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口蹄疫発生に備え埋却作業演習 県北振興局が県内初

牛に見立てた袋の埋却作業に当たる担当者=佐世保市小佐々町西川内
 県県北振興局は6日、佐世保市小佐々町西川内の県有地で、口蹄疫発生を想定した家畜の埋却作業の演習を県内で初めて実施した。

 県の県北、島原、県央の各振興局、県北の各自治体、JA、畜産、建設業関係者ら約120人が参加。このうち24人は実際に白い防護服を着て作業に当たった。

 演習では、防護服の着用の仕方、殺処分した家畜を運搬するトラックの消毒なども実施。殺処分された家畜に見立てた袋4個を、長さ5メートル、幅4メートル、深さ4メートルの穴にクレーンで下ろし、作業の前後に消石灰で消毒したりした。

 約1時間半の作業を汗だくになりながら完了。参加したJAながさき西海松浦営農経済センターの市山康治さん(45)は「あってはならないことだが、万が一のことを考えれば、非常にいい経験。ただ、長時間にわたり、何日もやるかと思うと大変な作業になるのでは」と話した。

 宮崎県で実際に埋却作業に当たっていた県北振興局の職員は「机上だけでなく、実際に経験していないとなかなかできない作業。もし発生した場合には、いかに迅速に埋却までを済ませるかが感染拡大を防ぐポイントになる」と話した。


最終更新:2010年07月19日 03:19