(2010 07/28 11:29)
鹿児島県開発促進協議会会長の金子万寿夫県議会議長と伊藤祐一郎知事は27日、2011年度政府予算の概算要求を前に、口蹄(こうてい)疫対策や地方財源確保、港湾整備事業促進などで、鹿児島に十分な予算措置が図られるよう、関係各省に申し入れた。
6月の開促協総会で決めた要望項目に、新たに口蹄疫対策の充実、大雨被害による災害復旧対策を盛り込み合計80項目について申し入れ。同日は農林水産、文部科学、国土交通、総務の各副大臣に直接説明した。
農水省の郡司彰副大臣には、「口蹄疫対策は畜産農家の経営安定、諸産業の立て直しなど今後新たな局面を迎える」と指摘。「鹿児島も十分対象となるような国の施策を」と求めた。
国交省では馬淵澄夫副大臣に、10年度予算が前年度比3割減となった奄美群島振興開発事業について、民主党の“奄美版マニフェスト”にも触れながら予算確保を求めた。副大臣は「十分(事情は)聞いている。努力する」と答えたものの、具体的な数字の言及はなかったという。
伊藤知事は「政府の予算方針がどうなるのか。方向性が見えない段階だが、国の状況は厳しいので新規は制約されるだろう。県としては必要な事業が実現するよう努力したい」と述べた。
最終更新:2010年07月30日 02:21