【第5話】
「これは俺の考えだけど、夏休みは長いことが素晴らしい」(ほか数話)
「これは俺の考えだけど、夏休みは長いことが素晴らしい」
希望ヶ峰学園にも夏休みシーズンが始まった
普通の学生にとっては天国のようなイベントだが………
如月
「嫌だ〜〜〜〜、行きたくない〜〜〜」
虹上
「初めて見ましたよ……夏休みが始まって絶望してる人」
如月
「ウチの夏休みは学校開始まで如月機関で徹底教育されるんだよ………」
如月
「海行きたいよ〜〜、山でも祭りでもゲーセンでも行きたいよ〜〜〜〜」
黒川
「ダメよ、毎年やってるでしょ?貴方は如月機関の後継者なんだから」
如月
「やだ〜〜〜〜」
虹上
「た、大変そうですね……では僕山田さんとコミケのお誘いありますので………」
【ピンポンパンポーン!夏休みに入る前に、学園長代理からお知らせがあります!】
虹上
「あ、モノクマさんから何かお知らせみたいですね………」
如月
「モノクマ………」
如月
「そうだ、アイツをスクラップにすれば結果的に夏休みは無くなるな」ジャキッ
虹上
「うぇええっ!!?僕らの青春まで粉々にする気ですかぁ!?」
………
モノクマ
「やあやあオマエラ!まさか夏休みを無駄に過ごそうとしているんじゃあないだろうn」
如月
「俺の夏休みのために死ねっモノクマァァァ!!」ジャキッ
金城
「やめんか」ベシッ
黒川
「河西君彼押えてて」
河西
「あっはい」
モノクマ
「もう!始まって早々学園長を粉々にしようとするなんて、ボクはそんな怖い子に育てた覚えはありませんからね!」
モノクマ
「それで何の話してたっけ?ああ、夏休みの話だ!」
モノクマ
「オマエラに夏休みを有意義に過ごしてもらう為に、ボクからビッグなサプライズ!」
モノクマ
「ちょっとした修学旅行にご案内ー!!」
如月
「えっ修学旅行!?あのモノクマそれって」
モノクマ
「勿論!如月クンも行っていいやつだよ!」
如月
「一生ついて行きます学園長代理様」
モノクマ
「君の右腕ドリルみたいにクルクルだねぇ!」
前田
「あんなに嬉しそうな如月、初めて見た………」
黒川
「あの……それで修学旅行ってどこに行くの?」
モノクマ
「ん?ああ、行先は無人島だよ」
黒川
「ああ、無人島……」
黒川
「え?無人島?」
虹上
「あっちょっと用事が」
モノクマ
「オマエラに選択権はありません」
虹上
「今年の新刊ンンンン!!!」
「これは俺の考えだけど、無人島にあったら困るのは知らない人」
モノクマの修学旅行によって、希望ヶ峰学園の面々は無人島へ拉致された。
桑田
「最悪すぎんだろ………」
真昼
「考えうる中で史上最悪な修学旅行ね……」
ゴン太
「そうかな?ゴン太はいっぱい虫さんと触れ合えていいと思うけど」
うつろ様
「どうして僕までこいつらと……確かに希望ヶ峰学園の生徒だが………ブツブツ……」
三王寺
「あれ、この島…」
苗木
「それでモノクマ、この修学旅行はいつまで」
モノクマ
「8月31日までだけど?」
左右田
「なげぇよ!!それまでここにいろってか!!」
鳳
「なぁ、修学旅行の面かぶったこれ学園長代理によるオシオキやないか? 」
十神
「ちっ……モノクマのヤツめ」
如月
「無人島サバイバル!!」
黒川
「如月君は妙に乗り気だし………」
如月
「大丈夫大丈夫!!1人で遭難って訳じゃないんだ、俺も着いてる!」
かくして、超高校級の無人島サバイバルが始まった!
ーーーーーーーーー
うつろ様
「…………」
前田
「何してるんだ」
うつろ様
「関わりたくないから天運で船でも引っ張りだそうと思ったが駄目だ」
うつろ様
「おかずしか浮かんでこない」
前田
「凄い数の魚が!?うわー凄い…しかも奥にはとんだ大物が…」
うつろ様
「……お前の目は節穴か?アレはどう見ても」
前田
「あっよく見たら思いっきり人!!??」
朝比奈
「大変!!すぐ助けないと!!」ザパーン
……
朝比奈が沖に浮かんでいる人を引っ張り出して、砂浜に寝かせる
金城
「どうだ、祷」
祷
「どうやら気絶しているだけで命に別条は無さそうです、奇跡的にどこもケガしていませんし」
苗木
「一日目から遭難者を見つけるなんていきなりふっとんでるね…」
苗木
「まぁ、ある意味僕らも遭難者なんだけど…」
如月
「見た所俺達と同じ学生みたいだな」
金城
「学生?無理矢理連れてこられた俺達ならまだしも何故こんなところに?」
布刈
「予備学科の有象無象共にもこんな面の奴はいなかったわね」
「う…う…?」
前田
「あっ!気が付いた!」
「こ、ここは……?私は一体…」
祷
「大丈夫ですか?」
「……貴方たちは誰ですか?私は……う…」
如月
「まさか記憶喪失?」
金城
「あんな海の上に投げ出されたように浮かんでいたんだ、無理もない。」
如月
(この子は一体……)
………
「これは俺の考えだけど、無人島で大事なのは絆!」
修学旅行という建前で無人島サバイバルをすることになった希望ヶ峰学園一同は一日目にして遭難者で記憶喪失のJKを拾った
「分かりません………何も覚えていません、自分の名前も、どこから来たのかも、自分が何者なのかも………」
「覚えている事は………船に乗っていて、何かにぶつかって、海に落とされて………」
如月
「ぶつかった?こんな海で何に?」
霧切
「海の上だと他の船、鮫……あるいは、別の魚?」
むくろ
「確かにこの辺り魚は多いけど、魚で誰かが落ちる程船が揺れるなんて…………」
ドバババババ!!!
平良
「凄いよ前田くん!!凄い勢いで魚が陸に上がってる!!」
うつろ様
「僕は前田じゃない、欲しいならうつろ様と呼べ」
平良
「あっ、はい!!うつろ様!!」
コキッ
三王寺
「うつろ様!!?」
うつろ様
「…………」ブクブク
むくろ
「何も見なかった、いいね?」
如月
「あっ、はい」
虹上
「でもこの人どうします?僕達も夏休みが終わるまで帰れませんし………」
左右田
「何となく察してたが携帯も圏外だ………モノクマも全然来る気配ねーし」
王馬
「じゃあもうここに住まわせちゃう?」
如月
「は!?」
最原
「えっ、それは……どうなのかな」
王馬
「ニシシ!へーきへーき!ただでさえ沢山いるんだから1人や2人増えたところで大した違いないって!」
王馬
「最悪誰かくたばりそうになっても生き残りや非常食は多い方がいいし!」
「もしそうなら私は貴方を貪ってでもなるべく長く生き長らえたいですね」
如月
「あー……でもこの子どうしよう、なんて呼べばいい?」
黒川
「どこかに学生証とかスマホとか、身分証明になるものない?」
「…………ありませんね、全部海に流れたみたいです」
如月
「じゃあどうしよう………この辺にあるもので………」
如月
「……………」
如月
「じゃあ、空で!」
黒川
「凄く適当に決めなかった!?」
如月
「い、いや!虚空!空っぽ!そして発見時の青空!色んな意味が取られてるの!」
空
「…………」
「これは俺の考えだが、無人島でも清潔さは保ちたい!」
如月
「謎の漂流者、空が来てから早くも3日………」
黒川
「こんな無人島でも意外と住めるものなのねー」
如月
「あらゆる分野の超高校級が集まってるからな、食事は何一つ困ってない」
如月
「何より発明家の俺がいるからな!ネットで見た設備は何かしら出来たからのんびり出来るぞ!」
如月
「それに………フフフフ」
黒川
「………」
………
如月
「スケベ談議の会集合!!」
山田
「敬礼!ビシッ!」
小橋川
「来たぜ如月!最原も連れてきた!」
左右田
「悪ぃ!前田見つからなかった!」
最原
「確か探検に行くとか言ってたけど………」
如月
「そうか………まぁ大丈夫だ!」
如月
「皆の者知っての通り、この無人島で遂に泉を発見した!それ即ち!水浴び!!」
小橋川
「それ即ち類似的な入浴シーン!!」ダラッ
山田
「デュフフフフ………即ち!!」
加賀鈴
「覗き!!!」
左右田
「バカ!そんなデケー声出すな!聞かれるだろ!」
如月
「これは俺の考えだけど、こういう物は都合よくしっかり隠れられるスペースがあるんだ!」
加賀鈴
「あったよ!ベストスペースがね」
左右田
「でかした!!」
…………
かくして俺たちは行動開始!
友利
「あー、風呂入ってサッパリしたいー」
虹上
「贅沢は言えませんよ、こうやって体を洗えるだけでも………洗えるだけでも………」
空
「どうしましたか、虹上さん」
虹上
「いえ………なんでもありません」
響
「奏ー!早く上がりなさいよ!何モタモタしてるの!」
奏
「ちょっと待ってよ!色々と洗っておきたいのに……」
………
如月
「エッッッ!!」
左右田
「うっ……刺激的すぎる……お、俺はもう無理だ」
最原
「は、はわ………」
加賀鈴
「最高だね、あの空ベイビーも服の上から何となくわかっていたが中々の逸材だね、Dか、あるいはE………」
小橋川
「加賀鈴のスペースシャトルが凄いことに!?」
ガサッ!ガサカザッ!!
如月
「………なんだ!?」
左右田
「おい、興奮したからって誰か茂み揺らしてんじゃ」
山田
「滅相もない!あ、あれは………前の方から!」
前田
「うわああああ!!」ガシャーン!!
小橋川
「前田ァ!?」
奏
「ぎゃああああああ!!!」
夢野
「んああああああ!!!」
響
「ま、前田!!アンタこんな所で何してんのよ!!この変態!!」
前田
「ち、違うんだよ!ちょっと探検してたら足を滑らせて………」
空
「…………」
空
「えいっ」ドスッ
前田
「コ゜ッッ!!!!!」
「これは俺の考えだが、無事に帰宅するまでが覗きだ!」
如月
「ま、前田………玉が………」
小橋川
「超高校級の不運過ぎるぜ、前田………」
………
黒川
「ちょっと待って!!」
黒川
「前田君がここに居るってことは、あのスケベ達も近くにいるんじゃない!?」
転子
「またあの恥知らずの男死共ですか!!」
赤松
「まさか今でも覗いてるんじゃ………」
友利
「ホント最低ねあいつら!!」
………
如月
「まずい!バレた!」
如月
「だが案ずるな、これは俺の考えだけど家に帰るまでが遠足のように脱出するまでが覗きだ!帰るパターンも多数想定して………」
朝比奈
「あたしさくらちゃん呼んでくる!!」
如月
「ぶホッ!!」
山田
「お、おおおおおオーガが来ますぞおおおお!!?」
小橋川
「どうすんだよ!?大神相手じゃバレてもバレなくてもヤバいめに合うのは確定だぞ!?」
加賀鈴
「僕は彼女のマッシブなボディも愛するよ!」
左右田
「だったらお前責任取れ!アイツに潰されてこい!!」
最原
「ああ………こんな事なら1人で赤松さんの事考えていれば良かった……」(命を諦めた目)
如月
「ま、待てお前ら!!狼狽えるな!!」
如月
「これまでの事を見て出した結論が1つある!」
如月
「潔く出てこよう!!」バッ!!
如月
「大神にボコられるより空に玉を蹴られた方がよっぽどマシかもしれな」
黒川
「あっ」
如月
「あっ」
黒川
「………………っ!!!!」
如月
「く、く、くろかわの………あ、あ」
黒川
「あああああああああ!!!」ボーピー
如月
「ほあああああああああ!!!!!」
山田
「如月殿がドラゴンボールZのセルみたいな事に!!」
左右田
「大丈夫なのかアレ生きてるのか!?」
響
「あ、あ、アンタ達!!」
最原
「あっ」
左右田
「しまった!!今の攻撃で隠れ場が!!」
小橋川
「………」
山田
「あっ小橋川殿抜けがけは酷いですぞ!!」
春川
「伊良波、投げナイフ貸して」
奏
「あっ私も使いたいです」
むくろ
「………」
小橋川
「…………なんかコレ、タマ蹴られるだけで済まない雰囲気だぞ?」
左右田
「た、助けてくれぇーっ!!如月ーっ!!」
如月
(ごめん、お手上げ!)チーン
かくしてスケベ談義会は全滅した!
おしまい。
最終更新:2022年07月10日 22:47