山田正彦農相は29日の閣議後の記者会見で、宮崎県の口蹄疫問題について、「(被害が多発した県東部から)いつ飛び火するか分からず心配だ。あと1、2件は出そうな気がしている」と述べ、予断を許さない状況が続いているとの認識を示した。ただ、県内などで具体的に発生の可能性が高い地域があるわけではないとしている。
農相は、宮崎県東部でウイルスが付着している恐れがある家畜のふん尿などが大量に残っているため、この地域から人や車両を介して感染が拡大する危険性は残っていると指摘した。農家などに引き続き消毒を徹底するよう呼び掛けた。
口蹄疫をめぐっては、宮崎市の農場で18日に確認されて以降、新たな発生がなく、家畜の殺処分、埋却が進んでいる。
2010.6.29 11:56
最終更新:2010年07月03日 23:56