宮崎県内で口蹄(こうてい)疫の感染拡大が続いている問題で、農林水産省は19日、発生が確認されている農場から半径10キロ以内のすべての牛や豚にワクチンを接種し、接種後は全頭を殺処分する方針を固めた。同日中に発表する。対象は同県川南町を中心とする4町の発生地域で、同県えびの市周辺は含まれない。
感染家畜の殺処分などのこれまでの対策では感染拡大を抑えることができなかったことから、農水省の専門家委員会が18日、ワクチン接種を提言。農水省はこれ以上の拡大を防ぐため、現在移動制限をかけている半径10キロ圏内に対しては、健康な牛や豚も含めた殺処分が必要だと判断した。
このほか、現在、搬出制限地域となっている10~20キロ圏内の牛や豚について、食肉にした上で国が買い取る案も浮上している。(共同)
最終更新:2010年07月18日 04:46