朝日新聞社の記事へ飛ぶ (魚拓)


2010年5月17日1時5分

 宮崎県で口蹄疫が発生している問題で、平野博文官房長官は16日、県庁で東国原英夫知事と会談した。急速に拡大する被害への対策を求める東国原氏に対し、平野氏は「政府、県、自治体を含め、一体となってこの問題に知恵を出したい。一番のポイントは、いかに(感染を)拡大させないかだ」と述べ、早急に対応策を検討する考えを示した。

 平野氏の宮崎入りは、4月下旬に口蹄疫が確認されてから初めて。東国原氏は、ウイルスの侵入経路の解明や畜産農家への支援強化、処分した牛や豚を埋めるための国有地の提供などを要請。平野氏に鳩山由紀夫首相あての要望書を手渡し、「被害が止まらない状況で、関係者の無念は尋常ではない。首相にも来県いただきたい」と求めた。平野氏は「首相と早急に対応を検討したい」と引き取った。

 平野氏に続いて福島瑞穂消費者担当相も同日、県庁で東国原氏と会談。会談後、福島氏は記者団に「ブランドになった宮崎牛が打撃を受けるのではないかという心配に、担当大臣としてしっかりやっていく」と述べ、風評被害対策に力を入れる方針を表明した。
5月 対応 風評被害

最終更新:2010年07月16日 05:15