怜「ここがええ温泉やの?」
浩子「ええ、ネットでは湯治の穴場らしいですよ」
雅枝「まあ気分のリフレッシュにもなってええんやないか」
セーラ「人がおらんかったら泳いでもええんやで?」
泉「さすがにそれはマナー違反とちゃいます?」
竜華「まあ他のお客さんに迷惑かけんようにな」
怜「ところでこの三助ってなんなん?」
浩子「温泉とかで体を洗ってもらえるサービスらしいですね」
怜「竜華が知らん男にまさぐられて……」
竜華「ば、バカなことを言わんといて!」///
雅枝「さすがにそんな輩はおらんやろ?」
泉「せっかくだから誰か試してみませんか?」
怜「せっかくやし私が行ってみようかな」
竜華「だ、大丈夫なん……?」
怜「なにもとって食われるわけやないし」
セーラ「竜華は過保護すぎやで」
浩子「たしかに江口先輩より園城寺先輩のほうが襲いやすそうやけど」
セーラ「どういう意味や1」
雅枝「まあ怜自身がやりたいって言ってるんやしその意見は尊重すべきやと思うで?」
泉「そうですよ」
竜華「せやね……」
怜「ほんなら行ってくるでー」
怜「お邪魔するでー」
京太郎「いらっしゃいませ」
怜「そこは突っ込むべきところやで?」
京太郎「すいません……」
怜「今度来るときまでに勉強しとけばええわ」
京太郎「はあ……」
怜「なんやノリ悪いなー」
京太郎「すいません……」
怜「肝心の洗うんが気持ちよくなかったら許さへんよ?」
京太郎「が、頑張ります……」
怜「しゃーない、自分、名前は?」
京太郎「須賀京太郎です」
怜「須賀京太郎……じゃあ京くんって呼ぶから私のことは怜ちゃんでええで!」
京太郎「怜……さん?」
怜「怜ちゃん」
京太郎「怜……ちゃん……」
怜「ま、及第点やな」
京太郎「あの……そろそろお身体を……」
怜「たしかにお願いしようかな」
京太郎「ではこちらへどうぞ」
怜「おお、なんか本格的やな」
俺の招きに応じて椅子に座った怜さんが感嘆の声を上げた
京太郎「御髪を失礼しますね」
怜「よろしゅう頼むわ」
俺に背を向けた怜さんの髪を優しく洗っていく
京太郎「かゆいところはございませんか?」
怜「ああ、ちょうどええで」
俺の洗うのを気に入ってくれているらしい
気持ちよさそうに目を細める怜ちゃんは小動物のようなかわいらしさがある
怜「今私のことかわええって思ったやろ?」
京太郎「い、いえ……」
怜「もっと褒めてもええんやでー」
怜ちゃんはかなりご機嫌だ
京太郎「そろそろ流すので目を閉じてください」
怜「わかったでー」
本当に気持ちいいらしく声もかなり間延びしている
リラックするしてくれているのは嬉しい
怜「ほんで私の髪はどうやった?」
髪を洗い終えた俺に怜さんが尋ねる
京太郎「すごく触り心地がよくて気持ちよかったです」
怜「なんか京くん変態さんみたいやなあ」
京太郎「すいません……」
怜「気にせんでええよ」
京太郎「はい……」
怜ちゃんがケラケラと笑う
この人と付き合うことになる人はこうして一巡先を見通したように手のひらの上で踊らされるんだろうな……
胡桃様とは別のベクトルで大変そうだ
怜「ほんなら次は背中をお願いしてええかな?」
京太郎「ええ、わかりました」
怜「よろしゅう頼むわ」
京太郎「あの……肩ひもを外していただいてもよろしいですか……?」
怜「私のおっぱいをみたいなんて京くんはえっちやなあ」
京太郎「すいません……」
怜「これでええ?」
京太郎「え?」
怜「別に外さんとは言うてないで?」
京太郎「そ、そうですね……」
無造作に水着を置いた右手と対照的に左手でしっかり胸はガードされていた
京太郎「怜さんの肌すべすべですね」
怜「自慢のもち肌やからな」
京太郎「なるほど……」
もちもちしただけじゃなくてかなり白い
部活で外でハンドボールをしていた俺とは大違いだ
怜「私の肌が白いの気になるん?」
京太郎「え、ええ……」
怜「私は病弱なんや……」
京太郎「え?」
怜「小さい頃から病気がちで入院ばかりしてたせいでこうなってしもうたんや」
京太郎「すいません……」
怜「いや、気にせんでええよ」
京太郎「はい……」
何気なく語られた怜さんの過去
ハンドボール部に所属していたくらい体を動かす俺には到底耐えられない話だ
きっと怜さんも……
怜「気にせんでええよ」
京太郎「え?」
怜「病院も慣れたらお見舞いもあって気楽なもんや」
京太郎「なるほど……」
そういって鏡ごしに嬉しそうに笑う怜さんの友達は本当にいい人なんだろうと思う
ちょっと羨ましいな……
京太郎「お背中流し終えましたよ」
怜「うん、ありがとうな」
そういって水着を元に戻す怜ちゃん
ちらりとピンクのものが見えたような気がする
とても綺麗なピンク色だったな……
怜「えっちなのはダメやで?」
京太郎「すいません……」
怜ちゃんには下手な言い訳をしても全部見透かされてしまいそうだ
怜「ほんなら今日はありがとうな?」
京太郎「いえ、こちらこそありがとうございました」
そういって立ち上がろうとする怜ちゃん
その時だった
京太郎「怜ちゃん!?」
ふらりと倒れそうになった怜ちゃんを慌てて支えた
怜「ちょっとふらついただけやから大丈夫やで」
京太郎「ならいいですが……」
怜「でも京くんにこうして後ろからぎゅっとされるんもええなあ」
京太郎「こ、これは……」
怜「もうしばらくこうしてゆっくりしとってもええかな?」
京太郎「ええ、これぐらいでしたな」
怜「ほんまにおおきにな」
そういって怜さんはしばらくして体調が回復したらしく戻っていった
部屋を出るときの笑顔がとても儚げだったけど印象的でかわいらしかったのだった
セーラ「おかえり、どうやった」
怜「結構よかったで」
竜華「へ、へんなことは……」
怜「そんなんされるわけないやん」
浩子「でも本当に気持ちよかったみたいですね」
怜「お、わかる?」
浩子「ええ、清水谷部長に膝枕されるてるときと同じくらいええ顔してますわ」
泉「つまり清水谷部長の膝と三助の人は同じくらい……」
雅枝「ほう……なかなかのテクニシャンやな」
竜華「て、テクニシャン……」///
怜「何想像したんや、エロ竜華」
竜華「え、エロくないもん……」
怜「でもせっかくなら毎日私の髪を洗ってくれてもええよ?」
竜華「病弱アピールやめ」
怜「ほんまのことなのに……」
怜(すごく気持ちよかったで、京くん♪)
カンッ
穏乃「すっごく広いですね!」
憧「あまり騒いで他の人の迷惑になるようなことをしちゃダメよ?」
玄「でもお客さん少ないですのだ……」
宥「わ、私はこの方がゆっくりあたたまれていいかな」
灼「同じく」
晴絵「羽目を外しすぎてインターハイに影響があっちゃあダメよ?」
穏乃「大丈夫です!」
憧「どうだか……」
宥「三助なんて珍しいね」
灼「三助?」
玄「温泉なんかで体を流してくれる専門のお仕事の人ですのだ」
宥「うちの旅館にもいるんだよ?」
灼「そうなんだ……」
晴絵「せっかくだから誰か受けてみたらどう?」
玄「せっかくなので私が行くのです!」
宥「だ、大丈夫……?」
玄「うちの三助さんと比べていいところは盗んでやるのです」
穏乃「その意気ですよ、玄さん!」
憧「何言ってるんだか……」
灼「玄は旅館のことになると厳しい……」
晴絵「まあいいんじゃないの?」
玄「では行ってくるのです!」
玄「お邪魔するのです!」
京太郎「いらっしゃいませ」
玄「あなたがここの三助さんなのですか?」
京太郎「ええ、そうですが……」
玄「だったら自慢の技術とやらを見せてもらうのです!」
京太郎「わ、わかりました……」
妙にテンションが高くないか……?
まあ大げさな仕草のたびに大きな胸が揺れるのは素晴らしいけどさ
たぶん今日来たお客様の中で最も大きい
うん、眼福眼福
玄「どうかしたのですか?」
京太郎「な、なんでもないです……」
玄「ん?」
京太郎(それにしてもすばらしい胸だ……)
玄(な、なんだかこの人の視線が怖いのです……)
京太郎「あの……そろそろ始めてもよろしいですか……?」
玄「お、お願いします……」
そういって恐る恐る椅子に座るお客様
なんだか怯えられてるような……
京太郎「では御髪を失礼します」
玄「お願いします」
とても長くて綺麗な黒髪だ
いろいろな髪の女性がいるがやっぱり綺麗な長い黒髪の女性に惹かれてしまう
こうして後ろからしなやかな髪を流しているときにちらりと覗くうなじがかなり艶かしい
玄「どうかしました?」
京太郎「すいません、綺麗な『黒』に惹かれてしまいまして……」
玄「ふぇ!?」
京太郎「ど、どうかしました?」
玄「なんで私の名前がわかったんですか……?」
京太郎「え?」
玄「え?」
どうやらお互いに勘違いをしているようだ
振り返ったお客様と二人で顔を見合わせて首をかしげた
京太郎「なるほど……」
どうやらお客様の名前が『松実玄』というそうだ
玄「気軽に玄って呼んでほしいのです」
京太郎「では俺のことは京太郎とお呼びください」
玄「うん、よろしくね、京太郎くん」
京太郎「ええ、こちらこそよろしくお願いしますね、玄さん」
お互いに自己紹介をしたおかげか気楽になれた気がする
やっぱり挨拶って大事だな
玄「でも京太郎くんが褒めてくれたのは私の髪だけなのかな?」
京太郎「いえ、玄さんもかわいいですよ」
玄「あ、ありがとう……」
京太郎「い、いえ……」
照れているのか玄さんは耳まで真っ赤だ
なんだかこっちまで照れてしまう
京太郎「御髪を洗い終わったので流しますね?」
玄「お、お願いします……」
妙に気まずいぞ……
京太郎「背中を流すので肩ひもを外していただいてもよろしいですか?
玄「は、はい……」
いそいそと肩ひもを外して上半身裸になる
京太郎「おお……」
その胸のボリュームに思わず感嘆の声が漏れてしまう
玄「ど、どうかしました……?」
京太郎「あ、あまりに大きかったので……」
玄「え……?」
しばらく考えて俺の言ったことの意味がわかったらしい
ようやく元に戻りつつあった顔がまた真っ赤になってしまう
京太郎「す、すいません……」
玄「う、ううん……」
俺は玄さんの綺麗な背中をただただ黙ってこすることしかできなかった
玄「ねえ……」
京太郎「は、はい……?」
玄さんからかけられた声におずおずと返事をする
玄「京太郎くんもおもちが好きなの……?」
京太郎「おもち?」
玄「女の人の胸……」
京太郎「ま、まあ人並みには……」
玄「そうなんだ……」
また訪れる沈黙
玄「あのね……私もおもちが好きなの……」
京太郎「え?」
玄「女の子の胸が好きだなんて気持ち悪くてごめんね……」
京太郎「そんなことないですよ!」
玄「ほぁ!?」
京太郎「玄さんが好きなら好きでいいじゃないですか」
玄「そっか……」
京太郎「ええ」
玄「そうだよね!」
一気に笑顔になった
とてもかわいらしい
しかしガッツポーズをしたせいで……
京太郎「あの……玄さん……?見えてます……」
玄「ふぇ!?」
立派なおもちが鏡ごしに丸見えだ
また真っ赤になってしまう
だがとてもすばらしい
玄「み、見た……?」
京太郎「すいません……」
玄「そっか……」
気まずそうにうつむいてしまう」
京太郎「で、でもとても綺麗でしたよ!」
玄「ううん、私のおもちなんてお姉ちゃんや和ちゃんには……」
玄さんのお姉さんということはかなりすばらしいおもちの持ち主なのだろう
あれ?
京太郎「あの……その和ちゃんって原村和のことですか?」
玄「うん、そうだけど……」
京太郎「和なら俺と同じ麻雀部ですよ」
玄「ええ!?」
なんだか忙しい人だ
だけどその動作のいちいちがかわいらしい
京太郎「なるほど……和に会うために麻雀部を……」
玄「うん、そうなのです」
玄さんたちが麻雀部を復活させたということを知った
たった一人から始めたうちの部長と気があうのかもしれない
だけどまさか玄さんが年上だったとは……
玄「あの……和ちゃんには内緒にしておいてくれないかな……?」
京太郎「え?」
玄「だって……びっくりさせたいからね!」
そういっていたずらっぽく笑う
京太郎「ええ、わかりました」
俺だってこのバイトをしていることなんて話せるわけないしな
ある意味好都合だ
玄「じゃあ私はそろそろ戻るのです!」
京太郎「あの……俺の洗い方はどうでしたか?」
玄「うーん……まあまあかな」
京太郎「今日始めたばかりなので至らない点があったらすいません……」
玄「じゃあもっと上手になったらまた洗ってほしいな」
京太郎「ええ、わかりました」
そういって嬉しそうに出て行く玄さん
今度はお客さんとしてではなく友人として会いたいな
なにより共通の話題があるし盛り上がりそうだもんな
玄「ただいま戻ったのです!」
宥「どうだった、玄ちゃん?」
玄「すごくよかったのです!」
灼「すごい高評価だと思……」
穏乃「今度は私も洗ってもらいたいです」
憧「うーん……私はまだちょっと怖いかな」
晴絵「じゃあまた来られるように勝ち進まないとね!」
部員「はい!」
晴絵「じゃあのぼせる前に上がってコーヒー牛乳でも飲もっか」
憧「もしかして晴絵のおごり?」
晴絵「いいけど優勝したら私にステーキをおごってよね?」
灼「ハルちゃん……」
穏乃「じゃあみんなでステーキを食べるためにも頑張らなきゃですね!」
玄(頑張ったらまた京太郎くんに会えるよね?)
カンッ
衣「ここが銭湯か……」
透華「ええ、貸切にしたので泳いでも構いませんわ!」
純「金持ちのすることはスケールがでかいねえ」
一「たまにはいいんじゃないかな」
智紀「お風呂は気持ちいい」
衣「ほう……三助とは稀有な」
透華「そういえばハギヨシが今日から新人が入ったと言っておりましたわね」
純「せっかくだから衣、頼んでみたらどうだ?」
衣「どういう意味だ?」
純「一人で髪の毛も洗えないんだろう?」
衣「子供じゃない!」
一「まあまあまあ」
智紀「密室……二人きり……ウ=ス異本……」
一「智紀?」
智紀「なんでもない……」
衣「ふん、ここまで言われて引き下がるのもシャクだから衣がいくぞ」
透華「大丈夫ですの?」
一「まあまあ、萩原さんが認めた人らしいから大丈夫だと思うよ?」
純「まあなにかあったらすぐに呼べよ」
智紀「さすがに見た目が犯罪……」
衣「どういう意味だ!」
透華「ですがなにかあったらすぐに余分ですのよ?」
衣「杞憂なり」
衣「邪魔するぞ!」
京太郎「いらっしゃいませ」
入ってきたお客様はかなり小さい
衣「む、衣の顔になにかついているか?」
京太郎「い、いえ、なにも……」
衣「そうか、さっさと準備しろ」
京太郎「わ、わかりました……」
ずいぶん威丈高な人だ
だけどどこかで見たことがあるような……
京太郎「ではこちらにどうぞ」
衣「ああ、わかった」
本人としてはどっしりと座っているつもりなのかもしれない
しかし体の小ささのせいで文字通りちょこんという擬音がぴったりだ
衣「なにか失礼千万な……」
京太郎「あの、御髪を失礼しますね」
衣「ああ、よろしく頼んだ」
綺麗な長い金髪は腰を通り越してお尻のあたりまで届いている
玄さんの黒髪も長かったがこのお客様はそれ以上だ
そして玄さんよりもさらにしなやかな髪だ
あまり馴染みがあるわけではないが絹のような手触りとはこういう髪のことをいうのかもしれない
そんなお客様は気持ちいいのか目を細めている
まるで子猫みたいだ
衣「なんだ?」
京太郎「いえ、子供らしくてかわいいなと思いまして……」
衣「子供じゃない!衣だ!」
京太郎「す、すいません……」
衣「そもそもこれでも衣はこれでも高校2年生なのだからな!」
京太郎「……え?」
さすがにそれは嘘だろう
いや、でも胡桃様みたいな人もいるし……
衣「なんだ?」
京太郎「いえ、こんなに長い髪の毛なのに手入れが行き届いていて素晴らしいと思いまして……」
衣「それはハギヨシの手柄だな」
京太郎「ハギヨシさんをご存知なんですか?」
衣「うむ、ハギヨシはこの衣の執事だぞ」
京太郎「そうでしたか」
世間は思ったより狭いらしい
衣「そういうおまえはハギヨシといかなる関係なのだ?」
京太郎「いわゆる弟子みたいな……」
衣「ほう……ハギヨシが貴様のような有象無象を弟子に取るとは稀有な……」
京太郎「あ、あはは……」
ハギヨシさんってそれくらい信頼されてるんだな
衣「そういえば貴様の名前を聞いていなかったな」
京太郎「えと……清澄高校一年の須賀京太郎といいます」
衣「清澄というと……さきやののかのか?」
京太郎「ええ、一応同じ麻雀部員です」
実力は雲泥の差だけどな……
衣「ほう……しかし何故きょーたろーは三助に身をやつしておるのだ?」
京太郎「ハギヨシさんへの恩返しですかね」
衣「ふむ……その意気やよし!なんだったらそのまま透華あたりの執事になったらどうだ?」
京太郎「え?」
たしか和と戦ってた副将の人だよな?
衣「燦然たる金髪はまさに取り合わせの妙だ」
京太郎「か、考えておきます……」
衣「ああ、そうだな!」
さすがにそれは荷が重すぎるような……
京太郎「御髪を流しますので目を閉じていただけますか?」
衣「ああ、わかった」
硬く目を閉じている
素直さが子供っぽくてかわいらしい
衣さんにいったら怒られそうだけど……
京太郎「背中を流しますので肩ひもを外していただけますか?」
衣「ああ、よろしく頼む」
肩ひもを外して上半身裸になる
京太郎「あの……隠さないんですか……?」
衣「なぜ隠匿する必要があるのだ?」
京太郎「あの……恥ずかしくないんですか……?」
衣「ハギヨシに洗ってもらうときはいつも何もまとわないぞ」
京太郎「そ、そうですか……」
さすがにそれはどうなんだ?
もしかしてハギヨシさんってロリコンなんじゃ……
いや、あのひとに限ってそれは……
でも人は見かけによらないっていうし
そもそも胡桃様とあんなことをした俺にそんなことをいう資格はないような……
いや、俺は断じてロリコンじゃないぞ!
ただ胡桃様が好きなだけだ!
衣「どうかしたのか?」
京太郎「いえ、なんでもないです……」
衣「ならいいが……」
小さな胸に小さな桃色の突起がかわいらしい
京太郎「あの……流しますね……?」
衣「うむ、よろしく頼む」
小さな背中を傷つけないように優しく擦っていく
京太郎「力加減はこのぐらいで問題ないですか?」
衣「うむ、かまわんぞ」
ご満悦のようだ
衣「ひう!?」
衣さんが素っ頓狂な声をあげる
京太郎「ど、どうかしましたか……?」
衣「い、いや……なんでもない……」
京太郎「はあ……」
衣「ひゃう!?」
京太郎「あの……」
衣「なんでもない!」
京太郎「はあ……」
衣「ふひゃ!?」
どうやら衣さんはここが弱いらしい
いちいちあげる声がかわいらしくて何度もこすってしまう
衣「調子にのるなよ……?」
京太郎「すいませんでした……」
あまりの威圧感にただただ謝るしかできなかった
京太郎「あの……流しますね……?」
衣「ああ」
衣さんは憮然としたままだ
なんもかんも調子に乗った俺が悪いんだけどさ
衣「ふむ、まあまあだな」
京太郎「はい……」
衣「まあハギヨシには遠く及ばないがな」
京太郎「はい……」
衣「まあ、そう気を落とすな」
京太郎「でも……」
衣「そこらの有象無象ならここまで体を委ねるようなことはしない」
京太郎「それって……」
衣「精進しろよ?」
京太郎「はい、わかりました!」
そういって出ていく衣さん
小さな体に似合わない名前通りの優しく包み込む大きな器の持ち主だったな
衣「ただいま戻ったぞ!」
透華「いかがでしたの?」
衣「ふん、ハギヨシには遠く及ばんな」
一「さすがに萩原さんと比べるのは酷だと思うよ?」
衣「だが見所があるのは事実だがな」
純「そこまで褒めるなんて珍しいな」
智紀「襲われるようなことは……」
衣「あるわけなかろうが!」
智紀「残念……」
純「何言ってんだ、おまえは……」
透華「はいはい、のぼせる前にあがりますわよ」
衣「衣はフルーツ牛乳だ!」
透華「ええ、もちろんですわ」
衣「わーい」
一(子供だね)
純(子供だな)
智紀(子供……)
衣「なんだ、その目は」
一「な、なんでもないよ……?」
衣「ふん」
衣(まあまた来てもいいかもな)
カンッ
姫子「部長、大きなお風呂ですと!」
哩「こらこら、あまりはしゃぐな」
煌「でも大きなお風呂にみんなで入るなんてすばらです!」
美子「さすがにお風呂にジュースの持ち込みはダメと」
仁美「なんもかんも政治が悪い……」
美子「どちらかというとマナーの問題なんじゃ……」
姫子「部長、三助らしいです」
哩「ほう……珍しか……」
煌「せっかくなのでどなたか行ってみてはいかがでしょう?」
煌「せっかくなので私が行ってきます!」
哩「大丈夫と?」
煌「ええ、せっかくなので体験してみたいです」
仁美「いざとなったら逃げればよか」
煌「さすがにそのようなすばらではないことはないかと……」
美子「でもなにかあったらすぐに戻ってきてね?」
煌「はい!花田煌、体験任されました!」
煌「お邪魔しますね」
京太郎「いらっしゃいませ」
煌「ふむふむ……なかなか本格的ですばらですね!」
京太郎「すばら?」
煌「いえ、あの……私の口癖みたいなもので……」
京太郎「なるほど……俺は好きですよ、すばらという言葉」
煌「ふふ、それはすばらですね!」
京太郎「ええ、すばらです!」
なんだか気の合いそうな親しみやすいお客様だ
京太郎「ではこちらへどうぞ」
煌「失礼します」
そういって椅子に座る煌さん
ぴょこぴょこ揺れるサイドテールがかわいらしい
京太郎「御髪を失礼します」
煌「お願いします」
二つに結んだサイドテールを解くと心惹かれるスミレ色になった
煌「どうかしました?」
京太郎「ええ、とてもすばらだと思いまして」
煌「ふふ、ありがとうございます」
若干の癖っ毛なのか解いてもぴょこんと跳ねている
だけどそんな個性もかわいらしい
京太郎「髪の毛を流すので目を閉じてくださいね」
煌「ええ、わかりました」
ゆっくりと流れていった後の髪がしっとりと張り付いている
妙に色っぽいぞ……
京太郎「髪の毛流し終えましたよ」
煌「すばらです!」
きらりと目が光っているように見えるのは気のせいだろうか
京太郎「背中を流すので肩ひもを……」
煌「どうかしました?」
京太郎「いえ……」
ふとあることに気づいた
煌さんの格好に
今まで来たお客様はみんな上半身と下半身がわかれたいわゆるセパレートタイプというやつだ
しかし煌さんは……
京太郎「あの……つかぬことをお聞き済ますがその水着は……」
煌「この水着ですか?お恥ずかしながら学校の授業で使っているものをそのまま……」
そういって顔を赤らめている
月恋の授業で使っている水着
そう、いわゆる紺色のスクール水着というやつなのだった
煌「先ほどから何か考え込んでいるようですがどうなさいました?」
煌さんが俺に心配そうに問いかける
京太郎「いえ、お背中をお流ししようと思ったのですが……」
さすがに背中を流すので水着を脱いでくださいとはいえない
煌「つまり私が脱げばいいのですね?」
京太郎「ええ、まあ……」
煌「なるほど……」
なにか真剣に考え込んでいるようだ
煌「わかりました、目を閉じておいていただけますか?」
京太郎「え?」
煌「私がいいというまで開けてはいけませんよ?」
京太郎「は、はあ……」
煌さんの眼差しに圧倒されてしまい、素直に目を閉じた
しかし何をするつもりだろう
煌「い、いいですよ……」
煌さんのか細い声が聞こえる
京太郎「ええ、わかりました」
何はともあれ目を開ける
京太郎「…………え?」
煌「あまりジロジロ見られるのはすばらくないです……」
そこには顔を真っ赤にした煌さんが座っていた
ただ先ほどとは違い何も身につけていない
京太郎「き、煌さん……?」
煌「これでお背中を流していただけますよね……?」
京太郎「え、ええ……」
煌「では……よろしくお願いします……」
京太郎「はい……」
脇に綺麗にたたんで置かれた先ほどまで身にまとっていた紺色の水着
そして綺麗な色の白い背中と綺麗なくびれとその先の丘
それを見た瞬間に股間が一気に熱くなる
と、とにかく煌さんの背中を早く流さないとな!
右手を胸に、左手を股間に伸ばして顔を真っ赤にしている煌さんを前に罪悪感が半端ないもんな
京太郎「かゆいところはございませんか……?」
煌「はい……すばらです……」
京太郎「そ、そうですか……」
目の前に女性が裸で座っているというシチュエーションは初めてではない
胡桃様とは裸になる以上のことまでしてしまったのだ
しかし胡桃様とは違って煌さんはいかにも女性らしい体つきなのだ
そんな煌さんが恥じらっている
それだけでもかなり来るものがあるのだ
京太郎「お、終わりましたよ……?」
煌「た、たいへんすばらでした……」
洗い終えたことを告げるとこちらを向いてお礼を言われた
これでようやくおしまいだ
見えそうで見えないということがこんなにエロいとは思わなかったな……
煌「これでおしまいなのですか?」
京太郎「ええ、お客様によっては足を洗うのを希望される方もおられますが……」
煌「では私がお願いしたら洗っていただけますか……?」
京太郎「え?」
煌「お恥ずかしながら……体が固いので……」
京太郎「でも……」
煌「よろしくお願いします」
京太郎「わかりました……」
煌さんがこちらを向いて真剣な顔で頼む
そんなの断れるわけないではないか
京太郎「では足を出してください」
煌「はい……」
煌さんの前に正座した俺の膝に右足を差し出してくる
あれ?
裸でいる必要はないんじゃ……
煌「どうかしました……?」
京太郎「な、なんでもないです……」
細い腕で必死に胸と股間を隠している煌さんにそんなことを言い出せる雰囲気ではなかった
煌「な、なんだかくすぐったいですね……」
京太郎「すいません……」
煌「いえ……気にせず続けてください」
京太郎「わかりました」
そう言われたので続けていく
しかし先ほども言った通りくすぐったいらしい
その度に体が震える
おかげで細い腕の脇から大きくはないがたしかにふくらみのあるおもちやうっすらとした黒い毛がちらちら見えている
おおっぴらに見せられるよりも恥じらいながらこうしてちらちら見せられる方が断然エロい
特に太もものあたりを擦っている時はそれが顕著になる
京太郎「お、終わりましたよ……」
煌「あ、ありがとうございます……」
京太郎「なので水着を着てくださっても……」
煌「わ、わかりました……」
俺が目を閉じたのを確認したのか煌さんの方から衣擦れの音が聞こえる
綺麗な肌が隠されていくと思うと妙に興奮してしまうのはなぜだろう
煌「だ、大丈夫です……」
京太郎「はい……」
先ほどよりもか細い声に目を開ける
煌さんの綺麗な体は紺色の水着に覆われてしまっていたのだった
京太郎「あの……いかがでしたか……?」
煌「たいへんすばらだったので……またお願いしてもよろしいですか……?」
京太郎「え、ええ……インターハイの間はこちらにいると思いますので……」
煌「わかりました、またお願いしますね」
京太郎「ええ、ありがとうございます」
そういってドアから出て行く
最後にこちらを振り向いて笑顔でお辞儀をしてくれた
そのときにぴょこんと跳ねたサイドテールが印象的でとてもかわいいと思ったのだった
煌「ただいま戻りました!」
姫子「どぎゃんやったと?」
煌「たいへんすばらでした!」
哩「持ちネタずるかよ……」
仁美「変なことはされんやったと?」
煌「はい、丁寧に洗っていただきました!」
美子「たしかにいつもより輝いているような……」
煌「たいへんすばらです!」
煌(また洗ってくださいね)
カンッ
華菜「ここがネットでも話題になってたお風呂だし!」
美穂子「ネット?網のことかしら?」
未春「いえ、インターネットのことですよ」
美穂子「インターネットってすごいのねえ……」
華菜「ちょうど人がいないから泳ぎ放題だし!」
貴子「調子乗んなよ、池田ァ!」
池田「コーチ!?」
貴子「今はいなくても他のお客さんが来たら迷惑だろうが!」
華菜「わかったし……」
美穂子「華菜、見てみて、三助なんてあるみたいよ」
華菜「さんすけ?」
貴子「体を洗ってくれるサービスだ」
未春「せっかくだから誰か頼んでみます?」
池田「キャプテンには指一本触れさせないし!」
貴子「だからはしゃぐな、池田ァ!」
華菜「キャプテンが行くぐらいなら華菜ちゃんが行くし!」
未春「大丈夫なの?」
華菜「平気だし!」
美穂子「華菜?無理に行かなくても……」
華菜「華菜ちゃんは図々しいからこういうのはとにかく受けておくし!」
貴子「いいけど何かあったらすぐに戻ってこいよ?」
華菜「わかったし!」
華菜「邪魔するし!」
京太郎「いらっしゃいませ」
華菜「うん?おまえはたしか清澄の……」
京太郎「あなたは県大会決勝で咲と戦った……」
華菜「池田華菜ちゃんを覚えてないとは失礼なやつだし!」
京太郎「すいません……」
華菜「華菜ちゃんが名乗ったんだからお前も名乗れ」
京太郎「えと……清澄高校一年須賀京太郎です」
華菜「なんで須賀はこんなところにいるんだ?」
京太郎「お世話になった人の手伝いです」
華菜「ほう……なかなか感心なやつだな」
京太郎「ありがとうございます」
真相は話せるわけないもんな……
京太郎「こちらへどうぞ」
華菜「わかったし!」
偉そうに座る池田さん
踏ん反り返っている様子は天江さんよりは様になっている
威厳がないのはかわらないが
池田「なにか失礼なことを考えてないか?」
京太郎「いえ、そんなことはないです……」
池田「ふーん……」
怪訝そうにこちらを見つめる
女性に見つめられるというのはなんだか面映ゆい
華菜「さっさと始めるし!」
京太郎「ええ、かしこまりました」
お客様なんだから気持ち良くなっていただかないとな
京太郎「御髪を失礼しますね」
華菜「よろしく頼むし!」
こうしてみるとシャンプーを待つ猫みたいだ
なんとなく頭に猫耳が生えていても違和感がないと思う
京太郎「綺麗な毛並みですね」
華菜「なんか含みのある言い方だな」
京太郎「そ、そんなことはないですよ……?」
華菜「ふーん……」
ショートぐらいの長さの黒い髪型は活発な印象を与える
尤も俺の幼なじみもショートヘアではあるが文学少女だ
もしかしたら池田さんもそうなのかもしれない
京太郎「池田さんはスポーツはお好きですか?」
華菜「妹たちに付き合って体を動かすことは多いな」
京太郎「妹がいるんですか?」
華菜「まだ小学校にも上がってない三つ子だけどな」
京太郎「なるほど……」
華菜「まさか妹たちに手を……」
京太郎「しませんよ、そんなこと」
華菜「ふーん……」
俺はロリコンじゃないからな
京太郎「髪の毛を流しますので目を閉じてくださいね」
華菜「わかったし!」
そういって目を細めているのはまんま猫だ
流し終えて髪の毛がしっとりしているを今にも首を振って飛ばしそうだ
華菜「なんだ?」
京太郎「な、なんでもないです……」
猫じゃないのでそんなことはしないらしい
京太郎「お背中を流しますので肩ひもを外していただいてもいいですか?」
華菜「まさか私の裸を……」
京太郎「いやならいいです」
華菜「少しは否定しろよ……」
あいにくだが俺はおもちの方が興味があるのだ
見えそうで見えないのはエロいけどさ……
華菜「これでいいか?」
京太郎「はい」
そこまでするかというほどしっかり隠されてしまうと色気というものは激減してしまうらしい
華菜「おー、背中をこするの上手じゃないか」
京太郎「そうですか?」
華菜「華菜ちゃんが褒めてやるんだからありがたく思うがいいし!」
京太郎「ありがとうございます」
華菜「ああ、それでいい」
今日1日で何人かの女性の背中を擦っていたおかげで進歩したらしい
そもそもハギヨシさんの指導もあったのだ
これで上手くならないと嘘だよな
華菜「ニヤニヤして気持ち悪いし……」
いつの間にか顔に出ていたらしい
しかし面と向かって気持ち悪いと言われると結構へこむ
華菜「か、華菜ちゃんが悪かったから元気出すし!」
京太郎「はあ……」
どうやら思った以上に顔に出ているらしい
京太郎「洗い終えました」
華菜「ありがとうだし!」
背中を流し終えたことを伝えると池田さんは水着を着なおした
華菜「これで終わりか?」
京太郎「足を洗うのを希望される方はおられますが……」
華菜「華菜ちゃんも頼むし!」
京太郎「いいんですか?」
華菜「華菜ちゃんは図々しいからもらえるものはもらっておく主義だからな」
京太郎「では別料金を……」
華菜「……え?」
一気に血の気が引いたような表情になる
京太郎「冗談ですよ」
華菜「わ、わかってたし……」
目が泳いでいるのは気のせいじゃないだろう
京太郎「こちらに足をどうぞ」
華菜「ああ、こうか?」
京太郎「ええ、大丈夫です」
自分から見て左手に正座をしている俺の膝に右足を差し出す
京太郎「いかがですか?」
華菜「ああ、気持ちいいぞ」
かなり気持ちいいのか目を細めている
ますます猫っぽい
そんな池田さんの足は思ったより小さい
華菜「ゆ、指の間をくすぐるな……」
京太郎「すいません……」
口では謝りつつ指の一本一本を洗うのはやめない
池田さんの困っている顔はさらに困らせたくなるような妙な魅力を持っているのだ
京太郎「終わりましたよ」
華菜「須賀は結構意地悪だし……」
洗い終えた俺に池田さんがそう呟いたのだった
京太郎「これで全て終了です」
華菜「ご苦労だし!」
さすがに胸を洗うのは言わなくていいだろう
どうせなら玄さんみたいなおもちの素敵な人がいいもんな
華菜「そういえばおまえは長野に戻るのか?」
京太郎「ええ、インターハイが終わればそうしますよ」
華菜「だったら今度はうちで妹の体を洗うのを手伝ってもらおうかな」
京太郎「……え?」
華菜「なーんてな、冗談だ」
京太郎「そ、そうですよね!」
華菜「目が泳いでるぞ」
京太郎「……う」
華菜「じゃあな、須賀」
京太郎「ええ、ご利用ありがとうございました」
重ね重ねいうが俺はロリコンじゃないから残念だなんて思ってないからな
華菜「ただいま戻ったし!」
美穂子「どうだったかしら?」
華菜「清澄の一年がいましたよ」
未春「なんでこんなことをしてるんだろう?」
華菜「なんでもお世話になった人の恩返しらしいし」
貴子「ほう……今時律儀な奴じゃねえか」
華菜「来年は華菜ちゃんがコーチをインターハイに連れてきて恩返しするし!」
貴子「ほう……吐いた唾は飲み込めねーぞ?」
華菜「もちろんだし!」
華菜(そうすれば須賀に褒めてもらえるだろうしな!)
カンッ
最終更新:2026年01月05日 00:03