とにもかくにも結婚せよ。
もし君が良い妻を得るならば、君は非常に幸福になるだろう。
もし君が悪い妻を持つならば、哲学者となるだろう。
そしてそれは誰にとってもよいことなのだ。
ソクラテス(BC 469 ~ 399)
転機の訪れは、いつだって突然だ。
そんな戸惑いの中で、器用に思考を停止できる者だけが、幸福を享受することができるのだろう。
人々は、しばしばその瞬間を終点と位置づける。
しかし実際にはどうだろう、さらに大きな荷物を背負い、新たな旅路を歩んでいるのだ。
永久に約束された苦悩を抱えながら、彼らは何を思うのか。
そして彼らは、何故――
それでも、幸せそうな顔をしていられるのだろうか。
トーキョーN◎VA The Axleration
譎詭のディレクトゥス
かくて運命の扉は開かれた。
●PC1:後藤ゴウシュウ コネ:???
ウェディングドレスを纏った女性は、綺麗だ。
いや、綺麗に見せる技術の結集した結果、そう言った方が正しいのだろうか。
ともかく…純白に身を包み、微笑む姿を目の当たりにした男性は、幸せを噛み締めずにはいられないだろう。
勿論それが、伴侶となる人物であれば、という話なのだが。
非日常的な浮いた衣装を着て激昂する彼女を前にして、そんなことをぼんやりと考えていた。
●PC2:春野ひなた コネ:日月楓
楓、桜と組んだユニットは、好調な滑り出しであった。
週に2~3日あれば良い方であった仕事は日に日に増えはじめ、とうとう三ヶ月先まで予定が埋まる始末だ。
ブライダルサロンの宣伝のため、衣装を着て写真撮影の仕事をしていた時のこと。
知人の名前が聞こえた気がして振り返ると、彼は…まさに今、眼前の女性にプロポーズをしようとしていた。
●PC3:千種千尋 コネ:子日友愛
ケムリに押し付けられた雑用を片付けるべく出向いた先で、かつての知り合いである子日友愛と再開する。
あれから何年も経った今では、覚えていないだろう…そう思い、一瞥もせずに通り過ぎようと試みた矢先。
まっすぐに向けられた視線、その元で、彼女は顔馴染みとの再開に喜びの笑顔を咲かせていた。
…女の観察眼とは、恐ろしいものだ。
最終更新:2015年01月13日 12:09