2010年6月6日 00:52
宮崎県での家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」拡大で、殺処分された牛や豚を弔う慰霊祭が5日、日田市玉川の「こうだ玉川斎場」(江田福好社長)で開かれた。
慰霊祭には市民を中心に約100人が出席。牛や豚が遊ぶ野山をイメージした祭壇に、家畜が好きなトウモロコシやキャベツなどの野菜を供え、中央に牛と豚の写真が飾られた。
慰霊祭では、江田社長が「殺処分された動物や、畜産農家の心情に思いをはせて、命の尊さを見直す機会にしたい」とあいさつ。出席者は静かに焼香したり、手を合わせたりしていた。中には涙ぐむ人たちもいた。
宮崎県の東国原英夫知事からも「皆さま方の温かい心遣いに心から感謝します。皆さんの応援を支えに、一日も早い宮崎畜産の再生を実現したい」というメッセージが寄せられた。
江田社長によると、取り組みの趣旨に賛同した県内外の人たちから義援金が寄せられている。この日の出席者から集まったお金と合わせ、総額60万円を宮崎県に送るという。
=2010/06/06付 西日本新聞朝刊=
最終更新:2010年07月17日 06:07