上「ああ?お前も超高校級か?」
上「………ちっ、はぁ………俺は詫錆上、【超高校級の寿司職人】だ」
『詫錆上(ワビサビ/アガリ)』
創「寿司職人……」
創「素人目線で言ってしまうが、寿司を握ることを認められるまで数年以上かかる修行をするという……あの仕事か?」
上「そう、そんなクソみたいな風習が未だに残ってるようなそれだ」
上「時代遅れの一丁前に高級気取りな馬鹿な寿司屋だったよ………そこから朝から晩まで立ちっぱで、修行、修行、修行………」
上「俺の場合でも3年はかかったからな」
創「3年………確かに、認められるまで気が遠くなるような時間だな」
上「だろ?だからこの先はっきりしておくが、ここで寿司を作れなんて言われても絶対引き受けたくねぇ」
上「俺はもう寿司を見るのも嫌になってんだよ」
創「そうか、俺は特に寿司が好みというわけでもないから無理は言わんが………」
上「ま、少しは役に立ったのかもな、こんな所に来れたわけだからよ」
創「【超高校級の寿司職人】が寿司を握りたくないというのも、傍から見れば不思議だろうな」
創「俺は当人が嫌なら好きにすればいいと思うが」
上「ああ、それでお前は何者だ?」
創「俺は響原創、『超高校級の映画監督』だ」
上「映画監督ねぇ………じゃあお前が作るのは映画か」
創「そうだ、お前と違って1人じゃ何も作れないがな」
上「そうかい、暫くはお互い才能の無駄遣いという事になりそうだな」
創「最初なんてそんなものだ………と言ってもお前は卒業するまで寿司は握らなさそうだけどな」
上「おうよ、卒業どころかもう死んでも寿司なんて作るかよ」
上「今は寿司どころかメシすら自分で作るのも嫌になってんだ」
創「それは体に悪いから自分で食うものは自分で作れ」
上「親みたいなこと言うんじゃねぇ!!」
創「………」
寿司作りを好まない寿司職人……
自分の才能に嫌気を指しているような奴もいる、希望ヶ峰学園も色んな奴を集めてきたものだな……
最終更新:2022年08月18日 17:37