真心「毎度!儂は松尾真心っちゅうもんじゃ!」
【松尾真心(マツオ/マゴコロ)】
創「ほう、なるほど………」
真心「お、見て分かるか?そう、儂は『超高校級の漁師』じゃ!」
真心「自慢の漁船に跨り、マグロめがけて一本釣りだ!」
創「漁師……しかもその言い方だと自分の漁船も持ってるのか、凄い規模だな」
真心「やろう?『はさみ号』って名前で5人程度しか乗れん船じゃけんど、儂の宝なんや」
真心「こいつに乗って大海原を渡ってな、大物をこの腕1本で釣り上げるがよ」
創「釣るものっていうのは決まってるのか?」
真心「いや?風の向くまま海のまま、釣りたい思うたき目掛けて一直線、それがわしの心情や」
真心「まぁ……カニだけはもう勘弁やけんどな」
真心「それより聞いてくれ!ここにまっことええ腕の寿司職人も来るって聞いたんや!」
真心「新鮮なうちから捌いて握る寿司は最高に美味いがよ!わしゃもう楽しみでここに来る前にマグロ釣ってきちゅーんだ!」
創「ここに来るまでにマグロを!?どんなスケジュールしてるんだ………」
真心「漁師ってのは時間との勝負やきな!」
創「だが、その寿司職人は握ってくれるか怪しいぞ………何せ、寿司を作ることすら嫌っているような傾向がある」
真心「そうなのか?そがな奴もおるがよな……」
創「そこばかりは仕方ないとしか言えん………いや、どうするんだマグロ」
真心「一応、捌くくらいなら儂でも出来る……刺身にでもして皆で食うか?」
真心「あっ、そうそう………そういうたら聞いちょらざったが、われは何者や?」
創「俺は響原創、『超高校級の映画監督』だ」
真心「へーっ、映画監督!それはこじゃんと退屈しなさそうな仕事だな!」
真心「この入学式終わったらすぐ刺身用意するき、遠慮のう言うてくれたらええきな!」
真心「それに………ようやく儂にも『春』って奴が訪れたかもしれんしな」
創「ん?」
真心「ああいや、こっちの話や!気にせんでくれ!」
創「ああ、色々と面白い話を聞けた……感謝する。」
真心「お構いのう!」
ここで土佐弁訛りに会えるとはな、方言持ちは珍しいから有難い
………それにしても、あいつはなんでそんなに浮かれているんだ?
最終更新:2022年09月01日 18:31