「これは俺の考えだけど、記憶って意外なものほど強く残る」ほか

【第6話】
「これは俺の考えだけど、記憶って意外なものほど強く残る」(ほか)

「これは俺の考えだけど、1度失敗すると泥沼のように手が付けられない」


苗木
「はぁ………なんだかんだで無人島生活終了まであと一週間か」


「どうしましょうか、私……この島にずっと居れるわけでもありませんし」

苗木
「ひとまずは君も救助してモノクマに相談するしか………」




如月
「そろそろたすけてー」


苗木
「如月クン!!?なんで縛られてるの!?」


「あっ、彼らの事完全に忘れてました」


左右田
「悪かったよー!!反省したからこの縄ほどいてくれー!!」

小橋川
「あれから俺たちずっとこんな状態なんだよ!!」


うつろ様
「おい、僕は完全に無関係なのに何故縛られなくちゃならない」


「似てますので」

前田
「……………僕だって結託してたつもりは無いのに」


「ダメです、裸見た責任とってください」

苗木
「空さん、流石にそろそろ解放くらいはしてあげた方が………」


如月
「ほ、本当だよ!俺もそろそろ何かしらの研究しとかないとキャラ的に………」


「黒川」


如月
「くっ……黒川………」




如月
「ほああああああああ!!!」ブホッ


左右田
「如月の顔面から血が!?」

山田
「やはり純心な男子高校生にフルヌードは刺激が強すぎたようでありましたなぁ………」

加賀鈴
「どんなボディをしてたんだい?濃かった?」

如月
「生々しいこと言うな加賀鈴!!殺すぞ!!」


如月
「黒川の裸の情報は俺だけのも」


如月
「ほあああああああああああああああああ!!!」ブホッ

最原
「如月君!!もう何も考えない方がいいよ!!出血多量で死んじゃう!」



苗木
「………や、やっぱり下ろしてあげた方が」


「ダメです」


…………


黒川
「見られた………如月君に………」

黒川
「しかも無人島生活だから……全然処理出来てない体………」


「あれから数週間経つけどまだ落ち込んでるね………」

知恵袋
「まぁ、気持ちはわからなくは無いんだけどね………」

黒川
「むしろ皆はよく平気でいられるね………」

赤松
「私達はまぁ………ギリギリセーフ、いやセーフってわけでもないけど」

春川
「『危ない所』は見ないように始末したから」


「これは俺の考えだけど、記憶って意外なものほど強く残る」


如月
「はあはあ………祷、輸血パックもっとくれ!!」


「またですか!?そろそろ用意してきた分が無くなりますよ!?」

如月
「す、すまない………」



「………あの、如月さん」


「やっぱり………女性の体は立派な方が男性としては嬉しいのでしょうか?」

如月
「!!?」ブホッ


「如月さん!?」

如月
「す、すまない……なんというか、君からそんな話をもちかけてくるなんて予想外で」



「はい……あの、私……男性を意識させるような体ではないので……」


「背も高くありませんし、胸もありませんし……この歳になると成長も期待できない状態になってしまって……」


「やっぱり男の人は……大人の女性が好きなのでしょうか、私では………」


如月
「それは違う!!」


如月
「小橋川や加賀鈴を見てきたからわかる!男は皆高身長や巨乳だけが好きなわけじゃない!」

如月
「千住満別!これは俺の考えだけど、色んな見た目の女の子が居るから世界はこんなにも尊いんだよ!」

如月
「言い方はアレだけど祷の体型が好きな人だっている!」

如月
「俺だって今となっては黒川が1bぶへぇえええ」ブホッ

如月
「いかん、黒川の事考えるだけでアレを思い出してしまう、凄いインパクトだった」


「………」


「な、なんだか………わかりました!」



「その……私、ずっと気にしてる人が、居まして………」



「わかりました、私……その人に凄い衝撃を記憶に叩きつけてきます」


「ちょっと強引ですけど……私、あの人を見てると……」


如月
「…………」




如月
「えっ今インパクト残してくるって言った?」


如月
「…………」


如月
「多分俺がこんなこと言っても誰も信用してくれないよな」


………


「…………………」ドキドキドキドキドキドキドキ


「あ、あの………」



プチップチップチッ



「私……魅力的ですか?」スルッ………


ーーーーーーーーー



如月
「やーーーっと自由だ!!やっと無人島から帰れる!!」

如月
「やっと研究できるぞ!!」



前田
「…………」

如月
「前田?」


前田
「ほあああああああああ!!!」

如月
「祷の意中の相手お前だったのかよ!!!」




「これは俺の考えだけど、読書感想文が宿題の中で一番クソ」


なんだかんだ夏が終わり、無人島生活は終わった


モノクマ
「お久しぶりですオマエラ!誰もいない島で平穏に過ごせたでしょうか!」

如月
「一生モノの思い出出来ました」ダラダラ

前田
「性癖が歪みました」ダラダラ


黒川
「学園長、この男ふたりと私の記憶消してください」


モノクマ
「ちょっと!なんかボクが居ないことをいい事にハレンチな事してたんじゃないだろうね!学生なんだから!」


黒川
「私むしろ被害者なんだけど!?」


「ち、ちがががががが、これは極限状態による大きな過ちで、そんな私はあばばばばば」


「祷ちゃん!?」


うつろ様
「ゴタゴタは良いから早く帰らせろモノクマ」

カムクラ
「私達としては酷く苦痛だったので早く終わりたいのですが」


「あの、私そのままついてきちゃったんですけど」


モノクマ
「んー?生徒が一人増えようが減ろうがボクの知ったこっちゃないね!」


モノクマ
「さーて皆さん、夏休みは沢山楽しめたでしょう!だが、楽しいだけじゃないのが夏休み!」



モノクマ
「帰ってきて早々ですが、オマエラに宿題を用意しました!」

桑田
「はぁ!?今更夏休みの宿題かよ!?」

葉隠
「無茶言うんじゃないべ!こっちはサバイバル生活から帰ったばかりでもうクタクタなんだよ!」

モノクマ
「そんな無様なオマエラに考慮して、宿題は1種類!!」



モノクマ
「テッテテー!感想文〜!」

モノクマ
「今回の無人島生活の感想を読書感想文の紙に2枚以上でまとめなさい!」

如月
「うわ………読書感想文」



如月
「数多くある宿題系統の中で1番クソな奴が来ちゃったよ」

苗木
「まぁ、これだけで済ませてくれただけでも有難く思おうよ……」

如月
「それはそうだけど」

………


如月
「無人島生活の感想と言われても殆ど俺ヤシの木に宙吊りにされてたんだよな……」

左右田
「俺だってそーだよ!」

山田
「自分も……」

最原
「…………かと言って、例の水浴びの事を書きなぐるのも勇気いるよね」

小橋川
「で、勇気と言えばアイツなんだけど 」



前田
「!!!!」シュバ バババババ!!!


小橋川
「なんか怖いくらいスラスラ書いてるんだけど、もう四枚目行くぞ」



「(絶対私の体のこと書いてる……)」チーン

小橋川
「朝から祷は魂抜けてるし」

如月
(祷……その、そういうところから始まる愛も、きっとあるはずだから………)




「これは私の考えですが、1度破壊された精神は二度と戻らない」



「あ、あの……私!前田君のことが……」



「………予行演習よし!」

黒川
「貴方正気なの茜」


黒川
「相手は自分のパンツ盗んだ相手よ?」


「そ、それはそうだけど……前田君はカッコイイ所もあるんだから!」


「それを言ったら如月君だって……」

黒川
「なんでそこで如月君が出てくるの!?私は別に如月君とそういう関係じゃ………」


「前田君!!」ガラッ



「あっ、誰もいない」

黒川
「まぁ、そういう日もあるんじゃない?」



「……ベッドの下に何かある、えっ、なにこれ」



「子供相手の…… 薄い本…」

黒川
「うわっ…」



「しかもこれ……」



「この絵……もしかして、祷ちゃん……なんで前田君の部屋に……」


前田
「っ!!?2人とも!!?」


黒川
「あっ、噂をすれば」


黒川
「いやなんで服はだけてんの」



前田
「その、健康診断受けてて……」


「健康・・・診断・・・・・」








前田
「そ、それで茜がどうしてここに」



「ああああああああああああーーーーーーーーーーーー!!!!!!」

前田
「!?」

パキパキ





【我が名は超高校級の絶望】




「はあああああーーーー、絶望的」

前田
「茜!?髪飾りが壊れた!?」

黒川
「どうしたの茜!?」


「茜?私は平良茜ではありません、まぁ茜から生まれましたが」



「私は茜から生まれた『超高校級の絶望』です」

前田
「ぜ、絶望…?なんでそんなものが」


「何故?貴方のせいですよ?」




「恋人を奪われるという悲しみと恐怖から生まれた……」



「簡単に言うと、NTRによって平良茜の脳が破壊されて生まれた闇の人格、それがワタシです」

前田
「脳破壊によって生まれた人格!!?」

黒川
「絶望ってそういうものだったっけ!?」



「信じられませんか?でしたらアレを見てください」




カムクラ
「ツマラナイ……」


「あそこにいる彼、予備学科だったのですがNTR被害によってあんなことになりました」

前田
「えええええええええええ!?」

黒川
(カムクラ君にも好きな人がいたのね……)



「責任取ってくださいよ前田さん、彼女の脳が破壊されたせいでこんなことになってるんですからね」

前田
「寝てから言いなよ!!」


「貴方が平良茜と寝ないから私が生まれたのですが!!?」

黒川
「まだ私達学生よ!?というか彼女寝る気満々だったの!?」



「これは俺の考えだけど、体からビームが出るなら絶対目からがいい」

如月
「あああああああああ!!!」


如月
「負けた!!これでもう五回負けた!!」


如月
「知恵袋とのビリヤード対決!!」

知恵袋
「はっはっはっ!!いくら天才でも得意分野で負けたくはないからね!」

如月
「く…確かにそれは最もだが、それでも悔しい!」


如月
「それにしても……お前のその義眼、いや魔眼は凄い技術で作られているな…」

如月
「普段封印するのも納得の性能だが、何よりデザインがいいな…」

知恵袋
「ちょっとー?見世物じゃないんだからそんなにまじまじと見ないでくれるかな?」

如月
「あっ、ごめん」


如月
「……ふむ」


翌日


如月
「出来た」

黒川
「貴方知恵袋さんの魔眼カッコいいから真似したくなっただけでしょ」

如月
「いいだろ!実際かっこいいんだから!」

如月
「が!俺は両目ともに健康だし実験で目を付け替えるのも嫌だ」

如月
「ひとまずは補完しておこうかな」

黒川
「映画とかで見た事はあるけど、目玉が便でプカプカ浮いてるの普通にホラーね…」

如月
「うーんどうしようこの義眼、色々機能つけちゃったんだよな気合入れすぎて」

黒川
「機能?見たものを脳内に記録する奴?」

如月
「それもある、けどもっと大事なものもある」

黒川
「大事なもの?」



如月
「目からビーム撃てるぞ!!」

黒川
「目からビーム!?」

如月
「カッコいい目といえばビームだろ、普通!」

如月
「体からビーム出せるなら、普通目からビームだろ!」

黒川
「普通は体からビームなんて出したくないわよ!!」



如月
「何を!?カッコいいだろ目からビーム!」


黒川
「もっとこう……実生活で役に立つ機能はないの!?」

如月
「視力は滅茶苦茶高い!」

如月
「あと、ドライアイになりにくい!」

黒川
「目の保養に全力を出さなくていいから!!いつものトンチキな発明はどこ行ったの!?」

如月
「ああ、それは色々試したんだけど尽く失敗して………」

黒川
「うわっ!!キモい!!キモい!!!眼球を並べないで!!」

如月
「色んな機能を装着してみたが、シミュレーションの結果脳への負担が凄いのばかりでな………成功例と言えるものは知恵袋の奴をパクったものだけだった」

黒川
「とりあえずその目なんとかして!流石の私もそれは引くから!」

如月
「何とかって言われてもどうすれば!?俺もグロ系は苦手だし下手に捨てられないよこれ!?」


如月
「あっ、そうだ」


…………


知恵袋
「如月く〜ん?お姉さん怒らないから出てきなさ〜い?」

知恵袋
「なんでビリヤードボールに眼球混ぜたのかなぁ〜?響ちゃん失神したよ?」


「あの知恵袋さん、闇のオーラが隠しきれてません」





おしまい
最終更新:2022年08月07日 11:56