真奈「おや、希望ヶ峰学園の生徒………ですか?」
真奈「初めまして、私は佐藤真奈……というものです」
【佐藤真奈(サトウ/マナ)】
創「お前は何で選ばれてここに来た?」
真奈「選ばれた………」
真奈「すみません、私は選ばれてここに来たわけではありません」
創「何?それはどういうことだ?」
真奈「話しておいた方が良さそうですね………」
真奈「実は、このクラスで超高校級として入学する予定だったある人物が、諸事情によりここに来られなくなってしまったのです」
真奈「私はその方に代わる代理として希望ヶ峰学園に入学することになりました」
創「………入学代理人?」
真奈「そうです、私は依頼されればあらゆる事への『代理』として承ることを商売としています」
真奈「今回はその方に依頼され、ここに来たという事です」
創「なるほど………言うならば、【超高校級の代理人】というわけか」
真奈「ですが、私の事はほぼいないものと扱ってくれて構いません」
真奈「依頼人が改めてここに来れば私の仕事は終わり、皆様とは再び無関係な存在に戻ります」
創「学校側はそれを知っているのか?」
真奈「はい、学園長に話をつけて特別に私の席を用意してもらいました。」
創「そのクラスメートになるはずだった依頼人はどんな奴だ?」
真奈「守秘義務、でございます」
真奈「それに………私の口から話さなくても、いずれお会いする方でありますので」
創「そうか、お前にもお前の仕事はあるからな」
創「…………それと、学園長もよく認めてくれたな……多分高校生じゃないだろ?」
真奈「いえ、私は普通に高校生ですが」
創「…………」
真奈「成人していた方が宜しかったですか?」
創「いや、失礼だったな……すまない」
真奈「お気になさらず、私は超高校級ではなく単なる代理の人間、何者でもありませんので」
創(超高校級の代理人、佐藤真奈………超高校級だった奴の代理なのか、それとも……あいつ自身も超高校級なのか)
創(考察の余地はありそうだ、佐藤はああは言うがもう少し構ってみると興味深い話が聞けるかもしれないな……)
最終更新:2022年08月21日 13:24