まがついざなぎ *公式 [[テレビの世界]]に追い込まれた[[足立透]]が、[[自称特別捜査隊]]と相対した時に発現した[[ペルソナ]]。 外見は赤黒く禍々しい色を発し、毛細血管のごとき紋様が全身を巡っている。 手にした刃物を逆手に持ち替えているという点と上記の色合いを除けば、姿形は[[主人公]]の初期ペルソナ・[[イザナギ]]とそっくりである。 足立の[[ペルソナ]]が[[イザナギ]]に酷似している事について、主人公も足立も[[イザナミ]]から同じきっかけを与えられた為、目覚めた力の傾向もどこか似ていたのではないかと[[白鐘直斗]]は推測している。 イメージとしては、『ペルソナ2罪・罰』で[[主人公]]達と敵対する立場にある人物らが所持していた「リバースペルソナ」に当たる。 色違いの[[イザナギ]]というデザインだった理由の一つは、[[主人公]]と足立の相反する関係を強調する為と思われる。 スキルはヒートライザにマハジオダイン、空間殺法と、バランス良く攻防一通りを揃えている。 『P4』が登場した当初は呼称が定まっていなかったため、本項においても初期には「[[イザナギ]](足立VER)」の仮称が与えられていた。 その後、「公式設定画集」の166頁で「マガツイザナギ」であることが正式に発表された。 更に時間を経て発表された本作のアニメーション作品『[[Persona4 the ANIMATION]]』においても、テレビの世界に形作られた[[禍津稲羽市]]の奥部で主人公と相対した足立透が「マガツイザナギ!」の呼応を以って[[ペルソナ]]を召喚するなど、様々な場を通じてマガツイザナギの存在は浸透し今に至る。 更に、アッパーバージョン『ペルソナ4 ザ・ゴールデン(P4G)』においては、プレイヤーの使用可能ペルソナとして登場する。 アルカナは、新たに追加された「[[道化師]]」「[[欲望]]」。 ステータス画面のイラストもPS2版から手が加えられ、全身の赤黒い色が更に強調された。 *神話 [[イザナギ]]を参照のこと。 マガツは「禍津」と書き、これで「災厄の」という意味を持つ。 言うなれば「[[イザナギ]]の負の側面を体現したもの」であり、生み出した万物を再び混沌に帰さんとする存在。 [[イザナミ]]の死すら含めて、そこに至るまでの努力を全て無にする所業は、正しく召喚者の足立にふさわしいと言える。 *性能(主人公使用時) 「[[道化師]](欲望)」コミュがMAXに到達することで合体可能となる。 虚無へと誘う者。 初期LV:77 木っ端微塵斬り(初期) マハジオダイン(初期) 亡者の嘆き(初期) マハガルダイン(78) メギドラオン(80) チャージ(82) ヒートライザ(84) 空間殺法(86) 光無効、闇無効 初期レベル、スキルから考えても問答無用でイザナギの上位互換。 かつ成長するステータスの伸びもイザナギと同じ力・魔・速が中心、かつイザナギでネックであった耐の伸びの若干の低さも改善されている為、隙のないステータスをしている。 ……但し、現実に対する虚無感、仲間達との幸福な一時といったものに対する足立のコンプレックスが強く反映されたのか、運の値は壊滅的に低いのが特徴的。 『ペルソナ5ロイヤル』『ペルソナ3リロード』といった最新作においてもDLC専用ペルソナとして登場。 これらの作品においては道化師、または欲望のアルカナが存在しないためか、代わりに「塔」のアルカナを担うペルソナとなっている。 虚無感由来の希死念慮じみた世界の破滅を目論んだ足立のペルソナに表裏どちらにおいても凶兆を示すとされる「塔」のアルカナが割り当てられるのは実にらしいと言える。 後作の格ゲー作品『P4U2』において足立が複数の状態異常を相手に付与しながら戦うキャラクターとしてデザインされたことを意識してか、主に状態異常と攻撃スキルに主眼を置いた性能となっており、特に原作のダンジョン名にして『P4U2』における足立の覚醒スキルを基にした専用スキル「マガツマンダラ」は敵全体に呪怨(闇)属性大ダメージを与えながら複数の精神系の状態異常を相手に与えるものとなっており、道中の強敵を引っ搔き回しながらダメージを与える手段として優秀。 特に『P5R』では『相手が受けた状態異常の数×40%分対象に与えるダメージが上昇する』という驚異的な特性『虚無の道化師』を有しており、状態異常が通用する敵であれば有無を言わさぬ破壊力を発揮するポテンシャルを秘めている。 *非公式 -ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス 2014年6月18日に追加コンテンツとして、サブペルソナとして召喚可能になった。 アルカナは「[[道化師]]」([[欲望]])ではなく「[[塔]]」。 LV92という事から、最終盤での起用を前提とした[[ペルソナ]]と言える。 レベルを上げれば光、闇の両方に耐性が、火炎、氷結、電撃、疾風に吸収が付く。 実は『P4』時点では物理攻撃モーションが披露されておらず(空間殺法といった物理スキルは使うものの、魔法攻撃モーションのみが使用されている)、『P4G』で単体物理攻撃スキルを持たせて使用することでようやく見れる……のだがその内容は「両手で構えた逆手の薙刀で相手を執拗に滅多刺しにする」という&bold(){めちゃめちゃ猟奇的で怖いシロモノ。} この辺りは『P4U2』の足立の覚醒スキルの一つ、『亡者の嘆き』でバッチリ再現されている。 恐らくはマガツイザナギ、ならびにイザナギの得物の由来であろう「天之沼矛」(詳細は[[イザナギ]]の項で)の「沼をかき回す」動作がモーションの由来と思われるが、そこに「滅多刺し」という「猟奇殺人」を想起するエッセンスが入っているのは中々に秀逸と言える。