47NEWSの記事に飛ぶ (魚拓)


 口蹄疫問題で、感染封じ込めに使う消毒薬や石灰の需要が急に高まり、メーカーや販売会社は緊急輸入や生産増強で対応している。それでも供給量はぎりぎりの状態。宮崎県では食用酢も活用されている。

 「鳥インフルエンザが発生した時を超える状態」。塩素系消毒薬を英国から輸入するバイエル薬品(大阪)の広報担当者は驚く。

 通常の出荷量は年に約160トンだが、今年は口蹄疫の広がりが問題化した5月だけで100トンに上った。現在は通常の船便に加え、航空便でも輸入。担当者は「封じ込めへの協力は製薬会社の使命なので、輸送コストの増加分は価格に転嫁していない」と話す。

 明治製菓(東京)も、消毒薬生産を委託する別会社に国内工場をフル稼働してもらい、各地からの需要に応えている。

 畜舎の出入り口や殺処分した家畜を埋める際にまく消石灰も需要が急増。丸京石灰(大分県津久見市)は通常の生産量1日10トンを5月以降は30~40トンに。


タグ:

防疫関係 6月
最終更新:2010年07月16日 03:55