新種発見 〜デッドファラオ〜

ゴブリンクイーンが朝起きると、店にアロンはおらず朝ごはんが置いてあるだけだった。

ゴーレム「オハヨウゴザイマス クイーンチャン」

ゴブリンクイーン「ああ……それよりアロンの奴を見ていないか?」

ゴーレム「マスターデシタラ ダンジョンニイキマシタヨ」

カウンター席には新聞があり、最近発見されたばかりのピラミッド型ダンジョンが一面で載っていた。

ゴブリンクイーン「またあの男は無茶をしていなければいいのだが……」

ゴブリンクイーンは朝食を食べ終えると、店の掃除を始める。
ゴーレム達も自分の仕事に取り掛かる。

今日は一向に客が来ない、皆ダンジョンに向かっているのだろうか。
肝心な店主がいないので来ても困るのだが
暇なものでゴブリンクイーンはゴーレムに話す

ゴブリンクイーン「で、奴の事だからどうせ……」

ゴーレム「マスターハコレヲミテヨロコンデマシタ」

『遂に「女性型」が出た……!!』


………

アロン「ここか!!」

一方、アロンはピラミッド型ダンジョンの入口に転移の石で先回りしていた。
片手にはモンスター図鑑を構え、改めて見直す

……

【デッドファラオ】
強力な力を持つ『ボスモンスター』の1種。
全身が骨で覆われており、頭部は骸骨である。
死霊系のモンスターを使役し、生者を呪い殺す能力を持つ。
本体は最深部の棺の中にあり、無理に起こそうとする者や宝を得ようとする者を死者にして自分の部下にしてしまう

……

デッドファラオ、アンデッド系ボスモンスターの1つで一筋縄ではいかない存在
だが、アロンにとってはそんなこと関係なかった

アロン「楽しみだな!一体どんな見た目してるんだろう!」

……これまで、ボスモンスターの女性型は今まで1度も発見されなかった
だが今回、遂に発見の報告がされたのだ アロンはその情報を知った時、いてもたってもいられず早速やって来たというわけだ アロンはダンジョン内に入る、中は薄暗く少しジメッとしている

アロン「デッドファラオの魔力がここからも感じられる……」

現在アロンは商売人になったので過去よりもステータスは落ちている、マトモに戦闘をしてはデッドファラオと戦わなくてはならない時……あるいは辿り着く前に死んでしまうだろう

アロン「でも、新しく作ったこいつなら!」

アロンは懐から石を取り出す この石はアロンが以前倒したモンスターの母乳を固めて加工したものだ
アロンが母乳を絞ったモンスターの魔力がこもっている為、魔力が尽きない限り効果が持続する

アロンはこれをMonster、そしてmilkの二つの意味を合わせて『Mストーン』と呼んでいる
完成したのはミノタウロス、アルラウネ、スライムの物のみだが問題はないだろう

アロン「よし、最深部に向けて出発!」
こうしてアロンは再び冒険者として歩き始めた。

………
アロン「あれ?おかしいなぁ?」
道中、アロンは違和感を感じていた。
モンスターが全く出ないのだ いつもだったらスケルトンやらラミアやら、普通のも女性型のも沢山生息しているはずなのに……

アロン「お、ここは」

ア歩いていくと黄金で出来た扉を発見する……これはピラミッドの宝物庫に続いており、デッドファラオの魔力が鍵になっている特別なところだ。
しかし今のアロンには無縁なのでその場を離れ、改めて最深部を探し始める

……
長いこと中にいたせいか、アロン以外にもダンジョンを探索する冒険者が増え始めたようだ
アロン「おっ、良い匂いがしてきた」

アロンが感じていた違和感の正体は食事処の匂いであった ダンジョン内にこんな場所があるとはアロンも知らなかったが、この先にあるらしい

アロン「へー、何売ってるんだろ」

興味本位で中に入ると、コック帽を被ったスケルトンに肩を掴まれる

スケルトン「おまえ しんいりか」

アロン「え、あ、はいっ!!」

スケルトン「きょうの ファラオさまの しょくじだ ぜったいにこぼすな とどけろよ」

そう言ってスケルトンはアロンに皿を渡した。
アロン「うわっ、凄く美味しそうなスープ!分かりました、絶対に届けますね!」

と、アロンはここで閃く

アロン「俺、ここ来たばかりでファラオ……様の場所知らないんです、案内してくれませんか?」

スケルトン「しかたないやつ だな ついてこい」

スケルトンは歩き出し、アロンはそれについていく
途中引き出しに入ってた鍵を取り出して壁に差し込むと、大きな穴が空いた

アロン(これ……壁に使うと扉代わりになるっていう奇跡のカギじゃないか!?)

モンスターが居なかったのはこういうことらひい。
スケルトン「ついたぞ」

アロン「ありがとうございます、じゃあお礼にこれを……」

アロンはポケットから取り出したクッキーをスケルトンに渡す

スケルトン「なんだ これ」

アロン「甘いお菓子です、味見したけど凄く美味しかったですよ」

スケルトン「おれはいい ファラオさまにでもわたせ もちばにもどる」

そう言ってスケルトンはコック帽の埃をとり、元の食事処へ戻っていく……
アロンが覚悟を決めて扉を開けると……


……

最深部、本来のように本体となる遺体が祭壇の上で眠っている、だが……

アロン「う、嘘だろ!?これがあの……デッドファラオの女性型モンスター!?」

女性型のデッドファラオは……ほぼ骨となっていた普通の個体と違い、生前のように綺麗なまま残されている。
黒い髪と灰色の肌に金で出来た冠、体に着けているのは黄金で出来た胸当てと腰布とサンダルのみ。

アロン「眠っているな……刺激しないように早く終わらせよう、スクイーズ!」

アロンがスクイーズを唱える……が、デッドファラオは何の反応もなく母乳も出てこない
もう一度唱えてみたが、やはり出てこない

アロン「く……流石ボスモンスター、魔法を弾く結界が体に貼られてるな」
魔法が効かないと知り、アロンはどうしたものかと考える すると、アロンの背後に誰かが立った。
アロン「ん?誰だ?」
振り返るとそこには……
アロン「うわっ!!ゴ、ゴースト!?」

「馬鹿者!!ファラオの前であるぞ!!」

アロン「え!?」

アロンはよく見てみると、そのゴーストは今眠っているデッドファラオと同じ見た目をしていた……精神だけ分離しているのだろうか

デッドファラオ「ファラオに何の用じゃ」

アロン「え、ああえーと……料理を運ぶように頼まれて……食べられるんです?」

デッドファラオ「後で食う」

アロン「あ、ああそれと……」
アロンはスクイーズの構えを取る

アロン「この魔法で貴方の母乳が出るかなと思って来たんですけど……」

デッドファラオ「なっ!?」

それを聞いてデッドファラオは顔を赤くしてアロンの肩を叩く、霊体なのですり抜けるが

デッドファラオ「無礼者!無礼者!こ、このファラオにそんなはしたない事をさせる気か!?」

デッドファラオがアロンに詰め寄っていると……一瞬デッドファラオの体がビクンと動く
アロン「え……今、体が動いてませんでした?」

デッドファラオ「な……何ともない!」

アロンが体に近づいて見ると、下半身が一瞬浮いたりしてるのが見える……まさかと思い腰布を捲ってみると……
アロン「お、おい……これって……」

デッドファラオ「見るでない!!!」

体は何もしていないにも関わらず女性器がヒクヒクと動いており、妖美な匂いを出していた

デッドファラオ「さ、触るんじゃない!!触ったら呪い殺すぞ!!」


………

アロン「あの、これは一体?」

デッドファラオ「ファラオの国では統治者がこの祭壇に体と命を捧げることで、永遠の繁栄をもたらす習わしがあるんじゃ」

デッドファラオ「つまり、このファラオがそれを行った……その結果があの体じゃ」

デッドファラオ「し、しかし………ファラオと言えど女子の体、少しずつ性欲のみが溜まっていき……」

デッドファラオ「精神もこの通り霊体となって離され、どうする事も出来ぬ……」

デッドファラオの体がどれだけ経っているのか分からないが、今彼女の体には数百年分の性欲が溜まっているという事だ。

アロン「元の体に戻ることは出来ないんですか?」

デッドファラオ「今のファラオには出来ぬ……」

アロン「だ、だったら俺が何か手伝いますよ」

デッドファラオ「信じていいのか? 」

アロン「命だって賭けます」

デッドファラオ「………」

デッドファラオの目が光ると、ピラミッド全体に揺れが生じる

デッドファラオ「宝物庫の鍵を開けた、奥にファラオが目覚めるための道具が入ってるはずじゃ」 

デッドファラオ「そ、それと……生前ファラオが使っていたディルドも持ってきてくれんか……」


アロン「は、はい」

……

アロンは先程引き返した宝物庫まで戻ってくる、手を当ててみると本当に鍵が開いていた。中に入るとそこには無数の宝箱があった。
アロン「うわー……凄いなぁ、こんなの初めて見た」
アロンは早速中身を確認する。
中には様々な武器防具が入っていた。
アロン「こ、これって……全部伝説の剣じゃないか!!」
アロン「こっちはエリクサーだし……」

と、アロンが物色していると脳内にデッドファラオの声が響く
【言い忘れていたが宝だけ取って帰ろうとしたら死ぬ呪いを掛けておいたからな】

アロン「えぇ!?」

どうやらのんびりと宝を見てる暇はないようだ、宝物庫の中からデッドファラオが求めていそうな物を探す………
その途中でディルドは見つかった、全体が黄金で所々に宝石がついたなんとも豪華なものだ、よく見ると使い込まれて染みが着いていた

【そ、そんなまじまじと見るな!早くファラオが目覚めるための物を探すんじゃ!】

アロン「あ………もしかしてこれか?」

アロンが手に取ったのは黄金の玉座のような椅子だ、高さもちょうど良く座り心地が良さそうだ。

………

アロン「持ってきました!」
アロンが玉座の椅子を持って最深部に戻ってくる

デッドファラオ「よし、それをファラオに座らせろ」

玉座を丁度いい位置に置いて、デッドファラオの体を持ち上げて椅子に座らせた

デッドファラオ「そ、それから……ディルドはちゃんと持ってきたじゃろうな?それを挿れるんじゃ……」

アロン「は、はい……」

アロンはデッドファラオの股を開き、持ってきた黄金のディルドを女性器に挿入する
するとディルドが妖しく光り、ゆっくりと動き出した 

ディルドはアロンの手を離しても勝手に動き続ける、声は発さないが体は感じているようで顔が赤くなって汗を流していた 

デッドファラオ「う……意識が……そろそろ、体に戻れそう………んんっ!」

デッドファラオの霊体が消えてすぐに体は絶頂を迎えてしまった、それと同時に黄金の玉座に吸い込まれるように収まる 
愛液で濡れたディルドは動きが止まり、デッドファラオがゆっくりと目を開ける

デッドファラオ「フフ……生前以来の体の感覚じゃ………既にアンデッドになったというのに股はまだ濡れておる……♡」

デッドファラオは周囲を見て……自分を目覚めさせたアロンを見て……股間を凝視する

デッドファラオ「ほう、そなた中々立派なものを持っているではないか」

アロン「えっと……ありがとうございます」

デッドファラオ「ファラオの体をここまで高ぶらせるとは……良いぞ、褒美を取らせよう」


デッドファラオが呪文を唱えると、アロンの服が勝手に脱げて裸になり、祭壇に手足を固定される

アロン「あ、動けな……」

デッドファラオ「こ、これが生の勃起ペニスか……生前はこのような大きさのモノを入れて抱かれてみたいとよく思ったものじゃ」

デッドファラオは胸当てと腰布を目の前で外し、大きな胸を露出させる デッドファラオの胸は大きく、軽く持ち上げると垂れず綺麗な形を保っている アロンは思わず生唾を飲み込み、自分のそれを勃たせる

デッドファラオ「おお♡」
デッドファラオは自分の胸にアロンのそれを挟み込む、柔らかく温かい胸に包まれてアロンのそれは更に硬くなっていく
デッドファラオ「よいぞよいぞ♡ほら、もっと挟んでやるから気持ち良くなれ」
アロン「あっ!あうっ!」
アロンの先走り汁が胸の谷間に溜まっていき、潤滑油代わりになる 胸の谷間で擦られたアロンのものは今にも爆発してしまいそうな程に膨れ上がっていた
デッドファラオ「こんなに大きくして……ファラオが口で受け止めてやろう」

アロン「だ、ダメです!ああっ!」

遂にアロンは射精し、デッドファラオの冷たい胸の中に精液をぶちまける
デッドファラオ「ああ熱いぃいいい!!♡♡♡」
勢い良く飛び出た精液に興奮しながら、胸から離して女性器を見せつける

デッドファラオ「ファラオの名器じゃ♡これまでファラオの筆下ろしに満足しなかった男はいなかったぞ♡」
アロン「そんな事言われても……」
デッドファラオ「さぁ、次はどうして欲しい?」
アロン「…………」

アロンは無言で、また勃ち上がったそれを女性器に押し付ける
デッドファラオ「んぅうう♡♡♡」
今度はゆっくりと、焦らすように挿入していく 

アロン(こ、これがボスモンスターのおまんこ!?)
アロンは今までの女性型モンスターのモノとは桁違いの締まりに興奮していく

 アロン「うわっ……柔らかい……」

デッドファラオ「ふ、ふん、どうじゃ?ファラオの体は最高であろう」

そして、デッドファラオの方も生前は王として数多くの男を抱いてきたがアロン程の巨根は例がなかったようで
デッドファラオ「んぉおおおお♡♡♡」

あまりの大きさに痛みを覚えてしまう だが、アロンに犯されているというこの状況が痛みを忘れさせ快感へと変換される
デッドファラオ「い、良いぞ♡そのまま奥まで突いてみよ♡」
アロン「は、はい!」
アロンは遠慮なく、一気に根元まで突き刺した デッドファラオ「ぐっ!!」
その瞬間、デッドファラオは絶頂を迎えてしまった

デッドファラオ「お、おおおお♡♡♡」

アロン「えっ!?」
アロンのものを締め付けながら潮を吹き、体を痙攣させる

デッドファラオ「な、中々良かったぞ♡」
アロン「そ、そうですか……」


……
行為の後、デッドファラオは色んなことを聞かされた。
自分の城だと思っていたピラミッドはダンジョンになっていたこと
自分の部下はスケルトンになっても尚、彼女に仕えていること
そして………

デッドファラオ「そうか……ファラオの国はもう………」

アロン「その、デッドファラオ様……」

デッドファラオ「いや、仕方なかったのだな……あれからもう数百年も経っている……そなたが気にする必要は無い」

デッドファラオ「色々と世話になったな……魔除の結界は解いた、今ならファラオにも魔法が効くぞ」

アロン「という事は……スクイーズ!!」

アロンが構えを取ると、デッドファラオの胸が膨らんで、自然と母乳が吹き出してくるが………

アロン「えっ!?」

デッドファラオ「なっ!?」

2人は驚く、デッドファラオの胸から出ている母乳は……黒い、黒いがブラックオニキスのような綺麗な輝きをしていた

アロン「す、すごい……ボスモンスターの母乳は色まで違うのか……!?」

デッドファラオ「あ、ああ……そうだな……」

アロン「これは売れますね!早速帰って売りましょう!」

デッドファラオ「そ、そうだな……」

アロンは転移の石でミルクバーへと戻っていく


デッドファラオ「………」


………
デッドファラオの母乳は物珍しさもあり、いつも以上に飛ぶように売れた。
それから暫くして閉店時間が来て店を閉めようとした時……

アロン「えっ!?」

ミルクバーの近くに大きな棺が置いてあった……見覚えのある形をしている、恐る恐る開けてみると……

デッドファラオ「やっとついたぞ!」

アロン「デッドファラオ!?」

デッドファラオ「あれから目覚めたのはいいのだがピラミッドの中は退屈でな、仕方なく外を彷徨っていたら偶然ここにたどり着いたのだ」

アロン「えぇー……」

デッドファラオ「しかし、私の母乳がここまで高値になるとは……これからもこの母乳を売ってくれぬか?」

アロン「まぁ、良いですけど……」

デッドファラオ「ではファラオがこの店に居なくてはならないな!」


アロン「え………えええええええ!!?」

こうして、またアロンのミルクバーに妙な居候が増えたのだった。
最終更新:2021年11月06日 08:30