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(2010 05/19 11:26)

 宮崎県で広がる家畜の感染症口蹄(こうてい)疫問題で鹿児島県の伊藤祐一郎知事は18日、県所有の種牛について「避難も想定しているが、動かした先でもし発生したら逆効果だ」として、まずは防疫体制に全力を挙げることを強調した。
 宮崎県が13日、県家畜改良事業団(高鍋町)の種牛6頭を移動制限区域の外へ避難させ、大分県が種牛を分散化させる検討を始めたことを受け、18日夕の「ぶら下がり」会見で答えた。
 鹿児島県は県肉用牛改良研究所(曽於市大隅)で「鹿児島黒牛」ブランドの根幹となる種牛24頭、その候補牛49頭を飼育している。伊藤知事は「移動が牛にとって安全かどうかの確認はできないのでは」と、慎重な判断を示した。
 また伊藤知事は同日、各自治体が設けている車両消毒ポイント14カ所で19日にも一般車向け消毒が始まるのに合わせ、「本県への侵入防止に万全を期したい。県民の皆さまにご協力を」と呼びかける要請文を出した。消毒液をしみこませたマットを路上に置き、徐行してもらう方式。県設置の7カ所では既に一部で始まっている。
5月 対応 防疫関係

最終更新:2010年07月18日 04:49