京太郎「ラブコメ漫画とか読んでて思うけどさ」
和「ラブコメ、ですか」
京太郎「知ってるか?」
和「はい、私もたまに読みますから」
京太郎「へぇなんか意外」
和「父に隠れてこっそりとですけど。だから内緒ですよ?」
京太郎「オーケーオーケー。んでそのラブコメだけどさ、主人公鈍感過ぎね?」
和(それをあなたが言いますか……)
京太郎「どうかしたのか?」
和「いえ、なんでもありません。それより須賀くんには気になる人はいないんですか?」
京太郎(それをお前が言うのか……)
和「どうかしたんですか?」
京太郎「いや、なんでも。気になる人ね……いるっちゃいるけど」
和「咲さんとか?」
京太郎「咲?まさか。ほっとけないって意味では気になるけどさ」
和「じゃあ優希とか?」
京太郎「一緒にいて楽しいのはたしかだけど、そういう対象としてはな……」
和(報われませんね、二人とも……)
京太郎「そんな目で見るなよ。なんか悪いことしたか、俺?」
和「いえ……先輩方は違うんですか?」
京太郎「まぁな……でも麻雀部ってとこは合ってるかな」
和「はぁ、そうですか」
京太郎「ヒ、ヒントはここまで!俺もう帰るわ」
和「はい、また明日」
京太郎「じゃあな!」
――――――
和「麻雀部の誰か、ですか」
和「ふむ……咲さんに優希、それに先輩方でもないとすると……」
和「……もしかして、私?」
和「……えっ!?」
カンッ
最終更新:2014年05月15日 16:09