口蹄疫:宮大生がネットで情報発信 学生視点で現状伝える /宮崎
◇「第二の故郷に何かしたい」
全国の大学生に、口蹄疫(こうていえき)に苦しむ宮崎の実情を知らせたいと、宮崎
大学医学部の学生2人がブログやメーリングリストで、宮崎の様子や募金先などの情報
を発信している。2人は「東京など他の地方と宮崎で温度差を感じる。少しでも役に立
ちたい」と話している。
医学部3年の山下真貴子さん(24)と松村圭祐さん(20)。2人とも音楽サーク
ルに所属しているが、出演予定だった学生音楽祭や、ボランティアで参加しようとした
障害者との登山イベントが相次いで中止となり、口蹄疫の脅威を実感した。
しかし、サークルや学生会などで交流のある首都圏の学生たちは「口蹄疫はもう終わ
ったんでしょ」などと関心が薄い。名古屋市出身の山下さんは「宮崎に来て人の温かさ
に触れた。第二の故郷のために何かしたい」と、宮崎市出身の松村さんに相談し「宮崎
の畜産を守ろうの会」を作った。
新聞などで報道されている以外にも「学校の運動会、部活の試合、総会、イベントな
ど、あらゆる行事が中止になりました」などと、学生らしい視点で現状を伝えている。
5月30日のブログ開設以来、一日に約300件、多い日で400件はアクセスがあ
るという。また、メールやブログを読んだ学生が、ツイッターなどに転載しているとい
う。
2人は「学生だけど、情報を発信する責任を感じる。正確に伝えていきたい」と話し
ている。【扇沢秀明】
最終更新:2010年07月15日 03:31