トリガの種別(レベル・エッジ)

トリガとは、"引き金"の事であるが...

 マイコン制御の世界では、何らかの出来事(イベント)の事を表す。例えば、マイコンの割り込み入力にスイッチが接続されていたとする。この時のスイッチの状態を割り込みで検出する事を考えると、スイッチの状態とは、

  1. スイッチがONからOFF(もしくはOFFからON)に切り替わる。  ⇒  エッジトリガ)
  2. スイッチがON状態。(もしくはOFF状態)  ⇒  レベルトリガ

の2つの状態が考えられる。例えばスイッチが切りかえられた瞬間を検出したいのであれば、1の状態をチェックする必要があるし、ONが継続している(もしくはOFF)を検出したいのであれば、2の状態をチェックする必要がある。


エッジトリガの動作

  エッジトリガでは、信号のエッジ(つまり、切り替わる瞬間)を検出して、割り込み発生のイベントとする。AVRマイコンの場合、エッジは立下り(つまり、信号がONからOFFに切り替わる瞬間)と立ち上がり(つまり、信号がOFFからONに切り替わる瞬間)を検出する。

                   
                              図1 エッジトリガと入力信号


 以上の信号変化を、スイッチのON/OFF動作に当てはめて、考えてみると、下の様になる。

               
                               図2 割り込み信号と動作
 

  1.  スイッチが押されると、プルアップ抵抗からの電流は、スイッチを介してグランド側に流れる。従って、INT0などの外部割り込み端子には電流は流れなくなる。(従って、電圧は0V) このため、INT0端子の信号はON → OFFとなり、デジタル値も1 → 0となる。(立ち下がりエッジ)
     
  2.  スイッチが離されると、プロアップ抵抗からの電流は、INT0などの外部割り込み端子に流れ込む。(従って、電圧は5V) このため、INT0端子の信号はOFF → ONとなり、デジタル値0 → 1となる。(立ち上がりエッジ)

     

レベルトリガの動作

 レベルトリガでは、信号がONかOFFであるかを検出して、割り込み発生のイベントとする。INTxピンに加わる電圧がOFFの場合に割り込みが発生する。この際、信号がOFFの間は、割り込みが続けて発生する事に注意。

                    

最終更新:2016年03月22日 10:25