(2010年5月11日付)
賞金女王からのエール―。宮崎市を拠点に活動する女子プロゴルファー横峯さくら選手(24)=写真=が10日、直前の大会で獲得した賞金1200万円を口蹄疫の被害農家に寄付することを明らかにした。
昨季賞金女王の横峯選手は国内四大大会の第1戦となるワールド・サロンパス・カップ(6〜9日、茨城県)で2位入賞。宮崎日日新聞社の取材に対し、賞金全額を寄付する意思を示した。
最終日の前日、父・良郎さん(50)に「明日は優勝して賞金を全額寄付したい」と相談。良郎さんも「口蹄疫は地震災害のようなもの」と地元貢献の熱意を後押しした。
残念ながら優勝は逃したが、寄付の意思は固く「収入源をなくした農家の方の足しになれば」と横峯選手。寄付の方法は、被害が発生している川南町などと話し合う。
横峯選手は、連日の報道で農家の苦境を「ただごとではない」と実感。「わたしの周囲にも呼び掛けたい」とプロゴルファーを中心に支援の輪を広げ、自身も賞金の一部を寄付し続けたいという考えを持つ。
同町の内野宮正英町長は「厳しい勝負の世界を勝ち抜いた賞金だけに、懸命に困難を乗り越えようとしている農家の方々の励みになる」と頼もしい応援に感謝している。
最終更新:2010年07月15日 02:39