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2010年5月7日 00:14

 豚でも口蹄疫(こうていえき)の感染疑い例が確認された宮崎県えびの市では、養豚農場から県への通報があった4日以降、市の職員たちが対応に追われた。

 4月28日の牛に続き、2例目となる感染疑い例が出たことで県や市はすぐに、この農場から500メートル以内への立ち入り制限を実施。飼育豚320頭の処分は5日夜までに完了した。

 今回の豚舎は、同市内で1例目の感染疑い例となった牛舎から北に約1キロと近接。このため市は6日、豚舎から半径1キロ圏内の畜産農家(計80戸)に消毒剤と噴霧器の配布を始めた。また、これまで5カ所だった市設置の消毒ポイントを10カ所に倍増した。

 村岡隆明市長は「畜産農家の精神的なダメージを心配している。今は1、2例目が発生した地域からウイルスを出さないよう、封じ込めに努める」と話した。市によると、同市内では約700戸が牛を計約2万7千頭、豚を計約6万5千頭飼育しているという。

=2010/05/07付 西日本新聞朝刊=


最終更新:2010年07月15日 03:48