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男「別にいいよ。」

つかさ「ホント?!じゃあもうちょっと遅くなるって家に連絡するね!」

つかさはメールを打っている。
…そういえば今日の夕食の買い物してないや…。

男「つかさ、買い物して帰りたいからちょっとゴトーヨーカ堂に寄ってもいい?」

つかさ「うん!全然構わないよ。」

バスを降り、俺達はゴトーヨーカ堂に向かった。
買い物カートを押しながらつかさが言う。

つかさ「…あのさ、男君が迷惑じゃなかったら晩ご飯作ってあげようか…?」

男「えっ…?!いやそんな…悪いよ。つかさが家帰るの遅くなっちゃうだろ?」

つかさ「たぶん大丈夫だよー!…嫌じゃなかったら一緒に晩ご飯食べようよ!」

男「うーん…」

つかさ「じゃあ、家に電話して聞いてみるね!」

そう言うとつかさは家に電話をしだした。

つかさ「…うん、そう。この前話した男君。」
つかさ「…うん、だからね、一緒に晩ご飯食べようかと思って。」
つかさ「…そう、…うん大丈夫だよー!」
つかさ「…はい、じゃあそうするね。…うん。…はーい!」

つかさがケータイを閉じた。

つかさ「大丈夫だよ!…ただね、帰りは家まで送ってほしいなー…。」

男「あ…うん、送るのは平気だよ。」

つかさ「良かった!!じゃあ男君、何食べたい?!」

男「あ…えーと…」

…なんだか完全につかさのペースに流されてしまった。
晩ご飯の件は、こなたの事もあったし、あんまり気が進まないんだけどな…
とりあえず今回は御馳走になるか…

つかさ「おじゃましまーす!!」

つかさは手を洗うと、早速買ってきたものをキッチンに並べ準備を始めた。
つかさにだけに全部任せるのは気が引けたので、俺もキッチンに入る。

つかさ「あっ、男君はテレビとか見てていいよー!」

男「いやいや、そういう訳にもいかないよ。野菜の皮むくとか簡単なの手伝うよ?」

つかさ「そう?…じゃあじゃがいもの皮一緒にむこう!」

男「うん。」

キッチンでつかさと並んで野菜の皮をむく。
すると、つかさがちらちらこちらを見る。

男「…どうしたの?」

つかさ「あっ…いやその…なんだか新婚さんみたいだなーって…………って私何言ってんだろ!!///ご…ごめんね男君!!!!」

男「あ…いや…その……うわっ!!!」

じゃがいもが、つるっと滑って俺の指に包丁の刃が当たった。
指から血がにじむ。

つかさ「!!!ご…ごめんなさい!!私のせいで…!!」

男「大丈夫だよ!………くぁwwせdrfgtひゅじこlp!!!!!」

一瞬のことだった。
…つかさが、俺の指をくわえた。

男「…………つ……つか…さ……。」

つかさ「あっ………///」

つかさとしても、とっさの事で体が自動的に動いたんだろう。
お互いなんだか気まずくなって、俺は自分の部屋に引きこもった。

つかさ「……あの…ご飯出来たら…呼ぶね……///」

男「うん……。」

俺は自分の部屋のベッドに体を投げ出し、壁側を向いて目を閉じた。

『………俺の彼女はこなた。俺の彼女はこなた。俺の彼女はこなた。』

心の中で何度も繰り返した。
…次第に、俺は夢の世界へ墜ちて行った。


 「…男君、起きて…。」

耳元に熱い息がかかる。

「…男君…。」

俺の体に何かが触れたところで、俺は完全に目を覚ました。
…つかさが、俺のベッドで俺と並んで横になりながら、俺を後ろから抱き締めていた。

男「つ…かさ…?」

つかさ「…男君…ごはん出来たよ…。」

男「う…うん!」

俺は急いで起きると、つかさと一緒にリビングに向かった。

男「いただきます。」

つかさ「…うん。いただきます。」

男「あっ、じゃがいものスープ美味しいね。」

つかさ「うん。よかった!」

男「…」

つかさ「………///」

お互い何となく意識してしまい、言葉に詰まる。
俺は、つかさとこなたの事を、つかさは俺の事を考えていた。

男「御馳走さま。」

つかさ「うん。…あっあのね…デザートがあるの…。」

男「えっそうなんだ。」

つかさ「…うん。」

そう言うとつかさは立ち上がり、俺の方へ歩いて来る。
俺が何も言えずにつかさを見ていると、つかさはもう俺のすぐ横に来ていた。

ちゅっ

俺の頬につかさの唇が触れた。

男「!!!!!」

つかさ「あっ…洗い物するね!///」

つかさが俺とは目を合わさずに洗い物をするのを、俺は呆然と見ていた。

時間は午後の八時過ぎだった。

つかさ「男君…私そろそろ帰るね…。」

男「うん。」

つかさ「一緒に………」

男「…うん。送ってくよ。」

俺達は家を出て柊家に向かって歩き出した。
街灯の少ないところで、つかさはいつかと同じように、俺の手を握った。
…お互い無言で、つかさは顔を赤くして下を向いていた。

柊家に着いた。
玄関でかがみが迎える。

かがみ「おかえりー。男、ごめんね、つかさがわがまま言って。」

男「い…いや、晩御飯まで作ってもらっちゃってなんだか助かったよ。」

かがみ「そう?それならいいんだけど。」

かがみとつかさと別れる際、俺は気になっていたことをかがみだけに聞こえるように言った。

男「…あのさ、今日こなた来ただろ?」

かがみ「へ?今日は会ってないわよ?」

男「???」

帰り道を歩きながら考えた。
『結局こなたは今日はかがみに言わなかったんだな…』

家に着き、玄関を開けた。


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最終更新:2008年07月05日 01:34