「へぇ、またいい顔色した人が来たみたいだねぇ」
「アタシの名は羽生陸奥………まぁ、【超高校級の薬剤師】ってのサ」
【羽生陸奥(ハニュウ/ムツ)】
創「薬剤師……薬を作るのか」
陸奥「まぁそうだよ、風邪薬頭痛薬胃薬目薬………毒薬と劇薬以外からアタシはなんでもその場で作ることが出来るのサ」
創「なるほど、それは………便利だな」
創「で、その薬はどこに用意してるんだ?」
陸奥「え?そりゃもちろんこの中」
創「うっ………これは、粉薬………」
陸奥「なんだい、確かに粉系の薬は子供なんかには人気はないが、しっかり漢方薬としてしっかり効くんだよ?」
創「まぁそうだな………だが、少し匂いがきついぞ………」
陸奥「そればっかりはどうにもなんないね…………薬ってのは皆何かしら問題を抱えてんのさ」
陸奥「もちろん、その問題を何とかするために改善は惜しまないんだが、ねぇ………」
陸奥「探れば探るほど、また新しい問題が出てきて頭を抱えることになる、嫌だねぇ」
創「なるほど、素人意見だが薬学も中々奥深いな………」
陸奥「へぇ、アンタ薬に興味あるのかい?」
創「俺は【超高校級の映画監督】だ、知らない分野の知識は必ず何かしらに役に立つ時が来る」
創「知ることに損は無い、映画の為ならなんでも調べるつもりだ」
陸奥「へぇ、映画監督……」
創「俺は響原創………と言っても、今の環境では映画はとても作ることは出来ないがな」
陸奥「だが、随分面白いことを言うねぇアンタは」
創「お前もな………超高校級の薬剤師、意外と面白そうだな」
陸奥「だが興味本位と好奇心だけでアタシに近づくのはやめるんだね、これでも人の命預かってるんだからね」
創「分かっている、お前にもお前の仕事の誠意と熱意がある………迷惑にならない範囲で相手をしよう」
陸奥「はははっ、アンタは他の奴と違うねぇ………せっかくだ、こいつはどうだい?」
創「何の薬だ?」
陸奥「監督さんには1番大事なもんさ!腰に効くよ!」
創「腰にか………なるほど、思いの外近いうちに使うことになるだろうな」
創「感謝する、羽生」
陸奥「おおきにー!」
最終更新:2022年09月04日 14:22