67)方でも、畜舎などに消毒液が掛けられた。
妻純子さん(65)は「出荷できない中、子牛が生まれ畜舎は手狭。飼料代もかさむ。先日の土砂崩れで田んぼも被害を受けた。早く競りを再開してほしい」と話した。
最終更新:2010年07月20日 02:20