口蹄疫(こうていえき)問題で宮崎県は4日、発生地から半径10キロ圏内でワクチン接種を受けた日向市の豚約600頭の殺処分を、5日にも始める方針を明らかにした。ワクチン接種を受けた健康な家畜の処分は初めて。口蹄疫対策特別措置法で定められた予防的殺処分の初適用となる。県によると、農家は処分に同意しているという。
また県は4日、避難先で2週間の経過観察となっているエース級の種牛5頭について、感染の有無を最終的に見極めるための検体を採取した。動物衛生研究所の関連施設(東京)で遺伝子検査と抗体検査を実施する。結果は遺伝子検査が5日夜、抗体検査が6日夜に判明の見通し。
両検査で無事が確認された場合でも、県は農林水産省と協議の上、5頭の健康状態の確認を今後も続ける方針。
2010.6.4 23:23
最終更新:2010年07月17日 05:36