宮崎県の家畜伝染病「口蹄疫」問題で、県は31日、同県高鍋町の県家畜改良事業団で管理している種牛49頭の殺処分を完了し、事業団近くの県有地に埋却したと発表した。
県が管理する種牛は、同県西都市に避難させている主力級5頭だけになった。49頭は次世代を担う若い種牛が中心。
うち最高品質の子牛約22万頭を生み出し、引退した全国屈指の種牛「安平」は、「宮崎の畜産に大きく貢献した」として県職員らが立ち会い、最後に処分された。
事業団で49頭とは別の肥育牛が感染し、家畜伝染病予防法上の殺処分対象になった。県は貴重な種牛を守るため、特例での処分回避を検討していたが、26日、1頭が症状を発症し、方針を転換した。
(2010年5月31日12時07分 読売新聞)
最終更新:2010年07月15日 23:33