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「私のほうも」


「あ」


胡桃様を両手でこすっていると右手を取られる


「何してるのよ!」


「独り占めいくない」


「そもそも洗ってもらうのが間違ってるわよ……」


臼沢さんの言葉は二人ともどこ吹く風だ


最初こそ俺の意思があった手はそれぞれ別の人に乗っ取られている


かたや小さいながらもハリのあるほうを


かたやボリュームがあれどほんのりだらしなく垂れているほうを


「そ、そんなところまで……?」


胸だけですら驚いていた臼沢さん


さらに股間という自らの最もデリケートな部分すら男に委ねているのだ


「えー、自分で洗うより気持ちいいよ?」


「たしかに」


その言葉を示すかのように股間がヌルヌルしてくる


甘い声も漏れ始める始末だ


「さ、さすがにそれはおかしいでしょ!」


半ば強引に中断させられた二人は不満げだ


「もうちょっとてイけそうだったのに……」


「……ダルい」


「あ、あはは……」


二人のつぶやきにただ笑うしかない






「そこまでいうならサエも洗ってもらえばいいじゃん!」


「な、何言ってるの!?」


思わぬ反撃に隠していた手がずれる


……すばらだ


「論より証拠」


「な、何してるの、シロ!?」


「いいからいいから」


「や、やめて!」


後ろから羽交い締めにされる臼沢さん


先ほどとは違い服を着ていないのでダイレクトに当たる


……うらやましい


「やーめーてーよー」


必死の叫びも届かない


二人の力で胸も開いた足の間の股間もあらわだ


……エロい


そんな感想しか出てこなかった






「じ、ジロジロ見ないで……お願い……」


目の端に涙を溜めながら『お願い』する臼沢さん


だけど今の俺には逆効果だ


もちろん先ほど胡桃様やシロさんの胸や秘部を洗ったのはよかった


だけど物足りなかったのも事実だ


臼沢さんの背中を犯すという体験をしてしまったのだからな


そんな体験をさせてくれた臼沢さんが泣きそうな顔で『お願い』してくるのだ


「ほら、はやくはやく」


「待たせるのは良くない」


「そ、そんなこと言ってないわよ!?」


必死に逃れようと体を揺らすが別のところが揺れてかえってより魅力的になる


「わかりました」


精一杯悩んだふりをしながら臼沢さんの双丘へと手を伸ばす


「ひゃう!?」


初めての体験に漏らしたその声に思わず射精してしまいそうになるのを必死にこらえた






「や、やだぁ……」


甘い声が俺の脳内を駆け巡る


必死に顔に出さないように


心の中では叫びながら


臼沢さんの固く勃起した乳首をつまむ


なだらかな曲線を描く腰回りを撫でる


ほどよく脂肪に包まれた太ももを揉む


そして……


大陰唇までうっすらと陰毛に覆われた割れ目をこする


思いつく限りの責めにますます大きくなる臼沢さんの喘ぎ声


「も、もうだめぇ……」


情けない顔で失禁するまで責められたのだ


とろけきった顔に先ほど以上の高揚感に満足したのだった






「だ、大丈夫ですか……?」


冷静になり自分のしでかしたことの重大さに気づく


シロさんに支えられた臼沢さんにおそるおそる声をかける


「う、うん……」


まだ顔は赤いが返事はしてくれたので一安心だ


「あーあ、サエがおしっこ漏らしちゃうなんてねー」


「もうお嫁に行けない」


「た、たしかに……」


冷静に考えればそうだ


これほどの痴態を晒してしまったのだ


「もうお嫁に行けない……」


ただ静かに泣き始める


「す、すいません!」


あわてて土下座だ


「責任とってなんでもするんで許してください!」


叩きつけるくらいの勢いで頭を下げた









「ねえサエ、しかえししたくない?」


「しかえし……?」


「ダルいけど手伝ってあげる」


頭を下げているせいで顔は見えないが二人は悪い笑顔をしているのだろう


「う、うん……」


「じゃあ決まりだね!」


「京太郎にたっぷりしかえししよう」


3人の相談が終わったらしい


少しもいい予感がしないのはどうしてだろう……?


「顔を上げなさい」


「はい……」


胡桃様の言葉に従う


「仰向けになって私たちを気持ち良くすること!」


「……はい」


断れるわけもなくただおとなしく仰向けになるのだった








「は、恥ずかしいわよ……」


「いいからいいから」


「最初はおしっこをきれいにしてもらわないと」


「い、言わないでよ!」


二人に言われるがままに顔にまたがる臼沢さん


「サエのおまんちょを舐めてきれいにすること!」


「……はい」


「そ、そんなところ舐めたら汚いわよ……?」


「なんでもするって言ったのは京太郎」


「だ、だからって……」


「いいからいいから」


またがっているだけでなく完全に腰を下ろしてくる


湿っている秘裂に窒息しないように必死に舌を動かす


理科の授業で嗅いだほんのりとしたアンモニア臭としょっぱさ


そんなものを感じながら必死に舌を動かした








「じゃあ私たちも楽しもうかな」


「そうする」


両手に重みが伝わる


指先の感覚的に二人が座ったのだろう


「さっきはサエのせいでイけなかったから……」


「今度は最後まで」


「ふ、二人とも何してるの!?」


「おなにぃ」


「同じく」


「や、やめなさいって!」


「サエだってしてもらってるじゃん」


「それと同じ」


「ち、ちが……ひゃん!?」


「気持ち良くなってるじゃん」


「どうせなら3人で……」


舌でも指でも3人が気持ち良くなっていることがわかる


「そ、そんなに舐められたらまた……!」


熱い水流が口内と両手を襲う


絶頂に達した3人とは対照的にただただもやもやしたものが残ったのだった……






「気持ちよかった、サエ?」


「う、うん……」


「私もスッキリできた」


「同じく!」


満足そうな3人が俺の上で談笑している


「あ、あの……俺も……」


「ちょっとタンマ」


そういって二人を呼ぶ


なにやら3人で相談してるみたいだ


「ほ、本当にそんなことするの……?」


「面白そうじゃない!」


「どうするの、サエ?」


「わ、わかった……」


どうやらなにか決まったらしい


「3人でたっぷり搾り取ってあげるわ!」


自信満々の胡桃様にただただ不安しかないのはどうしてだろう






「じゃあまずはおっぱいからね!」


促されるがままに立ち上がるとシロさんと臼沢さんが膝立ちになる


「大きい……」


「こ、こんなことになるなんて……」


二人のおもちが俺の逸物を包み込む


「ちなみに射精するときはちゃんと言うこと!」


「わ、わかりました……」


たどたどしい手つきならぬ胸つきで俺の逸物をしごきはじめる二人


「こっちはどうかな」


「そ、そこは!」


根元の袋の方を胡桃様の小さな舌先に撫でられる


「お、俺そろそろ……」


「ダーメ♪」


「……え?」


楽しそうな胡桃様に両手で思い切り握り締められて射精できない


「これはおしおきだからまだまだ続くわよ


「そ、そんな……」


しごかれて射精しそうになっては寸止め


そんな地獄が続く


「く、胡桃様、俺もう……」


「胡桃、そろそろ……」


「そうしないとかわいそう」


「それもそうね……いいわ、精一杯射精しなさい!」


ラストスパートとばかりに早くなる動きにとてつもない開放感とともに射精に達したのだった……






「男の子ってこんなになるんだ……」


好奇心に満ちた目


「……ダルい」


そうはいいつつもまんざらではなさそうな目


「うん、やっぱりいいわね!」


ただただ嬉しそうな目


文字通り三者三様だ


「す、すいません……」


白く染まった3人にただ謝るしかできない


「ううん、むしろまだ搾られたりないみたいね」


いまだ屹立している根元をもみながら言う


「す、すいません……」


「まだ続ける」


「「え?」」


臼沢さんときれいにハモった






「私たちのおまんちょがこんなになった責任は取らないの?」


体育座りで開いた股間はしっかり濡れている


「そ、それは……」


「さ、さすがにそれはおかしいわよ」


「じゃあ胡桃と私だけでやる」


「サエは見てればいいんじゃないの?」


「そ、それは……」


どうやら続けるのは確定事項らしい


「それともサエもえっちしたいの?」


「…………ぅん」


消え入りそうなくらいか細い声で


日が出そうなくらいの真っ赤な顔で


たしかに臼沢さんが頷いた


「じゃあまずはサエからだね!」


「私たちも手伝う」


「ちょ、ちょっと!?」


準備万端な二人とは対照的にただ戸惑っているだけみたいだ






「ほ、本当にするの……?」


「いやなら私がするよ?」


「私も」


仰向けになり膝立ちになった臼沢さんの質問に答える二人


どうなのと答えをせがむような視線


「やってみたい……」


「やっぱりサエってむっつりスケベだ」


「ち、違うもん!」


そういって必死に否定しようとしている臼沢さん


だけど先ほどの様子を見ていればそうは思えない


今では隠そうとしないもんな……


「まあまあ、サエをちゃんと気持ち良くしてあげてよ?」


「はじめてはいい思い出にしたい」


「わ、わかりました……」


「よ、よろしくお願いね……?」


「は、はい……」


なにやら責任重大だ


頑張るか……






「い、いきますね……?」


「う、うん……」


消極的ではあるが頷き肯定を示す


膣口へとあてがうとかなり滑りが良くそのまま吸い込まれそうだ


それでも突き入れてみるとそれまで一切の侵入がなかったのだろう


必死に逸物を拒もうと収縮する


なかば強引にこじ開けるように突き進んでいく


「だ、大丈夫ですか……?」


「ちょ、ちょっと痛いけど平気……」


その言葉が嘘なのは俺の逸物に垂れる鮮血で明らかだ


止められない涙はもはや嗜虐心をそそらない


ただ気持ち良くなってほしい


それだけだ


それだけなんだけど……


「いたくないいたくない……」


自分に言い聞かせるようにつぶやくというか唱える臼沢さん


……どうしよう






「せっかくだから手伝ってあげるね」


「ふぇ?」


「サエのはじめてのえっちが痛いだけなのはダルい」


「二人とも……」


その涙は嬉し涙だろうか


「京太郎は動かないでサエのおまんちょを慣れさせてあげて」


「わ、わかりました……」


想像以上の膣圧を必死に我慢する


「サエを気持ち良くしてあげる」


「ひゃう!?」


両サイドから大きく尖った乳首に吸い付く二人


言葉にならない声で必死に抵抗するがどこ吹く風


「そろそろ動いてあげて」


「わ、わかりました……」


胡桃様に言われた通り腰をゆっくり動かし始めた






「い、いたくないですか……?」


「さ、さっきよりは大丈夫かな……」


俺の質問に臼沢さんが答える


「素直になればいいのに……」


「えっちな声を出してもいいよ」


「そ、それは……きゃう!?」


甲高い嬌声が上がる


「もっと激しくしてあげて」


「サエは激しい方が好きらしい」


「ちょ、ちょっと!?」


「わかりました」


二人に言われた通り強く打ち付けると臼沢さんは気持ちよさそうな声をあげる


その声をもっと聞きたくてさらに速くする


「わ、私そんなにされたら……」


「お、俺も……!」


二人の結合部の下には生温かい黄色の泉が広がったのだった……






「イっただけじゃなくておしっこ漏らしちゃうなんてねー」


からかうように胡桃様が笑う


「う、うるさい……」


必死に否定しようとするがその声はかなり弱々しい


「おちんちんもサエのえっちな味がする」


「し、しないもん……」


必死に目をそらすのがかわいらしい


「あの……なにしてるんですか……?」


「おちんちん大きくしないと私たちがえっちできないじゃん」


「あれを見せられて我慢は酷」


「そ、そうですか……」


「二人とも元気ねぇ……」


「臼沢さんも……」


「塞でいいわよ」


「塞さんも変わらないじゃないですか」


「う、うるさい!」


いたずらをごまかそうとする子供みたいな態度に微笑ましく、そしてきゅんときたのだった


ただ、その余韻に浸ることなく二人にも搾り取られ、腰が痛くて帰るのに苦労したのだった……



カンッ



「いつもすまんのう」


「いえ、お気になさらないでください」


申し訳なさそうにしている女性


しっとりと張り付く緑の髪からは普段のパーマはまったく想像できない


「しかしそこまでやってくれるとは……」


「まあ気持ち良くなってもらうのが最大の目的なので……」


「うちの店でやったら一発でアウトじゃがの」


「あれやこれやしているらしいので……」


「やりかねんのが恐ろしいのう……」


そういってため息を吐く


「さて、そろそろ行くかの」


「もういいんですか?」


「お、そういえば一つ言っておくことがあった」


「何でしょう?」


「久が興味あるみたいじゃぞ?」


「あの……俺のことは……」


「話しとらんぞ」


「ありがとうございます」


「ま、また来るけえの」


「ええ、お待ちしておりますね」


お辞儀をした俺に軽く頭を下げて染谷先輩は出て行ったのだった


「いつもの頼めるかの……?」


「……はい」


潤んだ瞳での『お願い』を断れるわけもない


わずかな間はがっついていないように見せかける苦し紛れの抵抗だ


毎日のように部室で出会う先輩


そんな先輩が素肌を晒して両足を広げている


濡れて張り付く緑の髪は普段とは印象を全然違うものに変える


女は化けるって本当なんだな……


「……ぅん」


決して大きいとは言えないながらもたしかに膨らんだ乳房


つまんだだけなのにあげるくぐもった声は二人きりの空間にやけに大きく響いた








「いつもながら胸弱いですよね」


「や、やかましい……」


言葉遣いも相まってかなり年上の印象を受ける


だけどこの反応を見ると同世代だということを感じる


それでも先輩というのはなんだか不思議な感じだけど……


「の、のう……今度はこっちも……」


「はい」


落とされた視線の先


しっかりと秘所を覆うように茂る黒々とした陰毛


だけど今は濡れそぼりかえって艶っぽさを引き立てている


甘そうな果汁を滴らせる果実


そんな光景を前に思わず生唾を飲み込んでしまうのだった






「……ぅん」


自らの胸に伸びていたうちの片腕が最もデリケートな場所に伸びる


それだけでも耐え難い快感だろうに必死に声を押し殺す


後輩に卑猥な姿は見せまいとするせめてもの強がりだろう


だけどかえってそのいじらしさが魅力を高める


「声出してもいいんですよ?」


「や、やかましい……」


必死に否定しようとするが体をよじらせているせいでかえってエロい


「そうですか……」


一瞬安心したようにこちらに視線をよこす


そこにいるのは頼れる先輩ではなく快楽に身を振るわせる年頃の美少女だ


「ほら、俺の指、簡単に入っちゃいましたよ?」


言葉にならないような叫び声


それでも卑猥な水音はかき消せないのだった






「な、なにすんじゃ……!」


強い口調と鋭い視線


だけどまったく怖くない


「抜きますよ?」


「そ、それは……」


一度覚えた快楽には逆らえない


たとえば髪の毛を洗ってもらうこと


たとえばふくらはぎをこすってもらうこと


たとえば胸をいじってもらうこと


快楽の基準は人それぞれだけど一度覚えた快楽からはなかなか抜け出せないのは経験上よく知っている


「先輩が嫌がることはしたくないですから」


とびきりの作り笑顔で先輩に忠実な後輩を演じる


「……ええ」


「なんでしょう?」


「やめんでもええっていうとるんじゃ……」


「わかりました」


その目の端に溜まる涙は快楽に抗えない自分自身への情けなさか


あるいは後輩に好きなようにされてしまう情けなさか


真意は先輩自身にしかわからないだろうがなんにせよ言質は取れた


さて、楽しませてもらいましょうか


先ほど以上に悪い笑顔を心の中で作ったのだった








ふぅ……


大きく吸った息をわざとらしく吐き出す


俺の左手の人差し指を咥え込んだ秘所は逃さないように絡みついてくる


手なづけるようにこすってやると先輩の声に反応が現れる


右手の指で弄ぶ乳首は硬く大きくなっている


そろそろだな……


「す、吸うなアホ!」


わざとらしく音を立てながらガラ空きの乳首に吸い付く


先輩の貴重な喘ぎ声


俺が乳首に吸い付く音


そして秘所が奏でる卑猥な水音


「そ、そないにされたら……」


力強く噴かれた潮とは対照的に力なく倒れこむ先輩


支えてみると思ったより軽く柔らかくしっかりした『女性』であることをまざまざとわからせる


先輩が落ち着くまでただただ先輩を抱きしめていたのだった






「いつもながらすごかったですね」


「や、やかましい!」


照れ隠しなのか子供を叱るように俺の頭を叩く


「ほんに大きな子供じゃのう……」


「いいお母さんになれると思いますよ?」


「ワシはまだ処女じゃ!」


真っ赤な顔で先ほどより強く叩かれる


「まったく……」


「すいません……」


心底呆れている先輩に軽く頭を下げて謝る


「ま、ワシもいろいろすっきりさせてもろうたけえええわ」


「そうなんですか?」


「ま、ワシより久の方がいろいろ溜まってそうじゃがな」


ストレスとかたしかにすごそうだもんな


「もし来ることがあったらつきあってやってくれえ」


「ええ、かしこまりました」


メガネをかけてタオルを巻いて出て行く先輩はすっかり俺の知っている先輩だった



カンッ


「いらっしゃいませ」


「こんばんは」


「あの……一応タオルか水着を着用してほしいんですが……」


「私の裸を見るのはいや……?」


「……いえ」


クスリと笑う女性はまったく悪びれる様子はない


爆乳という言葉がぴったりの豊満な乳房


しっかり膨らんだ乳房とは対照的にキュッとくびれた腰周り


しっかりと生えそろった黒い茂みは大人びた顔の印象を強くさせる


「では……本日もよろしくお願いします」


新婚の若奥様よろしく三つ指をついて頭をさげる


全裸だけどな!


「い、いえ!こちらこそ!」


慌てて俺も正座をして頭をさげる


「では、こちらにどうぞ」


「ええ、わかりました」


立ち上がって歩いて椅子に座る


それだけで揺れる


それだけで色気が溢れる


……エロすぎだろ


「髪の毛からお願い出来るかしら?」


「ええ、わかりました」


手のひらにシャンプーを泡立てる


洗うのははじめてではないがどことなく緊張してしまう


長い黒髪に整った顔立ち


いつだったか美術の教科書で見た日本美人そのままなのだ


「いつ洗ってもらっても気持ちいいわね」


「ありがとうございます」


長い髪をほつれさせないように


引っ張って傷つけることのないように


少しでも霞ちゃんに気持ちよくなってもらえるように


ただただ丁寧に髪の毛を洗っていく


「他の女の子で練習したおかげかしら?」


そういっていたずらっぽく笑う


「い、いえ……」


「他の人もちゃんと気持ちよくしてあげないとダメですよ?」


「は、はい!」


その笑顔はたまに心臓に悪い……





「流していきますね」


「ええ」


目を閉じたのを確認してゆっくりと流していく


ところどころ混じっていた白髪はまたたくまに流れ去り、元の黒髪に


しっとりとはりつく姿はどことなく色気にあふれている


……これで俺と2歳しか違わないんだよな


どこかわからないが遠い世界の人間みたいだ


「終わりましたよ」


「では背中を……」


「ええ、もちろんです」


タオルではなく両手に石鹸を泡立てる


肌に傷がつくのはいやだと言っていたが実際はどうなのだろう?


ただ一つ言えるのは……


俺自身もそれを望んでいるということだ






「洗っていきますね」


「ええ、お願いします」


昔父さんと風呂に入ったときに背中を洗ったことがある


ただただ硬いその背中を小学生にもなっていなかった俺はとてつもなくかっこよく感じた


だけど母さんの背中はそんなことなかった


父さんの硬さとは違い柔らかくその中には優しさがあった


さすがに今は父さんとはともかく母さんと風呂に入ることはなくなった


あの頃より小さくなったとはいえ頼もしさは健在だ


そうして考えるとやっぱり女性の背中は柔らかい


柔らかいのは背中だけじゃないけどさ


その柔らかさを感じながら撫でるように洗っていく


自然な白さと人工的な白さが混ざっていく


だけどその白さはシャワーとともに元どおりに


「ありがとう」


「い、いえ……」


見返り美人にどことなく気恥ずかしくなってしまうのだった









「今度は前も……」


「ええ」


体ごとこちらに振り向く


語るべくもない乳房


キュッとくびれた腰周り


程よい肉付きの太ももとその奥を守る黒い茂み


AVやエロ本では感じられない生のぬくもり


どことなく憂えを帯びた表情も含めて官能的だ


はじめて見たときには及ばないまでも今でも俺の心は高鳴る


「まずは足から……」


「ええ」


石鹸を泡立て直して膝に伸ばされた足を挟み包むように撫でていく


気持ち良さそうな喘ぎ声に外れそうになる理性のタガを必死に押しとどめる


程よい肉付きの太ももは俺の腕を受け入れつつも程よく反発する


心を開かない相手を拒絶するようだが表情はすべてを受け入れている


捕虜となった女騎士のごとく拒絶しても心は堕ちている


そんな霞ちゃんの心をそのまま表したみたいだ






「次は……」


胸の下で腕を組み持ち上げる


ただでさえ大きく目を引くのにさらに強調される


「こんなこと京くんの前でしかしないんだからね……?」


「は、はい……」


恥じらいを帯びた表情と震える声色


セリフも相まってかなり扇情的だ


「失礼します……!」


ただ胸を洗うだけ


ただそれだけなのだ


だけどそうはいかない


どことなく畏敬の念を持ってしまうほど立派な胸なのだ


玄さんが言っていた『おもちの尊さ』


それを凝縮したような霞ちゃんのおもち


自然と気分も引き締まるというものだ


大きく息を吸って気持ちを整え胸へと手を伸ばした








「おお……」


「どうかしたの……?」


「い、いえ……」


「ならいいけど……」


本能的に女性の体が柔らかいことは知っている


実際修行としてハギヨシさんを洗うのと実際に女性を洗うのでは柔らかさがかなり違う


そしてそんな女性の柔らかさの最たる部分


それが胸だ


もちろん個人差はある


実際咲や穏乃は……


それでも柔らかいのは事実だ


大きいと固くなりそうなイメージもある


だけど霞ちゃんの胸は俺の手をどこまでも受け入れてくれそうな柔らかさだ


大人びた霞ちゃんの雰囲気も相まってすべて受け入れてくれる


その言葉にし難い喜びとともに懸命に胸を洗ったのだった






「す、すごかったわね……」


泡まみれの胸を見ながら霞ちゃんがつぶやく


「神聖なものを洗うのに手を抜けるわけないじゃないですか!」


「そ、そう……」


霞ちゃんはどことなく戸惑っている


玄さんあたりなら同意してくれるだろうに……


「まだきれいになっていませんね」


「……え?」


俺の言葉にきょとんとしている


「だって……胸の下側がきれいになってないじゃないですか!」


「そ、そこはさすがに……」


「あせもになったらどうするんですか!」


「さ、さすがにそんなことは……」


「いえ!正しいおもちを保つには正しい手入れが必要なんです!」


「そ、そう……」


まったく……


玄さんも嘆いていたけどたしかにその通りだな


もっと正しい手入れを普及させないと……


「じゃあ胸を持ち上げてもらえますか?」


「わ、わかったわ……」


おそるおそる胸を持ち上げている


胸で顔って隠せるんだな……








あらわになった胸の下側


決して見ることはないだろう


「なんだかすっぱいにおいがしますね」


「あ、汗のせいよ……」


「だったら普段からちゃんと洗ってください!」


「……はい」


あせもの痕でも残ったら大変じゃないか!


「あの……この格好結構疲れるんだけど……」


胸がしゃべっている


「もう少しなので我慢してください!」


「……はい」


胸がおとなしく引き下がる


きれいになったあとでシャワーをかけて流すともとどおりのおもちみたいな胸にもとどおりだ


「これからもちゃんと洗ってくださいね!」


「そうなったら京くんにお願いするわ……」


「ええ、おまかせください」


どことなく呆れたように見えるのは気のせいだろう








「きれいになりましたね」


「さすがにやりすぎじゃないかしら……」


「大切な体なんだから大切にしてください!」


「え、ええ……」


顔を赤くして目をそらしてしまう


のぼせてしまったのだろうか?


「ねえ、そろそろ……」


「ええ、わかりました」


お互いに立ち上がる


新婚の若奥様よろしく俺の襦袢を脱がせ始める


最初こそたどたどしかった手つきも今ではすっかり慣れたものだ


それでもたたんだ襦袢を無造作に置かずにたたんでおくあたりさすがだ


「京くん……」


「霞ちゃん……」


抱きついてきた霞ちゃんを思い切り抱きしめる


柔らかさや温かさに息遣い


ただただ抱きしめ合うだけ


だけどお互いにとても幸せだ






そのまま目を閉じて上を向く霞ちゃん


求めるがままに口づけを交わす


舌を出してお互いを貪りあうこともない


ただただ純粋に唇を合わせるだけ


だけどそれだけなのがいいのだ


「ふふ……少し疲れちゃったけど幸せね」


「ええ、俺もです」


乱れた呼吸でお互いに笑いあう


霞ちゃんは完全に俺に体を預けている


「京くん、そろそろ……」


「なにがお望みですか?」


「わかってるくせに……意地悪……」


ぷっくりと頬を膨らませる霞ちゃんは年相応の少女だ


「ちゃんと教えてください」


「わ、私と……えっちなことしましょ……?」


照れてしまい真っ赤な顔でそっぽを向いてしまう


あまりの愛しさに頭を撫でると笑っている


大人っぽさはまったくなくてかれんな美少女という言葉がぴったりだ


「ど、どうぞ……」


正座をした霞ちゃんの膝に頭をのせ仰向けになる


いわゆる膝枕という体勢だ


「おお……」


通常なら目の前には顔が来るはずだ


だけど大きな多いがある


「やっぱり恥ずかしいわね……」


胸がそう喋る


「とてもいい眺めですよ」


「えっち……」


見えない顔はきっと真っ赤だろう


上から見ても大きなおもち


下から見上げればその迫力はまさに圧巻だ


すばらだな!









「そんなにおっぱいが好きなの?」


「大好きです!」


「そ、そう……」


胸は呆れているみたいだ


おっぱいが嫌いな男なんていません


その証拠に……


「きゅ、急に吸わないでよ……」


おもむろに乳首を口に含む


「しょっぱいですね」


「京くんがちゃんと洗ってくれなかったから……」


乳首は不満げだ


「俺は好きですよ?」


「……バカ」


あえて羞恥心を煽るように音を立てながら吸い付く


その度にあがる喘ぎ声と揺れるおもち


まさに絶景というにふさわしい


「もしかしてイッちゃいました?」


「……うん」


だらしなく倒れこんできたおもちはそう答えたのだった






「私だけじゃなくて京くんも気持ち良くしてあげるね……?」


霞ちゃんに言われるがままに立ち上がる


「おちんちん大きい……」


その大きいという逸物を軽々包み込むおもち


霞ちゃんの高めの体温よりさらに温かいその谷間に包み込まれる


「私のおっぱいの中でドクドク脈打ってるわ……」


うっとりとした表情を浮かべている


「汚いけどちょっと我慢してね……?」


いたずらっぽく出した舌から滴る唾液


不思議と汚いという感覚はなく森の中の湧き水みたいだ


温かいはずの唾液はほんのり小さくピクリと跳ねてしまう


「ふふ、元気ね」


嬉しそうな霞ちゃん


「もっと気持ち良くしてあげるわね」


「ええ、お願いします」


見上げる顔はとても頼もしく年上なんだということをふと思い出させた








少ししか動かしていないはずなのにやけに気持ちいい


俺の手とはまったく違う柔らかさに温かさに大きさ


強さだけなら自分の手の方が圧倒的にいい


だけどその他の面ではおもちに軍配があがる


「おちんちん熱くなってるわよ?」


「霞ちゃんのおっぱいが気持ちいいから……」


「じゃあもっと気持ち良くしてあげるわね」


同じペースで動かしていた手を今度は交互に動かす


自分で握ると速さしか変化させることができない


だけどこれはおもちなのだ


右もあれば左もある


両サイドから不規則な刺激


圧迫感の強さではかなわないはずなのに気持ち良さははるかに上だ


「霞ちゃん、俺もう……」


「ええ、いいわよ」


ラストスパートとばかりに早くなる胸の動き


盛大な射精は霞ちゃんの白い肌を白く染め上げる


「たくさん出たわね」


愛しそうに舐めとる霞ちゃんは神々しくさえあった






「まだまだ元気ね」


「霞ちゃんの体がえっちだから……」


「それって褒め言葉かしら?」


「ええ」


「じゃあ今度は二人で気持ち良くなりましょう……?」


椅子に腰掛けた霞ちゃんが足を広げる


「今度はおっぱいだけじゃなくてこっちも……」


「うん……」


仰向けになった俺に股間を見せつけるようにまたがる


霞ちゃんの顔の前にはいまだに屹立したままの俺の逸物がある


「霞ちゃんのここすごいことになってるね」


「いわないでよ、バカ……」


おもちのカーテンではっきりは見えないが顔は真っ赤なのだろう


おなかに乗るおもちの柔らかさを堪能できるのでこの体勢は気に入ってはいるが顔が見えないのは欠点だ


「は、はやく気持ち良くしてよ!」


「はいはい」


気持ち良くなりたいとせがむ霞ちゃんの頼みだ


精一杯気持ち良くなってもらわないとな!






俺の逸物を握り込んだ霞ちゃんが先端に舌を這わせる


「大きくて私の手じゃおさまらないわね……」


そんなつぶやきが聞こえる


霞ちゃんも気持ち良くしてあげないとな


目の前には美味しそうな果実がある


しっかりと守るべき陰毛はクリトリスの上あたりまでしか生えていない


おかげで小陰唇すら見えないほどしっかりと閉じた大陰唇はむきだしになっている


まあこんな風に誰かに見せる機会はないだろうけどさ


愛液を滴らせる極上の果実を両手で剥いてみると鮮やかなサーモンピンクが広がる


果汁をこぼさないように舌で舐めとると甘い鳴き声をあげる


「い、いきなり舐めるなんて反則よ!」


そんな鳴き声はどこ吹く風だ


こちらは果汁をこぼさないように必死なのだ


「や、やだぁ……」


ついにこらえきれなくなってしまい決壊する


しょっぱい黄色い果汁だが甘美という言葉がぴったりだった








「京くん、そろそろ……」


「ええ、俺もです」


人心地ついたらしい霞ちゃんが体を起こす


俺のおなかにまたがり見下ろしてくる


「じゃあ自分で挿入してくださいね?」


「う、うん……」


腰を浮かせ膣口へと逸物をあてがう


まだ経験がそれほどなく手が震えているのが伝わって来る


そのまま思い切り突き上げたい衝動に駆られるが必死にこらえる


急いてはことを仕損じるとはいうしな


それに……


大人っぽい霞ちゃんが戸惑いつつ俺の逸物を徐々に受け入れていくのだ


最高じゃないか






ゆっくりと膣壁を押し広げながら奥へと進んで行く


大きなおもちに似合わず膣口は狭い


そこを突き進んでいくのだから快感はすさまじい


実際先ほど胸でしてもらっていなければそれだけで暴発していただろう


ゆっくりとゆっくりと


俺の逸物を受け入れていく霞ちゃん


さながら一本の名作映画みたいだ


……公開にはモザイク必須だけどな


そも俺だけの独占公開だ


「は、入ったわよ……」


「ええ、そうですね」


まだ経験が浅いのか痛むらしい


それでもそんな思いをしながらでも俺の逸物を受け入れてくれたのだ


なんだかそれがすっげぇ嬉しかった








「そろそろ動きましょうか?」


結構長い時間が経った気がする


ようやく締め付けにも慣れて俺自身にある程度の余裕が出てきてそうたずねる


「ま、待って……」


霞ちゃんはそうもいかないらしい


体験したことはないからなんとも言えないが杭のようなものを打ち込まれているのだ


……想像するだけでやばいな


そう考えると女の子ってすごいな……


「わ、私が動くから……」


「……え?」


「お、お姉さんに任せて……ね?」


目の端に溜まった涙はおよそお姉さんには程遠い


だけど


「ええ、わかりました」


素直にそう頷かせる顔だ


「じゃあ……」


ゆっくりと腰を浮かせたのだった






「き、気持ちいい……?」


問いかける声は震えている


「ええ、すっげぇ気持ちいいです」


「じゃあもっと気持ち良くしてあげるわね」


そういってさらに腰の動きを速めようとする


だけどそうはいかない


見てて痛々しいくらいだ


「きゅ、急に何!?」


「抜けないように手伝おうかと思いまして……」


手を伸ばしてお尻を揉みしだく


さすがにおもちほどとはいかないまでも十分に柔らかい


現に力を込めると簡単に形を変えてしまう


「お、お尻揉まないで……」


どうやらお尻も弱いらしい


だったら続けるしかないよな!


おそらく今の俺はかなり悪い顔をしているだろう






「そろそろ大丈夫ですか……?」


「……えっち」


霞ちゃんの顔を見るに効果は十分以上にあったらしい


「そろそろ動くわね?」


「ええ、お願いします」


先ほどより明らかに滑らかな動き


霞ちゃんの気持ち良さそうな胸と大きく揺れるおもち


その光景だけでイッてしまいそうだ


そうしなさいと言わんばかりに俺の逸物に絡みつく膣壁


「か、霞ちゃん、俺そろそろ……」


「わ、私もそろそろだから一緒に……!」


「う、うん……」


ラストスパートとばかりに速くなる腰の動き


抜けてしまわないように必死でお尻と掴む


甘い喘ぎ声も相まって……


盛大に霞ちゃんの中に射精してしまう


満足げな様子で倒れこんできた霞ちゃんの胸はとても柔らかかった……









「すっげぇ気持ちよかったですね」


「ええ」


嬉しそうに笑う霞ちゃん


気持ちは俺と同じだろう


目を閉じた霞ちゃんが懸命に俺の唇へと近づいてくる


それにあわせるように俺も唇を重ねる


「霞ちゃんってキス好きですよね」


「だ、だって……」


「だって?」


「その……京くんに愛してもらえてるって実感できるから……」


恥ずかしそうに目をそらす霞ちゃん


体をさらに寄せつつ頭を撫でると嬉しそうに笑い俺も嬉しくなったのだった






もはや屹立していることもできず抜ける逸物


「おちんちんもきれいにしなくちゃ……」


先ほどと同じように股間を俺の目の前に見せつけるようにまたがる


「これぐらい小さいとちゃんとお口で気持ち良くしてあげられるのに……」


「あはは……」


小さくなった逸物を根元まで咥え込む


目の前の秘裂から垂れる白いものは明らかに俺たちがつながっていた証だ


とてもではないが舐める気にはならない


「私たちの味がするわね」


そういって嬉しそうに舐める霞ちゃん


なんとなく申し訳なってしまう


「もう……射精すならちゃんと言ってよ……」


「すいません……」


文句を言いつつもしっかり飲み込んで舐めとってくれる


「ごちそうさまでした」


「お、おそまつさまでした……」


振り向いてにっこり笑う霞ちゃんは紛れもないお姉さんだった







「うーん……とっても気持ちよかった」


落ち着いて立ち上がった霞ちゃんが伸びをする


見上げてみるとはっきりわかる凄まじいボリュームだ


「ええ、俺もです」


気持ちよかったという気持ちは一緒だ


「でも……これだときれいになりにきたのかそうじゃないのかわからないわね」


「あはは……」


先ほど俺の上で腰を振っていた時から飛び散っていた汗


今でもしっとりと湧き出ている


「もう一回洗いましょうか?」


「もう一回えっちなことも……でしょ……?」


「そ、それは……」


「さすがに遅いからまた今度ね」


「ええ、わかりました」


さすがに体力がもたないしな……


「では……またよろしくお願いします」


「こ、こちらこそ……」


三つ指を突いて頭をさげる霞ちゃんに倣い俺もそうする


全裸じゃなければかっこつくんだけどな……


霞ちゃんがかわいいからいいか


出て行く霞ちゃんを見えなくなるまで見送ったのだった



カンッ



「ふぅ……」


今日も危ないながらも無事に勝ち上がることができた


しっかりリードを守りきってくれた二人には感謝してもしきれない


本来なら自分のルーティンワークを崩すのはいやなんだけど……


この際藁にも縋りたい気分なのだ


現に後輩はオススメだって言ってくれたし……


身を清めれば心も清められるとは思えないけどスッキリするのは大切だろう


とにかく少しでも考えたくない


押しつぶされそうな現実から逃れたい


そんな一心でこの銭湯にやってきたのだ


ただ……


……大丈夫よね?


制服を脱いでタオルを体に巻いて誰もいない浴場へと足を踏み入れた


ここも暑いけどコンクリートジャングルとはまた違った熱気がある


……さて


『三助はこちら』


内心ドキドキしながら足を踏み出したのだった……


「いらっしゃいま……せ……」


扉が開いて入ってきた女性を見て思わず手が止まる


「どうして須賀くんがここに……?」


「そ、そういう部長こそ……」


「あら?お客様にそんなこというの?」


「すいません……」


そう言われれば謝るしかできない


いくら制服姿ではなくバスタオルを体に巻いているとはいえここではお客様と店員だ


いつも以上に接し方に気を配る必要がある


「それでどうしてこんなところにいるの?」


「その……アルバイトを少し……」


「あら?普段の買い物はちゃんと部費から出してあげてるわよね?」


「え、ええ……」


「わざわざインターハイのときにアルバイトをしなきゃいけない理由なんてないと思うんだけど……」


「そ、そうですね……」


部長のいうことはいちいち正論だ


そして正論があるがゆえに困ってしまう


「何か事情でもあるのかしら?」


「ええまあ……」


「話しなさい」


「え?」


「話せ」


「はい……」


射竦めるような鋭い視線と口調にそう答えざるをえなかった……






「雀荘での負け分を立て替えてもらったからそのお返しにねぇ……」


「はい……」


呆れたように大きくため息を部長が吐く


「そんなに負けが込むまで続けるなんてバカなの?」


「返す言葉もございません……」


バスタオルを巻いた部長の前に自然に正座している


「運良く龍門渕さんに助けてもらえたけどちゃんと気をつけないとダメよ?」


「はい……」


「あなただって大切な私のかわいい後輩なんだから」


「……え?」


もしかして聞き間違いか?


「ほら、さっさと洗ってちょうだい」


「わ、わかりました……」


俺が案内するまでもなく椅子に腰掛けた部長


やっぱりさっきの言葉は俺の聞き間違いだったらしい


「じゃあ、お願い出来るかしら?」


「わ、わかりました……」


俺の答えに満足したのか部長は首を前に戻す


それを確認したわけではないがシャンプーを両手のひらに泡立てる


それにしても……


すごい状況だよな……


『あの』部長が今こうして俺の前に座っている


もちろん俺の前に部長が座るという状況は部活の間に数え切れないほどあった


だけどさすがにバスタオル一枚だけというのははじめてだ


お客さんと店員だからと言ってしまえばそれまでだけどさ……


それでもやっぱり不思議な気持ちだ


現実の中の非現実にまだ頭が追いつかない


そんなことを考えていてもシャンプーは泡立つ


……頑張るか


気合を入れ直す為大きく一度深呼吸した






「御髪を失礼します」


「ふふ」


俺の言葉に部長が噴き出す


「な、なんですか……」


「須賀くんの口から『御髪』なんて言葉が出るって思わなかったから……」


そう言ってまだ笑っている


「そんなにおかしかったですか?」


さすがにそこまで笑われるとむっとしてしまう


「いえ、まこや和が言ってたままだったからおかしくって」


「そ、そうですか……」


「ええ」


そういってまた笑う


先輩や和、多分咲もだろうけど変なことは話してないだろうな……?


少しどころなく不安だ






「では改めて……」


ゆっくりと髪の毛を撫でていく


腰のあたりまである髪の毛はさすがに長い


傷つけないように細心の注意も払っているから必然的に時間が掛かる


「ど、どうですか……?」


おそるおそる尋ねる


「思ったより上手ね」


「そ、そうですか……」


「といっても男性に髪の毛をいじられるのなんてはじめてだから比べられらないんだけど……」


「……え?」


その答えにびっくりだ


「好きでもない男に髪の毛をいじらせるほど安い女じゃないわよ」


「そ、そうですか……」


あれ?


でもそれって……


「だからといって須賀くんのことを好きってわけじゃないから」


「……はい」


淡い期待はあっけなく砕かれてしまった

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最終更新:2026年01月05日 09:36