瑞希「………近藤、瑞希。」
【近藤瑞希(コンドウ/ミズキ)】
創「その格好は武術家か……一体何を極めている?」
瑞希「迂闊に来ないで」
瑞希「投げるかもしれないから」
創「………なるほど、『柔道』だったのか」
瑞希「そう、私は………柔道家だ」
創「【超高校級の柔道家】………しかもその帯は黒、達人級だ、大したものだな」
瑞希「世辞はいらない………」
瑞希「…………貴方は?」
創「俺は響原創、【超高校級の映画監督】だ」
瑞希「そう……映画ね」
瑞希「私たちは今の所はあくまでクラスメイトで……特別でもなんでもないから、仲良くはするけど勘違いはしないで」
創「わかっている、人との付き合い方、境界線は自分で言うのもなんだが弁えている放だ」
創「人付き合いが得意では無い、あるいは好みではないなら無理に話しかけもしない」
瑞希「…………」
瑞希「そう、分かった」
創「………」
瑞希「………何?もう話は終わったんじゃないの?」
創「終わらせたいのか?」
瑞希「別に………」
創「ならもっと会話はさせてくれ、せっかく会えたクラスメイトだ、もっと知っておきたい」
瑞希「知ってどうするの?」
創「小さい事をするのに理由はいらない、大きいことなら別だがな」
瑞希「…………」
瑞希「なら近付かないで」
創「わかっている、1歩も近づいていない」
瑞希「………」
瑞希「じゃあ、私からひとつ聞かせて」
瑞希「貴方、私以外の人間にもこんな事をするの………?」
創「そうだな、珍しい奴が居れば大体の人間に似たような質問や話はするだろうな」
創「少なくとも………この学園に居るクラスメイト全員には全く同じことをするな」
瑞希「そう、分かった」
瑞希「…………」
創「だが、実際近付いたらどうなるのかも非常に気になって………」
瑞希「っ!!」
ブンッ!!
創「まぁ、予測していたパターンだ」
瑞希「あそこから受身を……映画監督って一体………」
創「だが、近付くなと言いたくなるのも分かった」
創「悪かったな、検証はしたしもう二度と近付くことはないだろう」
瑞希「…………っ」
最終更新:2022年09月01日 18:37