「あっ、あっ………あ!貴方も超高校級……なんですよね!」
「わ、私!木川梨々花といいます!」
【木川梨々花(キカワ/リリカ)】
創「その大荷物………衣装、お前はアウトドア系か」
梨々花「あ、はい!私は……【超高校級の登山家】と呼ばれています」
創「登山家か………納得だ」
創「最近はどんな山に登った?」
梨々花「えーーーっとぉ………最近ですとごつごつした岩の物を……3000メートル位のものを」
創「三千か、それはかなり高い山だな………」
創「素人目線で言ってしまうが………それ程までに楽しいのか?山登りというものは」
梨々花「はい!上へ上へ高く昇って、たまにゆっくりして、1番上で絶景を見る解放感は登山を味わった人にしか感じられない凄いものなんです」
梨々花「………その、私は上を見ていないと落ち着けないというのもあるんですけど」
創「上を………ん?」
創「俺より背が高いと思ったら、なんだ?そのあまりにも高すぎるシークレットブーツは」
梨々花「え、あ、これは………!」
創「いや、身長に関しては俺はとやかく言うつもりは無いが……その靴で登山は危ないのではないか?」
創「うん、二十センチ近くはあるな………まるで竹馬だ、歩くことすら難しいように……」
梨々花「あっ……ダメっ!!触らないでください!!」
梨々花「あ、あ……び、びっくりした、転ぶかと思いました……」
創「ああ、すまない……」
梨々花「いえ、あの………笑わないでくださいね、私実は……」
梨々花「………低所恐怖症なんです」
創「………低所、恐怖症?」
創「ビルや屋根のような高い所に恐怖心を覚える高所恐怖症なら有名だが、低所?」
梨々花「はい……つまり私はビルや屋根とは真逆……今私たちが触れている床のような低いところが、怖くて仕方なくて……」
梨々花「普通の椅子じゃ座ろうとするだけで震えが止まらなくなる程なんです………」
創「………」
創「珍しいな、そして………それは不便だな」
梨々花「自分でもそう思います………私、これから大丈夫かな……椅子とか、ちゃんと特注の高いものにしてあるかな………?」
最終更新:2022年09月01日 18:29