八郎「………名前、名前は泥兄八郎」
【泥兄八郎(ドロケイ/ハチロウ)】
創「その見た目………お前は警官なのか?」
八郎「ああ、僕は【超高校級の警察官】だ……」
八郎「とは言っても、僕はドラマのような特別な部署に入ってたわけでも事件を何個も解決してる人達とは違うよ」
八郎「単なる交番勤務だし、やる事もそんなに大したことは無いかな」
八郎「迷子とか、落し物とか、道案内とか……超高校級とは言うけど、ほぼ平凡な警官かな」
創「確かにフィクション程ハッタリはないが、その歳で何かしらの交番にいるのも充分大したものと思うが」
八郎「そうか…………?」
創「それに、ドラマのように事件が起こるよりは落し物保管くらい和な方が安心出来る」
創「フィクション的にはつまらなかろうが、現実で騒動に巻き込まれるのは誰だって嫌だからな」
八郎「うん……一応、念の為に手錠は持ってきているよ」
創「手錠?」
八郎「…………」
八郎「今回の学園生活、普通で済まない可能性が高いからな」
八郎「何せ、あの【超高校級の怪盗】……怪盗Cがいたのではな」
創(雰囲気が変わった?)
八郎「俺は一端の交番勤務程度だがそれでも警官だ、目の前に怪盗が居るならそれを逃がす訳にはいかん」
八郎「………と言っても、他人の空似の可能性もあるから、何もしていない状態で捕まえてもお互い困っちゃうな」
八郎「だから僕は………」
八郎「俺は、必ず怪盗Cが盗む所を見た上で、必ず逃がさず逮捕してみせる」
創(………なるほど、こういう所が【超高校級の警察官】であるが所以か)
創(この男……単なる交番勤務では無さそうだな)
八郎「ああ、1人で盛り上がりすぎて名前を聞いてなかったね……ごめん、君の名前は?」
創「俺は響原創、【超高校級の映画監督】だ」
八郎「映画監督……ふむ、確かにそんな称号の人物が記録にあるな」
創「一応念押ししておくが、俺は怪盗Cの変装ではないぞ」
八郎「それは分かっている、さっき別のところで怪盗Cを見た……変装もせず堂々とな」
八郎「お前も怪盗Cと話す時は気をつけた方がいい」
創「ああ、肝に銘じておく」
最終更新:2022年08月21日 13:26