口蹄疫問題で宮崎県は15日、県東部の感染多発地域の移動、搬出制限区域解除に向け、発生地から半径10キロ圏内にある農場の一斉消毒を急いだ。被害が最も大きかった川南町などでは既に消毒が完了しており、同日夕には多発地域全体ですべての作業が終了する。
農林水産省は15日にも、県が要望している民間種牛6頭の特例救済を認めず、県に殺処分を求めるため地方自治法に基づく初の是正指示を出す見通し。
感染多発地域では感染疑いとなった家畜や、ワクチンを接種した家畜が殺処分され、残りは高鍋町で飼育されている民間種牛6頭だけ。県は16日午前0時の制限区域解除を目指してきたが、国は種牛の処分が終わるまで同地域の安全性は確認できないとの立場で、東国原英夫知事は難しい判断を迫られそうだ。
県によると、15日は高鍋町と日向市で畜舎などの消毒を実施。いずれも農場のふん尿対策は完了している。
(07/15 09:13)
最終更新:2010年07月16日 05:26