都農町で家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」に感染した牛が確認され、川南町でも感染が疑われる牛などが見つかった問題で、県内では関係機関による懸命の消毒作業が続けられると同時に、牛の競りや、各種イベントの開催自粛が相次いでいる。
感染拡大を防ぐためだが、中止するイベントの数は増えつつあり、大型連休への影響も懸念される。
都城市の県家畜商商業協同組合は30日に予定していた成牛の競りを、小林市の西諸県郡市畜産販売農業協同組合連合会は26日と5月10日の子豚、今月29日と5月9日の成牛の競りをそれぞれ中止すると発表した。県の要請を受け、判断したという。
イベントでは、25日の「高崎町海の幸祭り」(都城市)と「えびの京町温泉マラソン大会」(えびの市)が中止になったほか、29日に予定されていた、日南市の伝統芸能「泰平踊」の定期公演と三股町の恒例行事「早馬まつり」は開催を見合わせた。いずれも多くの人出が見込まれていた。同町は都農、川南両町から南に遠く離れているが、農業生産額の約7割を畜産が占めていることから、町観光協会は「感染を防止するため苦渋の判断」としている。
(2010年4月25日 読売新聞)
最終更新:2010年07月19日 04:11