読売新聞社の記事へ飛ぶ (元記事控)


 宮崎県の口蹄疫(こうていえき)問題で、県は17日、高鍋町の薦田(こもだ)長久さん(72)の種牛6頭の殺処分と埋却を終え、殺処分対象の家畜はすべて処分された。

 これを受けて、県は18日午前0時、高鍋町を中心とした家畜の移動制限区域と、制限区域内の住民にイベントや外出の自粛を求めた非常事態宣言を解除した。

 県内で移動制限区域が残るのは、27日に解除予定の宮崎市の一部だけになった。

 種牛はトラックで2頭ずつ3回に分けて町内の共同埋却地に運ばれた。薦田さんの家族は荷台を覆うブルーシートをめくり、牛の体を何度もなでて別れを惜しんだ。薦田さんは付き添わず、埋却地で獣医師が注射を打って殺処分した。

 県は、殺処分前に6頭の血液を採取した。薦田さんの要請を受けて行ったもので、種牛が感染していなかったことを抗体検査で確認したい意向だ。

(2010年7月18日00時26分 読売新聞)
7月 復興 防疫関係

最終更新:2010年07月19日 07:17