肉体的なものであれ、精神的なものであれ、既にありとあらゆる痛みを経験してきたつもりだ。
それなのに、何故だろう――これまでの何れとも異なる、この感覚は。
トーキョーN◎VAは重苦しい空気に満ちていた。
じわりと湿り気を帯びた温い風が、汗ばんだ首筋のあたりにいつまでも漂っている。
IANUSの埋め込まれた人間であれば、その心地悪さをすぐにDAKが感知してくれるのだろう。
一向に動く気配の無い空調に目をやり、溜息をついた。
ここ最近の無理が祟ったのだろうか、今朝方から身体が重い。
疲労感がたまれば体調を崩す、まるで人並で当たり前な因果関係が、妙に嬉しい。
このまま休んでいれば、誰かが心配してくれるのだろう、いつものように。
ゴウシュウにメールを投げると、即座にベッドへと横たわる。
幸か不幸か、その時点では気付けずにいた。
異変がその体内で、ゆるやかに進行していたことに――
トーキョーN◎VA The Axleration
疼痛のマトリクス
かくて運命の扉は開かれた。
●PC1:後藤ゴウシュウ コネ:緑雨
●PC2:春野ひなた コネ:子日友愛
●PC3:千種千尋 コネ:我が子
最終更新:2015年09月16日 13:43