2010年4月21日 09:30
宮崎県都農町の繁殖牛農家でウイルス性感染症の口蹄疫(こうていえき)に感染した疑いがある牛3頭が見つかった問題で、県は20日、家畜伝染病予防法に基づき、この農家を中心に半径10キロ以内を家畜などの移動制限区域、同20キロ以内を搬出制限区域にした。
両制限区域に通じる国道10号など4カ所で消毒ポイントを設けて畜産関係車両を対象に県職員が消毒にあたっている。また、県は制限区域内の家畜市場1カ所と食肉処理工場1カ所に閉鎖を指示。制限解除には3週間以上かかる見込み。
県畜産課によると、この農家は肉用牛(黒毛和牛種)の親となる繁殖牛16頭を飼育。うち3頭に口内がただれるなど感染が疑われる症状が出た。感染防止のため、県は16頭すべてを処分する一方、近隣で感染が疑われる牛がいないかどうか調べているが、確認されていないという。
東国原英夫知事は「感染の疑いのある牛は市場には出回らない。仮に食べても人体には影響ない」と、冷静な対応を呼び掛けている。
=2010/04/21付 西日本新聞朝刊=
最終更新:2010年07月14日 05:28