口蹄(こうてい)疫問題で、現地対策本部の山田正彦農林水産副大臣は3日、発生地から半径10キロ圏内でワクチン接種を受けた家畜に限り、一定の場所に集めて処分できるよう、農場からの移動を特例で認める方針を東国原英夫宮崎県知事に伝えたと明らかにした。県によると、接種を受け、殺処分、埋却対象となっている牛と豚は計約10万頭いる。
山田副大臣は処分のペースについて、牛は1日300頭程度にとどまることから「このままでは(牛の処分に)半年かかる」とした上で、作業の迅速化を図り、今月中の処分終了を目指すため「ワクチン接種から14日経過した牛を生きたままトラックにのせ、埋却場所まで運ぶことは可能」と知事に伝えたという。
豚は牛より体重が少ないことから「(個々の農場で)処分して運んだ方がいいのではないか」と記者団に述べた。
2010.6.3 18:36
最終更新:2010年07月17日 05:16