咲「……遂にここまで来たんだ」

咲(優希ちゃんはお姉ちゃんのギュルギュルとギギギに負かされて、染谷先輩は相性最悪の面子に点数をキープ)

咲(部長は何故か右腕を骨折してたけど、その逆境を悪待ちのバネにして何とか点をもぎ取って、和ちゃんはあの場で唯一の巨乳だからという理由で集中砲火を受けたけど、それでも私まで繋げてくれた……)

咲(正直清澄はこれまでに無い程にピンチだ……。でも、負けるわけにはいかない)

咲(私は白糸台の大星さんを叩き潰して、清澄を全国優勝させて、お姉ちゃんと話さなくちゃいけないんだから!)

咲「だから、絶対に勝つよ!」



ガチャ



淡「がるるるるる……」

穏乃「むぅー……」

咲「…………」


咲(先入りしてた二人は威嚇するように睨み合ってました)


咲「あ、あのー……」

淡「サキーはZ派だよね!?」

穏乃「いいや超派だよ!!」

咲「!? 何の話!?」

淡穏「「ブ○リーはどっちの方が最高かだよ!!」」

咲「え、ええ……? あ、あの、ドラゴ○ボールの話、ですよね……?」

淡「だから! Zでのブロ○ーの方が超よりもよりサイヤ人らしく、より悪魔らしくていいんだってば! 出てきた台詞の一つ一つが名言だし、あの悟○が「おめぇちょっとは手加減しろよ」って言った時の絶望感は、メタルク○ラ軍団登場時にも負けないもんだったでしょ!? 超のブ○リーとかあれ、もうほぼ叫んで暴れ回ってるだけでしょーが!」

穏乃「それは違うよ! 確かに台詞のインパクトっていう点だと最初のブ○リーには負けるけどさ! Z時代の映画でブロ○ーは三作登場してるけど、一作目みたいに喋るような事はほとんどなくて三作目に至ってはブ○リーの台詞らしい台詞は一切無かったんだよ!? つまり視聴者がブロ○ーに求めているものは、その圧倒的な強さとダイナミックかつ破壊的な戦いなんだよ!」

淡「それは超じゃなくてもいいでしょ!? 大体超のブロ○ーは生い立ちほとんど変わらないまま優しくなっちゃって、悪魔感無くなっちゃったじゃん!!」

穏乃「それも良さの一つだよ! ベ○ータ然りバー○ック然り、サイヤ人は優しさを獲得した方が強くなれるんだから! 超でのブロ○ー見た!? 超サイヤ人ブルー二人相手に圧倒してたんだよ!?」


ドラゴン○ールファンあるあるその1:ドラゴ○ボール超は賛否両論。


淡「ほんっと信じらんない高鴨穏乃! ベジ○ト派と聞いて予感はしてたけど、ブロ○ーの事でまで意見が合わないなんて!」

穏乃「こっちの台詞だよ! しかも全○様の事まで否定派だし! あんなに可愛くて強い全○様の何が不満なのさ!?」

咲「あ、あのー……喧嘩はそこまでに……」

淡「で!? サキーはどっちなの!? Z!? 超!?」

咲「え? あ、その……タイトルだけは知ってるんですけど、Zとか超とか言われても分からなくて……」

穏乃「え!? 読んでないの!? 無印もZも!?」

咲「私、ああいうバトルマンガの痛そうな描写とか、見てるだけで痛いから苦手で……」

淡「なにそれ! ドラ○ンボール読まないとかマジで人生損してるよ! 99割くらい!」

咲「それ100%超えてます」


ドラゴン○ールファンあるあるその2:ドラゴン○ールは義務教育


咲「あ、でも同じ作品読んでても、好きな所とか嫌いな所とか分かれちゃう気持ちは分かりますよ。私も本は……」

淡穏「「ブ○リーに嫌いな所なんてあるわけないでしょ!!」」

咲「えぇ……」


ドラゴン○ールファンあるあるその3:なんだかんだでブ○リーが大好き


ネリー「……試合始まる前から白熱してるね」

咲「! 準決勝の……」

淡「あ! 外人ロリ!」

ネリー「そこの金ピカで頭弱そうなのが、白糸台の大星淡か。あはは。これならネリー楽勝だね」

淡「はぁ~~!? 頭弱そうとか、この淡ちゃんのどこを見て言ってるんですか~~!? 頭にも身体にも栄養が行ってなさそうなナリしてさーあ!?」

ネリー「なんかもう全身からアホの子オーラ立ち昇ってるんだよ。てゆーか身体って。その牛乳、この前まで無かったやつじゃん」

穏乃「言われてみれば、大星さんって準決勝ではぺたーんってしてたのに、急に膨らみましたよね」

ネリー「えー? まさかパ」

淡「ちっがーう!! 前まではぺた胸メーカー使ってただけ! このきょぬーは自前のなの!!」


咲「え? ぺた胸メーカー?」

ネリー「なにそれ? 言い訳にしては酷くない?」

淡「言い訳かどうかはこれを触ってみれば分かるよ。ほれほれ、どうぞどうぞー?」

ネリー「……止めとくよ。勢い余って千切っちゃいそうだから」

穏乃「えーと、そのぺた胸? メーカー? っていうの、何で付けてたんですか?」

淡「女の子はね、胸をアピりたい時とアピりたくない時とに分かれてるの。麻雀だと手を伸ばして手元の牌を倒しちゃう事もあるし、服によっては全体的に太って見えるからね。スリムに見せたい時は大体付けてるわけ」

咲「え、じゃあなんで今日はそれを付けずに……?」

淡「この試合がひんぬーばっか集まるから、優越感に浸りたくて!!」

咲穏ネ*1


ネリー「まぁいいや。それじゃ、さっさと始めよっか? 準決勝で阿知賀に負けて二位進出の王者サマ?」

淡「うっさいなーさっきから! この試合ではボッコボコのボコにして100回勝ってやるんだから!! なに!? ひんぬーの妬み!?」

穏乃「大星さん。そのマウント取りは敵を増やすだけだから止めた方がいいよ」

咲(……盤外の戦いで機先を制された感じだけど、やる事は変わらない)

咲(お姉ちゃんと向き合う為にも、みんなの為にも、私は優勝するんだから---)

ネリー「ああ、そうそう」

咲「?」



ネリー「この試合でネリーが勝ったら、キョウタロとの体の相性、確かめさせてもらうから」



咲淡穏「「「……………………は?」」」


穏乃「え? 体? 相性? えっと……確かめる? どういうこと?」

ネリー「まぁー平たく言えば、エッチするって事」

穏乃「エッ……!?」カァァ///

咲「はっ!? ちょ!? えぇ!? な、何言ってるんですか!? きょ、京ちゃんとそんな! え、えっ…………なんて!!」

淡「うーわ、引くわー。外国の女ってほんとにそーゆーのゆるゆるなんだー。えーんがちょー」

ネリー「ネリーからすれば日本人の方が理解出来ないよ。男女交際するにあたって体の相性って重要事項なのに、それを確かめもせずに付き合ってしばらくしてからするのが一般的なんでしょ? そんなだから痴情の縺れや浮気が蔓延するんだよ」

穏乃「つ、付き合う気なんですか!? 京太郎君と!?」

ネリー「そだよ? むしろ、あんなに美味しい魚逃す手無くない? 流石のネリーももーちょっと手順踏みたいとこだけど、うちでもハオとかミョンファとか、なんならサトハも危なそうだし、他のとこでも色んなのいるっぽいし。モタついて掻っ攫われたら元も子もないからね」

穏乃「ええっ!? じゃあ、動画で言ってた賭けっていうのもそれが目的で!?」

ネリー「まさかあれで乗ってくるとは思わなかったけどねー」


淡「モタつかないのはいいけどさー。ほぼ騙した形で賭けやって、関係持っても続かなくない?」

ネリー「む」

淡「それにキョータローがきょぬー星人なのはしゅーちの事実じゃん。つるぺったんなだけじゃなくてロリロリのちんちくりんなアンタでどうこう出来ると思うー?」

ネリー「分かんないよー? うちの学校でも全然タイプと思ってなかったけど、付き合ってみたら相性良かったって語ってる女の子はいるしね。大体ネリーとキョウタロの賭けに口出す権利は、部外者のあんたには無いと思うけど?」

淡「へー、そういうこと言っちゃうんだ? いいよ。淡ちゃんもうちの優勝に賭けてあげる」

穏乃「大星さん!?」

ネリー「へぇ。賭けの内容は私達と同じでいい?」

淡「いいよいいよ。もし負けたら靴でも足の裏でも舐めてあげる。そんな未来は訪れないけどね」

ネリー「吐いた唾は飲み込まないでよ。いや? それもいいかもね? 元王者サマが地べたに這い蹲って吐いた唾を啜る絵面は、記者大喜びのスクープになりそう」

淡「あはは」

ネリー「ふふふ」

咲(な、なんか空気が……今までに感じてきたのとは異質の重苦しい圧を感じるよぅ……)


穏乃「ちょ、ちょーーーっと待ったぁ!!」

ネリー「は? なに?」

穏乃「ネリーさん、だっけ? そういうの! 良くないと思う! ネリーさんの国では当たり前の事かもしれないけど、ここは日本で、京太郎君は日本人なんだから! 郷に入れば郷に従った方がいいんじゃないかな!?」

ネリー「うるさいなー。もう一回言うけど、部外者が口出す権利無いんじゃない? それともこっちの金ピカのサポートでもして、ネリーを負かしてみる? どっちにせよ全員倒すつもりだから変わんないけどね」

穏乃「いや、それは……」

淡「ちなみに私が勝ったら、そこのガキンチョにはカメラの前で土下座させて、キョータローには私がプロになった時の専属マネージャーになってもらうから」

咲「え!? 何故そこで京ちゃん!?」

淡「当たり前でしょ? 二人の賭けに私も乗っかるんだから。テルーもキョータローのお菓子気に入ってたし、良い感じに人生設計できそー♪」

ネリー「って事らしいけど、どうするの?」

穏乃「ぅーーーっ。わ、分かりました! あたしも賭けます! 阿知賀の優勝に!」

ネリー「ふーん。それで? 阿知賀のはキョウタロに何させる予定なわけ?」

穏乃「い、いや、そういうのは無いですって! あくまで二人の賭けで京太郎君がどうこうされるのから守る為で……。あ、でも、ドラゴン○ールのゲームはやったこと無いから、一緒にプレイする為にお家にお邪魔させてもらうのはいいかも……」

淡「うわー……。高鴨穏乃はそーやって距離詰めるタイプなわけだ……」

ネリー「天然は怖い怖い……」


咲「い、いい加減にしてください! さっきから黙って聞いてれば、たかだか賭け一つで京ちゃんの人生を左右するような事させようなんて!
京ちゃんはうちの、清澄の部員なんです! 他所の人が勝手な事しないでください!!」

穏乃「……えっと、宮永さん。私が言えたことじゃないかもだけど。
同じ部活だからと束縛するような事は止めといた方が……」

ネリー「同じ中学とか半端にも程がある幼馴染みの負けヒロインは黙っててよ」

淡「あらゆる要素がテルーの完全下位互換のポンコツ魔王の癖に」

咲「あ、もう本気で怒りました。
全員ゴッ倒す!!」



その日、日本海のど真ん中に向けて流星群が降り、それを受け止めるかのように海中から山が隆起して、かと思いきや衝突直前に流星群が鋭利に曲がって上昇を始め、成層圏付近で爆発四散して花吹雪が咲き乱れ、風に乗ってIH会場に降り注いだという。



カン!


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最終更新:2021年09月09日 21:40

*1 (うわムカつく……