2010年6月5日 01:10
県は4日、宮崎県えびの市での口蹄疫感染が終息したとして、人吉市など4市町村の一部を対象にした家畜の移動・搬出制限を解除した。ただ県は「宮崎全体では感染拡大がまだ続いている」と分析。宮崎県境の幹線道路7カ所に一般車両向けのプール式消毒ポイントを新設し、防疫態勢を強化することを決めた。
同日、県庁で開かれた口蹄疫防疫対策本部(本部長・蒲島郁夫知事)の会合で報告された。
プール式の消毒は、長さ10メートル、幅6メートル、深さ2センチにわたり車道の一部を囲い、消毒液を浸して実施。4日に山都町の国道218号と265号にポイントを設け、8日までに人吉球磨地方の5カ所でも始める。
会合では、感染拡大が続く宮崎県東部につながる高森町の国道325号で、県が殺菌用の酢の散布を始めたことを説明。西日本高速道路が人吉、植木、益城熊本空港インターチェンジ出口に、消毒マットを敷設したことも報告された。
蒲島知事は「県内で1頭も発生させないように防疫対策を強化したい」と述べた。
=2010/06/05付 西日本新聞朝刊=
最終更新:2010年07月17日 05:43