京太郎「ラブコメ漫画とか読んでて思うけどさ」 和「ラブコメ、ですか」 京太郎「知ってるか?」 和「はい、私もたまに読みますから」 京太郎「へぇなんか意外」 和「父に隠れてこっそりとですけど。だから内緒ですよ?」 京太郎「オーケーオーケー。んでそのラブコメだけどさ、主人公鈍感過ぎね?」 和(それをあなたが言いますか……) 京太郎「どうかしたのか?」 和「いえ、なんでもありません。それより須賀くんには気になる人はいないんですか?」 京太郎(それをお前が言うのか……) 和「どうかしたんですか?」 京太郎「いや、なんでも。気になる人ね……いるっちゃいるけど」 和「咲さんとか?」 京太郎「咲?まさか。ほっとけないって意味では気になるけどさ」 和「じゃあ優希とか?」 京太郎「一緒にいて楽しいのはたしかだけど、そういう対象としてはな……」 和(報われませんね、二人とも……) 京太郎「そんな目で見るなよ。なんか悪いことしたか、俺?」 和「いえ……先輩方は違うんですか?」 京太郎「まぁな……でも麻雀部ってとこは合ってるかな」 和「はぁ、そうですか」 京太郎「ヒ、ヒントはここまで!俺もう帰るわ」 和「はい、また明日」 京太郎「じゃあな!」 ―――――― 和「麻雀部の誰か、ですか」 和「ふむ……咲さんに優希、それに先輩方でもないとすると……」 和「……もしかして、私?」 和「……えっ!?」 カンッ