(2010年5月11日付)
県内での口蹄疫発生を受け、宮崎市議会は10日、全員協議会を開き、市当局から現在の状況や同市への影響などを聞いた。
市は4月27日に防疫対策本部を設置。2日に同市佐土原町の北側半分が搬出制限区域に含まれたことによる対応や消毒ポイントの実績などを説明した。
観光商工部の説明によると、7日までに鹿児島県の小学校2校(合計25人)が口蹄疫の発生を理由に同市内での修学旅行をキャンセル。心配されたゴールデンウイーク期間中の人出に関しては、市内の主要な観光施設では大きな影響は見られなかった。
また、市内畜産関係の中小企業23社中、5社で牛や豚、鶏肉の売り上げが低下。品ぞろえも悪くなるなどの影響が出ているという。今後は運送業者などへの影響が懸念されると報告した。
出席した議員からは今後の発生に備え「損失分の融資だけでなく、生活保障や発生した農家が立ち直れるだけの補助が必要」、「対策は国や県が中心だが、市も何ができるかを考えるべきだ」などの意見が出た。
最終更新:2010年07月19日 04:07