2010年6月2日 00:58
宮崎県で家畜伝染病「口蹄疫」の感染が拡大した問題で、東国原英夫知事は1日、定例会見で「結果責任はある」と述べた。4月20日に1例目となる感染疑いの牛が見つかって以来、同問題で自身の責任について言及するのは初めて。ただ、知事は感染経路が不明なことなどに触れ、「完全な防御は極めて困難だった」と釈明した。
東国原知事は「ウイルスの増殖器といわれる豚に感染し、大規模農家での発生も多かった」と、感染が牛だけだった10年前との違いを指摘、「対応が後手に回った部分もあった。結果責任については真摯に受け止める」とした。
一方、えびの市で5月14日以降、新たな感染疑い例が出ておらず、川南町などの児湯地域外で感染疑い例がないことから、「防疫対策に全力を尽くしており、一定の封じ込め効果はあった」との見方を示した。
同問題をめぐっては1日、宮崎県入りした鳩山由紀夫首相も国の結果責任を認める発言をしている。
=2010/06/02付 西日本新聞朝刊=
最終更新:2010年07月16日 01:49