宮崎日日新聞 激震口蹄疫へ飛ぶ(魚拓)


 農林水産省は24日、口蹄疫発生により設定された移動制限区域(半径10キロ)内にあり、先月下旬から食肉処理を停止している「ミヤチク」都農工場(都農町)を再開させる方針を決めた。川南町を中心に発生農場から半径10〜20キロ圏内の牛や豚をすべて食肉処理し「緩衝地帯」をつくる政府対策に基づく特例措置。同工場は消毒などを徹底した上で、26日から牛の受け入れを再開する。

 ミヤチクやJA宮崎経済連によると、24日、県を通じて国から食肉処理再開の要請があり、26日から1日当たり牛60頭の受け入れを行うことを決めた。

 国は10〜20キロ圏内で飼育される全頭の早期出荷と食肉処理を目指している。農水省によると、対象となるのは牛約1万6500頭、豚約3万1800頭。ただ、国の補償内容が不明確なことから、同工場では、まず搬出制限で出荷できずにいた肥育牛を優先して受け入れる。

 同工場は、4月20日、都農町での感染疑い1例目の確認に伴う移動制限区域に含まれたことから食肉処理を停止していた。

(2010年5月25日付)


最終更新:2010年07月18日 01:37