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京太郎「洋菓子店を開きました」

須賀京太郎の朝は早い
なぜならこの街には、甘いものがだぁぁぁぁいすきな雀士たちがたくさんいるからである。
たくさん作らないと、あっという間に売り切れてしまうね。さぁ、今日も頑張って、京太郎!

京太郎「従業員が俺一人なのが主な問題だよね」コネコネ

京太郎(いや、弱音を吐くな、師匠ならフッとひと息吐いただけで山のようなクッキーを生み出せるぞ)コネコネ

京太郎「質は追いついたんだ、後は速度だけ……」コネコネ

京太郎「ふぅ、これでよし。あとは開店まで優雅に朝食をば」ノソノソ

照「おはよう」モグモグ

京太郎「なぜいるんですか」

照「京太郎あるところにお菓子あり。お菓子あるところに照あり」

照「すなわち、京太郎あるところに照あり」

照「これすなわち、死雀の哲理」

京太郎「なにその境地。売り物を買ってに食わないでくださいよ。」

照「マァ案ずるな、金ならある」ピラ

京太郎「まったく、まだ開店もしてないのに……もう食わないでくださいね」

照「どこいくの」

京太郎「朝飯作ります」

照「私にもよろしく」

京太郎「貴公……」



照「で、結局作ってくれる京太郎は優しい」

京太郎「くそ、なぜここで厳しくできんのだ……」

照「でも、ケーキに続いてフレンチトーストというのは」

京太郎「もう食うな」

照「食べてあげるよーだ」

京太郎「」イラッ



照「さて、行ってくるね」

京太郎「あぁ、今日は試合でしたっけ」

照「そう。小鍛冶プロと宮永プロと天江プロとの一荘戦」

京太郎「宮永プロて、その呼び方……また咲と喧嘩したんですか」

照「私が、「私が」買ってきた京太郎のケーキを勝手に食べた咲が悪い」

京太郎「またんなことで……迷子にならないでくださいね」

照「いってらっしゃいのチューは?」

京太郎「してあげましょうか?」イケメンスマイル

照「じゃあよろしく、んー」

京太郎「!?」

照「……」マダー

京太郎「……」

照「……ハッ、ヘタレガ」

京太郎「」

照「じゃあいってきまーす」



京太郎「……くそっ」






京太郎「朝からひどい目にあったぞ……いや、なんのなんの。今日は新作のイーピンケーキの発売日。これを盛大に売り出してこの憂鬱な気分を吹きとばすっ」

京太郎「さぁ、開店ですよー」ガラガラ

豊音「えへへ、おはよーございます」

京太郎「お、今日も一番乗りですか」

豊音「うん。新作ケーキが待ち遠しくて徹夜組しちゃったよー」

京太郎「徹夜組……」



豊音『まだかなー、ぼっちだよー』トップリ

通行人(やべぇよ、やべぇよ……暗がりの中巨人がブツブツいいながら佇んでるよ……)

豊音『マダカナー』ボッチー



京太郎「ゴメンなさい、ゴメンなさい……俺のバカ!バカ!!」ゴッゴッ

豊音「え!?ど、どーしたのー!?」

京太郎「こんなことなら五時から開店すべきだったんだ!」リンシャンッリンシャンッ

豊音「早すぎるよー!落ち着いてー!」ワタワタ


京太郎「それでは、一番乗りの特権、好きなものをお一つお選びください」

豊音「じゃーこの、新発売のイーピンケーキ!それとクッキー袋ください!」

京太郎「はいどうも!250円ねー」

豊音「はぁーい」

京太郎「はい丁度……さ、どーぞ」

豊音「わー!ちょーイーピンだよー!」キラキラ

京太郎「模様のめんどくさいことめんどくさいこと……さ、ぜひ食べて感想を」ワクワク

豊音「はーい、いただきまーす」ハム

京太郎「」ドキドキ

豊音「」モグモグゴックン

豊音「ちょーおいしー!」パクパク

京太郎(嬉しいこといってくれるじゃないの)

京太郎「口いっぱいに頬張る姉帯さんかわいい」

豊音「ふや!?」

京太郎「OHshit!!!ぎゃくてんしちまった!」

豊音「は、はずかしーなーもー///」

京太郎(途端にチマチマ食べる姉帯さんかわいい)

豊音「ご、ごちそーさま!美味しかったから、また買いにくるよー!」パタパタ

京太郎「あ、毎度ありがとございましたー」

京太郎「んー、焦って帰ってく姿も可愛い」

京太郎「だが197だ(だがそれがいい)」



京太郎(ふぅ、だいぶさばいたな。午後はバームクーヘンでもだすか。)

野依「こんにちは!」プンスコ

京太郎「おや、野依プロ」

野依「いつもの!」プンプン

京太郎「はいはい、少々お待ちを」



京太郎「はい、濃厚プリンですよー。230円です」

野依「ありがと!」パクッ!

野依「……んへへぇ」ノヨーン

京太郎(いい笑顔しやがって……)ニコニコ



野依「うふふ……あ、もう空っぽ」

野依「……ごちそうさま!!」プンプン

京太郎「またのお越しをお待ちしておりまぁーす」ニコニコ

野依「あぅ……//」テケテケ

京太郎(しかし、なんで毎度毎度帰る時はかおが赤いのだ)

野依(も、もう完全に甘い物好きでおぼえられた!ふかく!!)プンスカ



京太郎「うお、毎度のことこれ焼くと凄まじい香りが……甘ったる。身体中が甘ったるい」

京太郎「よし、包装もおわり、店に並べるか」ゴソゴソ

ガチャ

京太郎「お?」

ハギヨシ「どうも」

京太郎「し、師匠!?」

京太郎「な、なしてこげなところにば!?」

ハギヨシ「ええ、野暮用で少し。そしたら美味しそうな匂いがしまして、それで、須賀くんのことを思い出しましてね」

京太郎「はぁー、近くによったなら教えてくれればいいのに」

ハギヨシ「いえ、近くではなかったんです」

京太郎「え?」

ハギヨシ「他県でオシゴト中に甘い香りがして、至急須賀くんの店まで」

京太郎「他県で?」

ハギヨシ「はい」

京太郎「……そうですか。ツッコミはなしです」

ハギヨシ「そうですか……」

ハギヨシ「では、このバウムクーヘンをいただいてもよろしいですか?透華様へのお土産に2箱ほど」

京太郎「あ、はいはい。2000円です。あとこれ、試食分どーぞ」

ハギヨシ「これはどうも、では……」パク

ハギヨシ「……腕を上げましたね」

京太郎「あざっす!!」

ハギヨシ「あとは、作るべき相手を見つけること」

京太郎「またそれっすか……」

ハギヨシ「何より大切なことですよ」

京太郎「俺の作るべき相手は、お客様全員です」

ハギヨシ「もう少し欲望に忠実になってもいいと思うのですが」

京太郎「いいんですよ」

ハギヨシ「そうですか……では、また今度。今度会う時は天江様も連れてきましょう」

京太郎「はい、ではまた」



京太郎「作るべき相手、ねー……」

京太郎「うわ、何時の間に売り切れてる。まだ午後四時なのに」

京太郎「バイトでも雇うかなぁ」

淡「うわっはははー!」ガラ

京太郎「お?」

淡「大星様がきてやったぞ!さぁ京太郎、菓子をだせ!!」

京太郎「売り切れた」

淡「あわ?」

淡「グスン」

京太郎「泣くな泣くな。明日はお前廼分とっといてやるから」

淡「明日から他県に遠征でいない……」メソメソ

京太郎「あー……運がなかったと諦めろ」

淡「ヤダーヤダー!京太郎のお菓子食べたいー!」イヤイヤ

京太郎「駄々っ子か!こちとら商売しとんのじゃ!んなイチャモン聞けるか!」

淡「うわーーーーーーんん!!!」

京太郎「やかましいっ!あーもー!ほれ!」グイ

淡「わふっ!?……甘い。なにこれ」

京太郎「非売品の金平糖だ。そこの飾りのやつ」

淡「これ食べられたんだ」

京太郎「チッ、明日作り直さねーと……」

淡「えへへ、ありがと……」

京太郎「ん」

淡「だけどさ、少ないよこれ」

京太郎「今すぐ返せこら」



京太郎「あー、疲れた、濃い人多すぎるだろ……」

京太郎「さーて、どうするかナー、結構時間あるし久々にハッスルナイトを」ガチャ

宥「あったかーい」ポカポカ

京太郎「」バタン


京太郎「俺の部屋にコタツの精がいた。何を言ってるのかさっぱりわかんねぇ」

京太郎「見間違いか?」ガチャ

宥「」ポカポカ

京太郎「だよね」



宥「うう、寒い……」正座

京太郎「なしてばおでの部屋で暖とってんのん」

宥「さ、さむくて」

京太郎「なぜだろう、理由になってないのにあなたがいうとすごく理に適う」

京太郎「全く。もうあれです、貴女が実は炎の聖霊で鍵とか意味ないとかそういうことでいいです、早くお帰りなさい、妹さんが心配してますよ」

宥「え?あ、あの」

京太郎「はいこれ、蜂蜜ミルク。温まりますよ。暖とって」

宥「う、うん。えっと、」

京太郎「はいカイロ。たくさん装備して。」

宥「きゃっ。あ、ありがとう、その……」

京太郎「では、GO!!」

宥「あっ……」



宥「何でわかったんだろう」

京太郎「……実際問題人手が足りない」

京太郎「最近は雑誌に紹介されて有名になったりしたし……」

京太郎「いよいよ持って、誰か雇うか、儲けはあるもんなぁ……」

京太郎「そうと決まればチラシを考えなきゃ……」


京太郎「バイト、バイトかぁ……募集の方法とかもわっかんねーし……どうすっかなぁ、めんどくせぇしやめようかなぁ」コネコネ

京太郎「人件費もバカにならねーし、一から教えられる気がしねー」ムニムニ

京太郎「このまま一人で気ままにやるのも、それはそれで……」グイグイ

照「ゆ、ゆるひへ、ほっへはほれひゃう…」イヤイヤ

京太郎「なら勝手に家に入らない!また勝手に入ったらほっぺたグニグニ30分の刑ですよ」

照「ひゃふっ……ゴメンなさい」ショボン

京太郎「……反省してるなら、一つ仕事をしてもらうかな」

照「仕事?日々魔物たちと麻雀(物理)を展開してる私に休日にも仕事させるの?鬼!悪魔!ちひろ!京太郎!」

京太郎「やかましいわ。簡単な話だよ。バイトしてくれソーな人紹介して」

照「バイト?さっき言ってた?」

京太郎「お試しで雇ってみてもいいかなーって」

照「……たとえば、>>41(人物)とか?」

京太郎「尭深さん?なんで?」

照「白糸台のあのころのレギュラーでは一番料理が美味しかった。わらび餅は神の作りたもうたもの」

京太郎「ふーん、和菓子、か……どっちかっつーと高鴨さん向きだけど、俺も学ばせてもらおうかな」

照「京太郎?」

京太郎「あぁ、すいません。考え事してて。さて、こんど店きにきたときに話をしておくかな」

尭深さんのバイトフラグが成立した




京太郎「まあなんにせよ、今日も仕事を始めますかね」ガラガラー

白望「はよ……」ダルダル

京太郎「!? どうしたんですか!?まだ朝10時なのに!?」

白望「高校の頃はマイ朝8時半には学校いってたよ……」

京太郎「そ、そんなバカな……!」アワアワ

白望「その反応うざい」



京太郎「はい、あーん」

白望「はむ、あむあむ……うん、このクッキー美味しい。ただ、もう少し食べやすい方がいい」

京太郎「ふむ、なるほど。じゃあ細長く棒状にして棒くっきーにするかな……あ、焼けました」

白望「お」

京太郎「どーぞ、バターサブレ」

白望「ども……うまい」サクサク

京太郎「そりゃよかった」

白望「お土産の分も包んで」

京太郎「愛人の分ですか?」

白望「やかましい」ドス

京太郎「ごひゅ!?」




京太郎「ちっ、百合ハーレムめ…うぐ、まだ鳩尾が痛む」ズキズキ

京太郎「さて、今日は土曜日か。他県からもお客さんがくる、誰がくるかさっぱりわからない時間帯だな」

ガラガラッ

京太郎「お?」

60「こんにちはー」



春「頼んでたものは出来てる……?」

京太郎「おぉ、春さん。出来てますよ。黒糖ケーキ、黒糖クッキー、黒糖プリン、黒糖パン、黒糖パイ」

春「おお……」キラキラ

京太郎「お気に召したかな?」

春「我が世の春がきた……!!」

京太郎「春だけに?」

春「うるさいっ」

京太郎「ゴメンゴメン。でさ、結構いい出来だから、これを商品のラインナップに並べたいんだけど、いい?」

春「レシピを考えたのは、貴女。許可の必要はない」

京太郎「そりゃあどーも。さ、早速食べて、感想を聞かせてくれ」

春「ども。あーん……」

京太郎「」ドキドキ

春「ふむ……ほぅ……なるほど」サクサク

京太郎「ど、どうだ?」

春「……結婚してくれっ!!!!」

京太郎「!?」

春「あっ、ごめん。ついプロポーズの極限進化を発動させちゃった……」

京太郎「大胆な奴め」

春「それが自慢」ニコッ

京太郎「さいですか……で、美味しいってことでオッケー?」

春「非常に素晴らしい。いうなればエデンの果実。量を抑えないと(体重が)破滅するのについつい手を延ばしてしまう」

京太郎「嬉しい褒め言葉ありがとよ」

春「なに、気にすることはない……」

京太郎「じゃ、予約制で取り入れるからな。あ、沖縄からも発注できるようにするからな。ケーキはワンホール送料こみで2700円だ」

春「毎日買う」

京太郎「それは流石に……」



京太郎「で、マジでうちに泊まるの?」

春「お金ない。宿代節約」

京太郎「俺の財政は?」

春「稼いでるでしょ……?」

京太郎「まあ月85万ほど」

春「なんでそんなに」

京太郎「ウェディングケーキとか」

春「なるほど」

京太郎「一人で作るのはきついけど、まぁたのしいもんだよああいうのも……」

春「でも、私のときは、お願いできない……」

京太郎「へ?なんで?知り合いのやつなら格安で作るぜ?」

春「」ジーーーッ

京太郎「な、何をじっと見つめている」

春「なんでもない」

京太郎「エー」

春(いやでも、ーーの作ったウエディングケーキとうのもそれはそれで……)

京太郎「なんだかよくわからねーけど、まぁのんびりしててくれ。俺は店番してるかな」



京太郎「ふぅ、今日も売れた売れた。残りも少しだな。このくらいなら今日のデザートに……」

ガチャ

京太郎「するわけにはいかないか」

美穂子「こ、こんにちはー」

京太郎「はい、こんにちは」


京太郎「今日はまたどうして?」

美穂子「うe竹井さんの家へ遊びに行くので、お土産に、と。」

京太郎「なるほど。部長はほろ苦いのが好きだから、ビターがオススメですよ」

美穂子「ふふふ、知ってますよ。じゃあ連絡しておかないと」カチカチ

京太郎「じゃあ包んでおきま……!!!」ガタッバタ

美穂子「きゃっ!ど、どうしたの?」

京太郎「アイエエエエエ!?ケイタイ!?ナンデ!?ナンデ!?」

美穂子「れ、練習して、メールと電話なら。そうだ!京太郎くんも番号を交換しましょう!またあどれすがふえます。えへへー」ニヨニヨ

京太郎「う、うそだ、ふくじさんがけいたいなんてそんなはいからなうそだうそだうそだうそだうそだ」

美穂子「き、京太郎くん?」

京太郎「アポポポポポポ」ガタガタ

美穂子「京太郎くん!?京太郎くん!!」

春「なにがあったの」ノソノソ

美穂子「き、京太郎くんをたすけてぇ!!」

京太郎「アポポポ」ガクガク

春「なんだこれは」



京太郎「あ、あぁ、体が分割される……はっ!?」

春「あ、おきた」モグモグ

京太郎「……なにくってんの?」

春「売れ残りのカステラ。あのあと京太郎が倒れちゃったから店じまいして置いた。そのときのあまり」

京太郎「……」



京太郎「そうか、倒れちゃってたか、福路さんには悪いことしたな、ちゃんと接客できなくて」モニモニ

京太郎「こういうときにも備えてバイトを雇わなくちゃな。尭深さんには存分に期待しよう」ビヨーン

京太郎「そうだなぁ、抹茶を使った索子ケーキとか……」グリグリ

春「ふぁ、ぁ、そこ、やま、あぁ」

京太郎「こんにゃろめ、足のツボで悪いとこ全部わかるんだぞ、オラオラ」ゴリッ

春「いた、いたい、しぬぅ……」



春「」グタッ

京太郎「勝手に食うなよ。ったく。介抱してもらったからそれで勘弁してやる」

春「おに、あくま、ちひろ、ありしあ、きょうたろう……」

京太郎「アリシアはやめろ」




京太郎「夢のような光景、である。間違い無く」

咲「うわぁ!また腕を上げたね、京ちゃん」

衣「素敵だ……やはり甘味は、素晴らしい……」

洋榎「これ……イイッ…ァッ」

穏乃「うおおおお!すげー!」ハムハム

C「ちくわ大明神」

京太郎「夢のような光景、それは認める。」

京太郎「でも、もう少し俺得感を出して欲しかった……」

衣「誰だ今の」

衣「ふふふ、やはり衣の目は正しかったのだ。京太郎!お前はハギヨシにならぶ、リツッ世紀で最も完成された人間だ!!」ドジャア------ン

京太郎「はいはい、座って食べましょーねー」ヒョイナデナデ

衣「ふあぁ、な、撫ぜるなぁぁぁ……」ヘナヘナ

咲「む!京ちゃん!そんなのダメだよ!」

衣「おお!しゃき、たしゅけて!」

咲「衣ちゃんだけ特別扱いなんて!私も!!」

衣「しょこなのきゃよぉぉぉ……」

京ちゃん「かいぐりかいぐり」ナゼナゼ

衣「あ、あ、ぁ……」ビクンビクン

洋榎「アマエークがやられたようだな」

穏乃「だがやつは四天王の中でも最貧」

洋榎「四天王の面汚しよ」



洋榎「あふん」ビクンビクン

穏乃「ふあぉ」ビクンビクン

京ちゃん「ハハハハハ!ざまぁないぜ!」

咲「正座」

京太郎「はい」

京太郎から京ちゃんへ
京ちゃんから京太郎へ

なんか楽しい




京太郎「くそっなんでおれは大晦日に説教されながらすごさなあかんとよ……!」ポロポロ

咲「黙っててを動かして!!ほら!早くケーキを作る!!」

京太郎「せめて、せめておもちを……!!」コネコネ

咲「お正月にたくさん食べられるでしょ!」

京太郎「そっちじゃない……ちがうおもちなんだ……!!」

咲「……私だって、少しくらいあるのに」ボソ

京太郎「ん?」

咲「なんでもないよぉーう。早く作る!はよ!」

京太郎「なんでこんなめに」ボソボソ



京太郎「はい、できましたよぉー。衣さんご待望のショートケーキ」

衣「おー!」

京太郎「咲にはベイクドチーズケーキ」

咲「ありがとう、京ちゃん」ニヨニヨ

京太郎「んで、穏乃には、和風チョコケーキ」

穏乃「すっごーい!」

京太郎「んで、洋榎さんにはブリケーキ」

洋榎「わーい!!」



洋榎「えっ」

穏乃「あはは!衣さん、食べるのおっそーい!!」

衣「衣は味わって食べているのだ!」

咲(結婚したい)

洋榎「なんやろ、食感はともかく味は美味しいわ……」モクモク

京太郎「さーてと、そろそろ予約を受けてるケーキのデザインを煮詰めなきゃな」

咲「ケーキのよやく?」

京太郎「ああ、なんかウエディングケーキの予約が入ってるんだ。金と黒の色を使ったケーキをご所望でな」

咲「ふーん」

衣「こら!衣のケーキを食べるな!」ジタバタ

洋榎「ええやろ!これしょっぱいんや!!」チキチキ

穏乃(ブリケーキ、どんな味なんだろ……)モスッ

咲「それなのにこんなことしてて、よゆー?」

京太郎「お前らが押しかけてきたんだろう!この俗物め!!」

洋榎「ファーストカムズロック……」

穏乃「洋榎……なのか?」

衣「何をやっているのだ……」

咲「年末のテンション……!!」

京太郎「高さは……ギネスに……ここをチョコで……」ブツブツ

京太郎(しかし、なんて年末だよ、ケーキの設計しながらお煎餅に囲まれてって……)

衣「しかし、きょーたろーのケーキは本当に美味しいなっ」

洋榎「うちはブリやけど……ケーキっつーよりめしやけど、美味いわ」

穏乃「んー、こんど家でいろいろ教えてもらおっかな」

咲「本当、ありがとね、京ちゃん」

京ちゃん「……ふん」プイッ

咲「あはは、京ちゃんはツンデレさんだなぁー」

京ちゃん「う、うっせー///」

京太郎「はぁ、やっと四人とも帰った」

京太郎「さっさと寝て、ケーキの設計に備えなきゃいけないのに」

京太郎「はぁーあ、風呂はいって寝よっと」ガチャ

宥「ふんふふーん♪」

京太郎「ぬ?」

宥「ふん?」



宥「あ、ご、ごご、ごごごごごめ、ごめんなさいーーー!!」バシャバシャ

京太郎「(°д°)」

京太郎「き、きえた……」



京太郎「宥さんの入ってた湯船の湯か……」

京太郎「ケーキに使ってみようかな……」



京太郎「しかし、あの人今壁の中に消えたよな、マジで熱の妖精……?」

京太郎「以外とまじでご加護とかありそうだな、凍らせて保存しよう。人としてどうかと思うが」ジャバジャバ

京太郎「このかき氷ならシロップいらんな、まだ俺はいってないから新しいし」




京太郎「ふぅ……二つの意味でいい湯だった。明日は元日でお休みだしゆっくりするかな。久しぶりにゲームでもするか」ガラ

白望「ハロー」カチカチ

京太郎「なにしてんすか」

白望「EXVSfbフラゲした」カチカチ

京太郎「マジすか」

白望「あと、ちょっと修羅場っちゃった。四人と約束がかぶっちゃって。てへぺろ」

京太郎「レズジゴロとか……」

白望「豊音に監禁陵辱されるところだった……もう京太郎も京子ちゃんになって四人を虜にしてよ」

京ちゃん「いやよそんなん……」

白望「黙れ。引きずりこんでやる」

京ちゃん「うわぁー!布団に引きずりこまれたー!」

白望「はいというまでこちょばしこーげきぃー」モニュモニュ

京ちゃん「んあぁぁぁぁああああああ!!!」

白望「おお、良いもみごこちの脇腹」ムニムニ

京ちゃん「や、やめ、やめへへへへへ!!」

白望「よいではないかー、んふふー」クチクチ

京ちゃん「んふうんんんんん!!」

京太郎「ひゃあ……ひゃあ……けほっ」

白望「うん、京太郎のツンデレも腹筋も顔もほぐれた」

京太郎「ひゃ、ひゃえがふんへれぇ……」

白望「さて……大晦日のお楽しみを」スッ

京太郎「あ、あいひょえぇ……」

白望「生クリーム。この部屋はあったかいし、だいじょうぶ」

京ちゃん「ま、まひゃか……」

白望「京太郎ケーキで年越ししよう、いい年越しだ」

京ちゃん「や、やめえ」

白望「むね」ペト

京ちゃん「くぅっ」

白望「首筋、へそ、指の股、二の腕、唇、膝の皿、そして……」

京ちゃん「あ、あぁ」



京ちゃん「ああぁぁぁぁぁああああ!!」


ゲームオーバー

京ちゃん「う、うぐ、ううん……」

白望「ま、まさか……まさか」

白望「まさか本当に女の子になってしまうとは……ていうか、体型がそっくりだ」

京ちゃん「ふぐっ……うぅん……」

白望「身長と筋肉以外差異がない……でも、このあどけない寝顔のおかげで私が姉という面目は保たれた……」

白望「いや、そうじゃない、早く戻れ、年越しまでに戻れ!そうじゃないとこまる!原因追求されて私が大変なことになる!はよ!」ペシペシ

京ちゃん「やめっ……うぅん……」

白望「……いいや、べつに。今はこの体で遊ぼう」ルパンダイブ


<キマシタワー


京ちゃん「」

白望「勢いでやってしまった……あと少しで年明けなのに……」

白望「やばい、年明けまでにもとに戻さないと、やばい……気がする」

ガタッ

白望「」ビクッ

豊音「あけましておめでとう、シロー」

塞「やっとみつけたよ」

白望「な、なぜここが」

エイスリン「エキノ、ニオイ」

胡桃「一瞬でわかるよね」

白望「」

豊音「さ、すこしおはなしするよー」グイ

白望「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」



京ちゃん「」

和「」ピョコ

和「ふふ///」ギュッ

和「あけましておめでとう、須賀くん」





安価なら京ちゃん、病気でダウンする

京太郎「新年会?」コネコネ

マホ「はい!みんなで集まって新年会をするんです。だから京太郎さんに特別でスペシャルなお菓子を作って欲しくって!」

京太郎「別にいいけど、いつやんの?」グニングニン

マホ「明日です!」

京太郎「まぁそうだよね。今日ですとか言われなくてよかった」ペチペチ

マホ「これが注文一覧です!」ペラ

京太郎「どれどれ……草原を疾走する馬ケーキ、蹄クッキー、車に轢かれた蛇のカステラ……ね」

マホ「はい!」

京太郎「もう少し現実みようね」

マホ「!?」

京太郎「なんだよ馬ケーキて。しかも疾走するて。どうやってケーキで走り抜ける様を再現すんだよ。足が耐えられねぇよ」

マホ「で、でも京太郎さんは魔法使いですし!」

京太郎「まだ三十路じゃなかか!!」

マホ「え?」

京太郎「いや、なんでもない。で、蹄クッキーはいいとして……なに?この蛇のやつ」

マホ「過去を断ち切るんです!」

京太郎「こないに気色わりいの誰も食わんぞ」

マホ「食べませんよ?」

京太郎「食べないものつくらそうとしてたの?」

マホ「よくありますよね、パイとか」

京太郎「……マホ」

マホ「はい!」

京太郎「お仕置きです」

マホ「!?」





マホ「」グッタリ

京太郎「うんむ、潔か。これで明日の仕込みは終わりばい」

マホ「手首が痛いですぅー……」

京太郎「あんまり変なこというからこうなるんだ」

マホ「うぅ……でも、これは京太郎さんと私の合作ってことですよね?」

京太郎「……まあ、そういうことだ」

マホ「そっかそっか……えへへ」

京太郎「なに喜んでんだか……」



マホ「その、京太郎さん」

京太郎「ん?」

マホ「明日の新年会、麻雀もするんです。トーナメント式で、優勝者には豪華商品がーって」

京太郎「へえ」

マホ「そ、その、京太郎さんも、参加しません、か?」

京太郎「無理だ」

マホ「……そ、そうですか。ごめんなさい」

マホ「きょ、今日はもう帰りますっ。ありがとーございました」ペコリン



京太郎「悪いな、マホ……もう、諦めたから、な」






だめだ、トリップ暗記できん……年か



豊音「……だ、だめ?」

京太郎「だめです」

豊音「み、見るだけ!」

京太郎「手も伸びちゃうでしょ」

豊音「はぅ……お、おねがい!先っぽだけ!先っぽだけだから!」

京太郎「だめです。『マリア』には手を出させません」

豊音「お願いだよー!憧れなんだよー!ウエディングケーキ!!」

京太郎「さっさと白望さんと結婚すりゃいいじゃないすか。そんときは俺も喜んで作りますよ」

京太郎「これは依頼を受けて作ったケーキなんすよ。むやみに見せたり、ましてや触らせたり食べさせたりしていいものでは断じてないんです!」

豊音「ぅー」グス

京太郎「泣いてもだめ!今回は生活もかかってるんすからね!」

豊音「……」パキ

京太郎「アポ?」

豊音「」バキボキベキベキ

京太郎「な、な、な、なんぞ?」

豊音「ぽ」

京太郎「?」



豊音「ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ」

京太郎「」



あれ?適当に鳥つけたら合ってた……



京太郎「ま、まさか豊音さんが極限進化を果たすとは……」

塞「これが、エクストヨーネ・アネダム ハチシャク=S」

京太郎「勝てるのか、こんなやつに……!」



京太郎「ん?」

塞「助けにきたのです!」

京太郎(アラサーがのですて)

京太郎(でも若々しいまんまなんだよなー、肌のキメもハリも中学生レベルで、腰回りもこう、キュッとしてて、安産型で、おまけにおもちも……)

塞「豊音、行きすぎた愛情が、愛を超越して憎しみになっちゃったんだね」

豊音「ぽぽぽぽー!」

京太郎「いかん!マリアを守らなくては!」

塞「ところでなんでマリアなの?」

京太郎「依頼主がなぜかそう呼称するんです」

塞「よくわからないなぁ……」

京太郎「まてい!ここから先に進みたいのであれば!俺のしかばねを超えてゆけ!」

豊音「」ピタ

京太郎「ウヌ?」

豊音「ぼ、暴力はいけないよー……」オロオロ

京太郎(マジ天使)

塞「よし、いまのうちに……ロックルミオン!!」シュバ

胡桃「ふん!」ガシッ

豊音「きゃっ!わ、私の半分以下の質量の分際で!」

塞「エイスリン!!」シュバ

エイスリン「ストップ!セーハンザイ!メッ!」コツン

豊音「はう!?」

塞「シロミ!!」シュバ

白望「ドーモ。トヨネ=サン。ホワイトタラシです。」ヒュンッ

豊音「うあああああ!!」

WIN



京太郎「ついていけない」



京太郎(あれか?これはシンゲキ×ガンダム×サキてきな?いや、巨人もガンダムもいないからサキオンリーじゃね?)

京太郎「まぁ、ケーキが無事なら、それでいいか……」

塞「ごめんねー、迷惑かけちゃって」

京太郎「いえいえ……」チラ

白望「グワー!グワー!グワー!」

京太郎「……なぜ白望さんは、連続で飛び蹴りを受け続けているようなかんじになってるんすか?」

塞「京太郎君に手を出したペナルティかな?いや、あれは京子ちゃん?」

京太郎「やめて、数日間トイレと風呂ですげー苦労したんです」

胡桃「なんでTSしちゃったんだろうね」

京太郎「白望さんが魔法使いだったり?」

エイスリン「デモ、マダミソジジャナイヨ?」

京太郎「そらそうよ」

京太郎「で、おかえりになられるので?」

塞「うん、豊音を再調教しなきゃいけないから。あ、お茶請けにクッキーください」

京太郎「うん、とってつけたようなお菓子要素だね、はいどーぞ。箱入りは680円です」

塞「はーいどーも」



京太郎「ふう、かえったか……まさかウォールマリア進撃がここまで強引に進められるとは思いもしなかったろう」

京太郎「さて、ウエディングケーキことマリアもあとは最後の飾り付けだけ。さっさと終わらせるかな」ガチャ

照「あ」

京太郎「お」

照「……」

京太郎「口元にクリーム」

照「」ササッ

京太郎「素手でつかんだのかな?手にも」

照「これは今拭ったの」

京太郎「そうですか。ほら、髪の毛に、いもけんぴも」

照「あのケーキにいもけんぴなんてなかった」

京太郎「へぇ、鍵をかけた部屋においてあるウエディングケーキの飾り付けをなぜ知っている?」

照「……常識的に考えただけ、他意はない」

京太郎「照さん」

照「はい」

京太郎「おしおきです」

照「はい……」

衣「邪魔するぞ!」ババァーン

京太郎「おや、いらっしゃい」

照「いらっしゃい……///」テレテレ

衣「お?なぜ東方不違ったチャンピオンが?」

京太郎「うちの商品に勝手に手を付けてくれやがりましてね、その罰としてバイトを雇うまでの期間、ここで無賃労働させてます」

衣「なるほど、てるが悪い……しかしだな?」



衣「なぜ洋菓子店で和服なのだ、摩訶不思議だぞ」

照「だからはずかしい……///」

京太郎「俺が和服好きですからね」

衣「俗物的だな……」

照「ソーダソーダ!」

京太郎「写真を取るなら今のうち」

衣「」パシャッパシャ

照「この俗物ー!」



衣「ははははは!ざまぁないな!!あの無敵のチャンピオンが、名もなき洋菓子店の店主に好きなようにされるとは!」

衣「いや、この前取材されてたから無名ではないか?」

京太郎「まぁ一応は」

照「に、似合わないのはわかってる……」ションボリ

衣「ん?」

京太郎「いや、似合ってますけど?」

照「え?」

衣「うむ、その涼やかな模様の和服はよくにあっているぞ!」

京太郎「俺は似合うものしか着せません」

照「で、でも」

衣「でももストもない!にあうったらにあう!」

照「そ、そうかな、えへ、えへへへ……///」

衣(かわいい)

京太郎「まぁ、衣さんのいうとおりにあってますから客寄せ効果もありまして」チラ

照「え?」チラ

菫「」パシャッパシャッ

咲「」パシャッパシャッ

俺「」パシャッパシャッ

照「……」

照「いやぁぁぁぁぁぁぁあああ!!/////」


照「」プクー

京太郎「ほらいい加減膨れない、元はといえば貴女がわるいんです」

照「見世物にされるのは、嫌い」

京太郎「いま現在テレビで大活躍の貴女がなにを……ほら、晩御飯は厚焼き卵ですよ」

照「つーんだ」ムシャムシャ

京太郎「食うの早いなおい」

照「むぐ、ごっくん。ぷは。おいしい」

京太郎「そりゃ良かった。デザートは新商品のケーキの試作品用意してますから、残さず食べてくださいね」

照「ここに就職したい」

京太郎「おいトッププロ」

照「……京太郎と」

京太郎「ん?」

照「京太郎と、男子女子でトッププロどうしになれば、世間だって」

京太郎「照さん」



京太郎「夢物語は、ハタチにならないガキしかしちゃいけないんです」

京太郎「そうじゃないと、寒いだけだ」

照「……」

京太郎「冷めちゃいますよ、早く食べてください。明日も仕込みはあるから早く寝ないと」カチャカチャ

照「……バカ」



京太郎「たまには暇な日があってもいいのではなかか。やっぱバイト雇うわ、具体的には三日後に面接するわ」

明華「独り言が多いと変な人に見えますよ」クスクス

京太郎「知ってますよ。あーもう、照さんに買い出し任せたのは痛恨のミスだな。またどうせ迷子に決まってる」

客「このケーキ欲しいし!」

京太郎「はいはーい、320円になりまーす」

客「ありがとだし!」

明華「」ニコニコ

京太郎「で、いつまでニコニコして見てるんすか?」

明華「だって、貴方の仕事ぶりは見ていて楽しいんです」ニコニコ

京太郎「そーすか……」

明華「それに今日暇なんですよ。遊ぶ約束がドタキャンされちゃって。もー!冗談はよしこちゃんです」

京太郎(かわいい)

明華「だから、大好きな洋菓子を間近で見ながら過ごすのもありかなーって」

京太郎「冷やかしはお断り」

明華「プリンください」

京太郎(こいつ……)

明華「ふふ、美味しい」

京太郎「そ、そっすか」プイ

明華「ええ、作った人の気持ちがこもってます」

京太郎「よくそーいうことすっぴんで言えますね」

明華「ふふ、照れてかわいい」

京太郎「っ///」

明華「巷では有名ですよ、存外ここの店主はツンデレ気質だって」

京太郎「なんすかそれ!?」

明華「真っ向から褒められるの、慣れてなかったんですね」

京太郎「……」

照「た、ただいまぁ……」ヘロヘロ

京太郎「ぉ、おぉ、や、やっと帰ってきましたね?」

照「文房具店ってこんなに遠かったんだ、片道30分もかかっちゃった……」

京太郎「いや、往復7分だから」

照「そんなばかな……ん?」

明華「……」

照「こ、こんにちは」ペッコリン

明華(なぜ和服?せーじんしき?まさか……とっくにアラサーのはず……)

京太郎(俺の趣味です)

明華(こいつ、直接脳内に……!)

照(難しい顔して二人ともどうしたんだろ)

京太郎「ふう、やっと一段落」

明華「お昼も食べずにお疲れ様です」

京太郎「照さん一人に接客任せるのはちょっと」

照「その評価、ひどい」

明華(いや、妥当です)


京太郎「で、貴女はいつまでここにいるの」

明華「いえ、暫くは帰国する予定は」

照「そっちじゃなくて」

京太郎「いつまで店にいるのってこと」

明華「んー……迷惑ですか?」

京太郎「まあ正直」

明華「」ショボン

京太郎「ハハハッ!イッツジャパニーゼジャーク!ゴジニアラズ!」

明華「よかった」ホッ

照(狐が……)


カランカラン

京太郎「お、いらっしゃい」

新たなお客は?>>166





京太郎「なんだ咲か」

明華「咲さんですか」

照「ヒッ」

咲「ねぇ、なんなのその反応は」

京太郎「いや、お得意様だなーって」

咲「にしたっておかしいよ」

明華「また小鍛治プロにのされたんですか」

咲「そうだよ、もー甘いもの食べなきゃやってられないよ」

照「やめて、もう一徹撮影会は嫌」

咲「そんなことしてないよ!ただちょっと夜更かしして写真とっただけじゃん!」

京太郎「咲ェ……」

明華「ドン引きです……」

咲「あーもう!話が進まないなっ!京ちゃん!ショートケーキちょーだい!」

京太郎「730円です」

咲「リアルに高い!?」

京太郎「お得意様補正とトッププロ補正で2.24倍に」

咲「お得意様なのに高くなるの!?」

京太郎「そこに気がつくとは……」

明華「本当に咲さんですか?中身が静かちゃんとかじゃないですか?」

照「こんなの咲じゃない」

咲「宅につけ」

宅じゃなくて卓だった



照「ガハッ」00000

明華「ォウフッ」00000

京太郎「」-96000

咲「ハンッ他愛なか」196000

京太郎「お前なんで小鍛治プロに負けるんだよ……」

咲「えっ、だってあの人の方が普通に強いし」

京太郎(麻雀怖い)

明華(やっていく自信が……)

照(あれ?私と咲はレート同じのはずなんだけど……)

咲「さぁ、京ちゃん。通常のお値段で売ってもらうよ、ケーキを」

京太郎「おま、散々稼いでるだろ……」

咲「でもさ、おかしくないかな、私一人だけ高いって」

京太郎(正論っ……!)

咲「私のこと、嫌い?」

京太郎「それはない」

咲「なら、ね?」

京太郎「すいませんでした」

咲「このままじゃゲス太郎の烙印押されるとこだったよ、気をつけてね」

京太郎(一応ギャグのつもりだったんだけど……)

照(散々稼いでるだろ発言でゲス度が超絶アップだよね)

明華(やったね京ちゃんアンチがふえるよ)

咲「私以外が京ちゃん呼びするのはダメ」

明華「!?」

せまりくるバイトの面接!ガチガチの尭深!解雇される照!物語は最終局面へ!(嘘)

次回!京太郎「お菓子作りを極めた結果wwww」




「照さん、起きてください、照さん」

照「ん、ふにゅ……あと半世紀……」

「枯れますよ、そんな時間あれば地球が三回滅びます。ほら、おーきーてー」ユサユサ

照「もちっとだけ……」

「んもー……」



チュッ

照「!」ガバッ

「おはよう」


大沼「目は冷めたかね?」ニッコリ





照「ほわぁぁああああああああああああああああああああああ!!!!!!!?!?!?」ガバッ

京太郎「!?」ビクン

照「……」ゼーハー

京太郎「ど、どしたんです?」

照「……ふえぇ」グス

京太郎「ちょ、どーしたの!?照さん!?てるさーーーん!?」

照「」グス

菫「怖い夢を見て、だから背中から照が離れない、という訳か……」ヤレヤレ

京太郎「子供じゃないんだからそれぐらい我慢してほしいですよ」

照「」ギュルルルル

京太郎「ぎゃああああ!?首元でこーくすくりゅーすんなぁぁぁぁぁ!!」

菫「相変わらず仲がいいな」クスクス

京太郎「いうとる場合か!あぁ!攻撃が口撃に!?」

照「」チュパチュパ

京太郎「ふにゃぁぁぁあああ……」ヘナヘナ

菫「ほう、胸板が弱いのか……」



京太郎「」アポーン

照「やりすぎた」

菫「加減をしろったく……む?」

カランカラン


大沼「邪魔するぞ」ガラガラ

照「とっぽぉあああかああき!!!!????」ガタンバタン

菫「落ち着け!幻覚だ!」

大沼「幻覚ではないのだが」

菫「ひのぽぉぉぉぉおお!?!?!?」ゴットン

大沼「……なんなのだ」



京太郎「はい、モンブランですよ。また、お孫さんにお土産ですか?」

大沼「うむ、そちの作る洋菓子は美味いのでな」

京太郎「お褒めに預かり恐縮です」

大沼「ほれ、釣りはいらぬぞ」パサッ

京太郎「わ!こんなに!?」

大沼「その代わり、今度卓にまざれ」

京太郎「……であれば、この代金は受け取れません……4品で、お釣り3340円です」

大沼「そうか……惜しいの、有能な若者が」

京太郎「ふんぎり、つけたんで」

大沼「そうか」


照「ブクブクブク」

菫「ギニュギニュギニュ」

大沼「あやつらはどうする」

京太郎「ほおっておきます」



お茶!お茶!お茶!お茶ぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!お茶お茶お茶お茶ぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!緑茶のヒスイ色の湯気立つ湯飲みをクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!ゴクゴクしたいお!ゴクゴク!ゴクゴク!お茶お茶ゴクゴク!出涸らしゴクゴク…きゅんきゅんきゅい!!
お歳暮の玉露たんおいしかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
抹茶ケーキの作成決まって良かったねお茶たん!あぁあああああ!おいしい!ルイズたん!おいしい!あっああぁああ!
あたらしいパックも購入できて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!お茶なんて若者の飲むものじゃない!!!!あ…和菓子もアニメもよく考えたら…
お 茶 ち ゃ ん は 若 者 向 けじ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!トーストにしてやるぅぅぅぅぅ!!
この!ちきしょー!やめてやる!!和食派なんかやめ…て…え!?見…える?お茶のパッケージののお茶っぱが私に見える?
お茶のお茶っぱちゃんが私を見てるぞ!お茶ちゃんを私が見てるぞ!イメージ画像ののお茶っぱちゃんを私が見てるぞ!!
湯飲みの中のお茶ちゃんを私が飲んでるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!僕には和食ちゃんがいる!!やったよせいこっ!!ひとりでのめるもん!!!
あ、新作のの焙じちゃああああああああああああああ!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあんこもなかぁぁぁぁあ!!お、おちゃうけぇ!!ようかぁああああああん!!!わがぁああしぃぃぃ!! ううっうぅうう!!私の想いよお茶へ届け!!御茶のは畑のお茶葉へ届け!!!



京太郎「」

尭深「///」ソワソワ

京太郎(え、なにこれ、これが履歴書?)

京太郎(紙面一杯に御茶への変質的な愛を綴ったこれが履歴書?)

京太郎(しかもルイズコピペの改変が下手くそだ……)

尭深「ど、どうです、か?」

京太郎(不採用にしたい)



京太郎(だがしかし、聞いた話によれば複雑な事情で今日まで働いたことがなかったそうじゃないか、ここは慎重に)

京太郎「宮永照さんの紹介で応募したそうですが」

尭深「は、はい。私なんかでも仕事を始めるチャンスを得られるなら、受けない手はないと」

京太郎「んー、料理の経験は?」

尭深「和食、和菓子なら」

京太郎「お菓子を作るのには其れなりに力も必要ですが」

尭深「あ、あぅ」

京太郎「あと、主にやってもらうのは接客ですが」

尭深「はぅ……」

京太郎(ダメだろこれ)

尭深「で、でも」

京太郎「はい」

尭深「さ、最初はダメだと思います、でも、きっと、できるようになってみせます!」

京太郎「……」

尭深「……」ドキドキ



京太郎(思い出すな、昔を)

京太郎「では、採用とさせていただきます」

尭深「!」

京太郎「制服の用意などがございますので、また後日連絡させていただきます。では、今日はこれで」

尭深「は、はい!」パアァァ

京太郎(あぁ、これは天使ですわ)

そして数日後

京太郎「というわけで、本日付でバイトとして働くことになる尭深さんです」

尭深「よろしくお願いします!」(e.パティシエ風制服)

照「よろしく」

京太郎「あと同じく本日付で照さんはクビになります」

照「はーい」



照「え?」



照「いやぁぁぁあああぁぁあ!!すてないでーーーーー!!!」ジタバタ

京太郎「ええゐ暴れるな!情けないやつ!!」

照「京太郎のお菓子もっとたべたいーーー!!あわよくば犯し」

京太郎「いわせねえよ!!」ホムッ

照「ほむ!?……ふあぁ、あまくておいひいよう、とろけるよう」テルーン

京太郎「秘儀、甘い物(で口を)封じの術」

尭深(思ったより楽しそうな職場で良かった)

京太郎(今日は、新戦力の尭深さんも加わった、正式に雇う労働者は初めてなので緊張するが、楽しく仕事をしてもらえるように、務めたい)カキカキ

京太郎「よし、日記はこんなもんかな」

京太郎「あとは風呂に入ってねよう」



京太郎「……」チャポン

宥「あったかぁーい」チャポン

淡「ふんふふーん」ゴシゴシ



京太郎(なにこれ)

淡「ふう、さっぱりした、じゃあ先に上がるねー」ガラガラ

宥「はーい」

京太郎(あれか、原作の俺があまりに空気すぎて、もう認識されないレベルになってるのか?)

宥「さ、先に体洗うね、ううさむい」ザパタプン

京太郎「あ、はい」

京太郎(見えてんじゃん、くそ、なんてやわらかそうなおもち)

京太郎(しかし、割とマジでなんでいるんだ)

宥「♪」シャカシャカ

<アワアァァァァァァァァァァ<ブオォォォ

京太郎(なんで……だろうなぁ……)

『DX、でるぜ!!』

京太郎「休みはヒマだ……ガンダムみるくらいしかやることがない」ヌボー

京太郎「風呂場にまたようせいさんがいれば、キャッキャウフフして暇つぶしできるけど」ガチャ

シーン

京太郎「いねえよなぁ……」

京太郎「はぁ……なんかいいことないかなぁ?おっぱいの大きくてかわいくて女子力の高いピンクの髪の女の子が遊びにくるとか」

和「呼びましたか?」ガチャ

京太郎「ワオ!きた!え?なんでキッチンから?うち裏口ないよ?」

和「通り抜けフープです」

京太郎「えぇ……」

和「あれ?男に戻ってますね、安心というか、残念というか……」

京太郎「え、なんでしってんの?女になってる間和と会ってないぞ?」

和「監視してました。あと一緒に寝ました」

京太郎「」

京太郎「何時の間にとか、監視方法とかはどうでもいいや、ところで、今日は何用?」

和「んー、おいしい物食べたくて。京太郎君なら、そこらの店よりおいしい物作れますから」

京太郎「うちは定食屋じゃねーんだぞ……」

和「友達の好ってことでっ!」

京太郎「なっとくいかねーなぁ、ハァ……」

和「あ、洋食でおねがいしまーす」ヌクヌク

京太郎「んで、あんたはコタツにあたんのかよ……」

和「お客さんですからね」フフン

京太郎「玄関から入ったやつ以外客とは呼ばねーっつーの……」





京太郎「ほーれ、できたぞ」コト

和「あ、ハンバーグですか……え?」

京太郎「ん?」

和「いま、10分くらいしかキッチンにいなかったような」

京太郎「世の中にはな、気にしたら負けなこともあるんだ、いいね?」

和「アッハイ」

京太郎「それ食ったら帰れよな、明日まだ仕込みがあるし」

和「いえ、実はまだお話があって」

京太郎「なんだ?」

和「その、こんど近くの公民館で麻雀教室を開くんですけど、そこの講師として呼ばれているんです。それで、須賀君にもきて頂きたくて」

京太郎「むり」

和「……やはり、ダメですか」

京太郎「あぁ、無理だ。わるいな」

和「……どうしてですか?」

京太郎「一月中は忙しい」

和「二月ですよ?」

京太郎「すまん、二月もだ」

和「ごめんなさい三月でした」

京太郎「……三月も」

和「もう!!」バン

京太郎「!?」

和「もう!もう!そうやって理由も言わずに断って!私だって、私だって勇気出して誘ったのに!」

和「そりゃ、怒られるのはお門違いかもしれませんけど!それでも、しっかり理由くらい話すのが筋じゃないんですか!」

京太郎「プライベートな理由なんだ!」

和「女ですか!女なんですね!?女なんでしょう!!」

京太郎「ちゃう!ちゃうよ!!」

和「ふーっふーっ」

京太郎「落ち着けよ……」

和「……」

京太郎「……」



京和(気まずい)

『私を見て』

京太郎(なんでこんな浮気を咎めれた夫みたいな感じになってんの?あ、でも和の夫ってそれはそれで)

『もう、会えない気がして』

和(さ、誘うだけのつもりだったのにエキサイトしてしまいました、年でしょうか……い、いえ!まだアラサーじゃないし!部長と違って!)

京太郎(ていうかDVD止めよう、いくらなんでも場違い)ポチ

和「あっ、続き気になってたのに」

京太郎「あ、みてたんだ」

和「須賀君……どうしても、ダメなんですか」

京太郎「俺はもう、麻雀はやらないって決めたんだ」

和「なんでそんなにっ」

京太郎「お前も、努力をすれば、世界の頂点に指をかければわかるさ」

京太郎「あの絶望は、あの場に居たやつにしか、わからない」

京太郎「あんな思い、もうしたくない」

和「……バカ!須賀君のバカ!」

京太郎「あーバカだよ、俺はバカだよ」

和「あんなに麻雀を楽しんでたのに……!!」

京太郎「そうだな……そうか、もう三年前か……」

京太郎「俺が、プロだった日は」




彼の麻雀は、例えるなら火山だった

荒れ狂い地を震わせる噴火を思わせるような怒涛の攻め
粘度の高い溶岩がじっくりと当たりを覆うような、それでいて長く長くそこに到るじんわりとした責め

彼が高校一年の時は県大会一回戦落ちといっても、信じるものはほとんどいなかった

だってかれは、トッププロだったのだから



京太郎「……」タン

大沼「……」タン

静かに、静かに流れてゆく場。オーラス、トップ、親共に須賀プロ、700点差で後を追う大沼プロ
世界チャンピオン決定戦において、日本男子の二本槍と呼ばれるー祖父と孫ほど歳の離れたー二人は、他国の代表二人を蹴落とし、熾烈なトップ争いをくりひろげていた

京太郎「……流局っすね」

大沼「ああ……テンパイ」

京太郎「テンパイ」

大沼「……そうか」

京太郎「……ふぅ、勝った」

若き鷹が、老いた鷲を追い抜いた瞬間だった



咲「京ちゃんの世界チャンプ決定戦進出を祝って!カンパーイ!」オマコロッ

京太郎「こえうるせーっつの」

優希「のめ!うたえ!!ヤれ!」ガンダームッ

和「ぶれいこーです!うたげです!」┣゛^ノ

久「我々の仇を打て!」ニンゲンセイヲササゲョ

まこ「打倒アラフォーすこや!!」エマッ

京太郎「はーしゃぎすぎっすよ」

小鍛冶健夜にまるごと蹴落とされ、最後まで残った咲と照もたおされた今、俗に言われる『神の世代』の生き残りは京太郎ただ一人となったのだ。彼女らが期待をかけるのも無理はなかった



なんか言葉足らずかな?これはあれ、トーナメント戦の準決で京太郎と大沼さんが当たったってこと。決勝は、ほら、ね?

咲「そうはいっても、あの大沼プロを倒したんだよ!?私だって滅多に勝てないうのオバケを倒したんだよ!?」

京太郎「オバケゆーな。ていうか俺だって順位上になったの始めてだよ」

優希「やれやれ、京太郎も成長したもんだじぇ」

京太郎「えらそーにいうなこのアホのエクステンドがぁっ」グリグリ

優希「ぐああぁっ!ク、クライン……」

和「こら!暴力はダメですよ」

久「あいかーらずなかいーわねー……」

まこ「ま、同世代だからの」

21才を迎える四人の後輩たちを先輩二人は、柔らかい表情で見守る。

かつて、部活の中でもっとも麻雀が弱かった京太郎が、今やー恐らくたまたまーとはいえ、自分たちたちを追い抜き、世界の頂点に指をかけたこと。それが、よほど嬉しかったのだろう

咲「きめた!きめたぞ!京ちゃんが勝ったら私は京ちゃんにプロポーズするぞ!」ガオー

京太郎「お前みたいなバケモノラフレシアいやだよ」

咲「キサマァーーーー!!」

京太郎「ヤ、ヤメッアッーーー!!」

優希「プリン頭に魔改造してやる!!」

和「美味しくしてやる!」

京太郎「ほわぁぁぁぁあああああああ!!!」



まこ「はしゃぎすぎ、じゃの」

久「そうね、オモシロ」

ー決戦当日ー

現世界一位、そして、『神の世代』に呼応するように、再び世界二位まで上り詰めた小鍛冶健夜
そこに須賀京太郎と残り一人の代表を加えて、戦いは始まった

京太郎(強すぎ……)

戦いは終始京太郎達の劣勢、そして世界一と小鍛冶の優勢。
半荘戦の四回勝負、早くも最後の何三局、ここで京太郎勝負にでる

京太郎(ここで巻き返せなきゃ、勝てない!通れ!!)

京太郎、バリバリの危険牌を連続で切り出す。それだけ、手元の怪物手を潰されたくなかった

京太郎「カン!……ツモ!24000!」

ここで、染め手を絡め、ダブ南に嶺上開花、それを悪待ちでツモあがり、渾身の三倍満、トップの健夜との点差を4000点近くまで詰め寄った
順位はいずれも僅差で健夜、世界一、京太郎、そして残りの一人
勝ちが、見えてきた



京太郎(勝てる、勝てるぞ!『あの時』ずっと無力だった俺が、世界のトップに届くぞ!!)

高校一年の頃、周りが活躍する中、ただ一人なんの力もなかった頃の記憶がフラッシュバックする

オーラスがくる、京太郎の目には硬い決意が残っていた

京太郎(絶対に、勝つ!!)

健夜「……い」ボソ



オーラス、7巡目

京太郎(張った!!)

一位の健夜をまくれる、3900の軽い手の両面待ち。ツモでも健夜への直撃でも確実に一位へ届く逆転の手。京太郎はギラリと目を光らせた。基本に習い、リーチはせず

京太郎(勝つ、勝てる、勝つぞ!!)

対面の健夜はただ手元の牌を見つめている。勝利への焦りか、周りに目がいっていない

勝てる見込みは十分にある!あとは、運を天に任せるだけ

京太郎がそう願った、その刹那

健夜「……」タン

京太郎「ぇ」

健夜が牌を切り出した。それは、京太郎の当たり牌ではない。しかし、それは……

「ロン、2600」

もう一人の、逆転のバリバリの、見え見えの危険牌……



世界一位は世界一位のまま
世界二位は世界二位のまま

そして京太郎は三位となって

戦いは幕を閉じた









メダルの授与式で三位の台に立つ京太郎は、その時、確かに聞いたのだ

「つまらない」

思わず振り向く。その視線の先では、朗らかな笑みを浮かべた健夜が銀メダルを首にかけられている

つまらない

ただそれだけの理由で、京太郎の夢は終わらせられた。
振り込まないことは容易だったはず。勝つこともできたはず。それなのにこの二位は、つまらないという理由だけで、この戦いを、京太郎の夢もろとも夢幻としてしまった



京太郎は次の日にプロの引退を宣言した
世間は騒いだが構わなかった
こんなことで夢を潰されてしまう、つまらないゲームなど、続けたくなかったから


そこから一年、消息を絶つ

そしてある日、何時の間にか、とある街にて洋菓子店を開く京太郎の姿があった



ジリリリリアポ

京太郎「あぁ……しこみをしないと」ノソノソ

京太郎「最近腰が痛いな、歳か?いやいや、まだ俺は24だぞ、せめて可愛い嫁さんを見つけるまでは死ねるか、死ぬもんか」ノソノソ

京太郎「ふとんあったけぇ」ノソノソ

京太郎「くそ、なんてダメな大人の朝なんだ……このままじゃアラフォーになってしまう」ノソノソ

京太郎「なんでこんな時間に目覚ましかけたんだ、俺……」



京太郎「そうだ!今日は頼まれてたピーチパイを焼き上げなくちゃ!!」ガバ

京太郎「ケーキばかりが能じゃない!ガンダムキョターロSG、出る!」ドシュウ



京太郎「5分でできた」テーン

本日のピーチパイ
新鮮な桃を以下略。一枚890円なり(値段相応のサイズ)







京太郎「よし、んじゃそろそろ開店、と。うわ雪降って……」ガラガラ

豊音「あうぅ」ガクブル

ュキテルマ「」カチン

「 .」

京太郎「……なんだ、豊音さんと雪だるまとみえないなにかがいるだけか。ほら、豊音さん、こんな日まで開店を並んで待つから。中にお入りなさい。暖房きいてますから」

豊音「あ、あり、きゃと……」ガクブル

照「扱いの差がひどい、控訴も辞さない」パリーン

桃子「ひどいっす!存在感を維持するために雪をまとわせてたのに!!」

京太郎「じゃかーしー、不審なかっこで店の前に立つな」

豊音「ご、ごめんねー」メソメソ

京太郎「豊音さんは不審じゃないよーかわいーよー」

照「やはり扱いに差がある、京太郎ひどい」

京太郎「君ら自分の格好見てみ。雪にまみれた日本人形みたいだから」



照「うー、あっだがい」ズルズル

京太郎「鼻すするな。はいティッシュ」

豊音「えへへ、あったかいよー。こうやって小さなストーブを皆で囲むと、宮守にいた頃思い出すなー」ニコニコ

桃子「今も変わらないっすよね?五人で住んでるそうですし」

豊音「……あは」

京太郎「ん?」

桃子「え?」

照「甘い」ムグムグ

豊音「シロね?誘いたらしがひどすぎてね、今は矯正のために悲しみの向こうへと行ってるんだよ」

桃子「死んだんすか!?」

豊音「し、しんでないよー!?」

京太郎(ビックリした)

照「さくふわとろーりでおいしいこのカスタードの柔らかで独特な香りが口の中いっぱいに広がる」

京太郎「じゃあ、今は皆別々に?」

豊音「うん、そうだよー」

桃子「はー、大変っすね」

照「あ、口にクリームついちゃった、ぺろ……おいしい」

京太郎「君話題を合わせる気ないね」

照「え?」ハムハム

京太郎「なんでもない……」



尭深「おはようございます」ガラガラ

京太郎「お、おはよう尭深さん。奥で着替えておいで」

尭深「は、はい」

照「本当に雇ったんだ」

豊音「あー!バイトさんなんだね!?驚きだよー!」

桃子「なんか、接客苦手そうっすけど」

京太郎「いや、それは大丈夫、買えばわかる」

桃子「え?じゃあ試しに。京さんピーチパイプリーズ」

京太郎「あい」サッ

桃子「ん」パシ


尭深「い、いらっしゃいませ」

桃子「(あーあ、もうどもってる。ここは、いくあまたのレジ店員にみえない位置から早くと急かし続ける嫌がらせで大いにミスを連発させた「店員落とし」モモの力を見せてやるっす)このピーチパイよろしくっす」

尭深「は、はい……あぅ!?」ビク

モモ「え?」

尭深「ヤ、ヤクが、ヤクが足りない……あぁ」サッ

モモ「え?ちょ、注射器なんてなにに」

尭深「ぜあ!」ドス

モモ「さしたあ!?」

照(あ、まだカテキン中毒なんだ)



尭深「うっうっうっ……ふぅ」

モモ(うわ、あの茶葉のような粉がぜんぶ体廼中に……)

尭深「……私がガンダムだ。これより接客を開始する」

モモ「え?」

尭深「ゼアッカイケー、セナークハチジュエッス」

モモ「え、は、はい」

尭深「ニセーアズカリャースッニヒャッニズエーカエシニャリッス」

モモ「は、はいっす」

尭深「アリアシテーマチャーシクッサイ」

モモ「……」

尭深「……」

モモ「京さん」

京太郎「ん?」

モモ「即座にバイトの雇い直しをていあんするっす」

尭深「ひどい」ズズー

モモ(茶のめるなら茶でカテキンとれっす……)

豊音(あの人怖い)






京太郎「尭深さん、流石にお客さんの目の前で注射はどうかと」

尭深「ごめんなさい、気をつける」

モモ「そこなんすか、ねえ」

豊音「つっこむところがまちがってるよー」

照「京太郎だからね、しょうがないね」

京太郎「いやいや、始めて間もないんだから緊張するのは当たり前。これから慣れてけばいいんだ」

モモ「あの滑舌は慣れとか緊張以前の問題のような……」

豊音「あ、そうだ、私もプリンとイーピンケーキを買わないと」

京太郎「一番乗りサービスで一品無料です」

照「イーピンだけに、一品無料、なんて」




京太郎「さ、どうぞ豊音さん」

豊音「ありがとー」

尭深「また起こしください」

照「反応してよ」

モモ「無茶いうなっすポンコツキング」

照「じゃあ、これならどう?」

モモ「ん?」

照「けーきがいいから、イーピンケーキで一品無料、ね?」




京太郎「貴様には水底がにあいだ」

尭深「ドン引きです」

豊音「ぼっちおつだよー」

モモ「え?なに?きこえない?」

照「反応してもらえた、嬉しい、えへへへ……」

京太郎(本当よくわかんねえひとだな)



京太郎「さて、豊音さんは帰ったわけだが、いつまでいんの、あんたら」

尭深「ごめんなさい」

京太郎「君じゃない」

照「暇だから」

モモ「ぼっちっすから」

京太郎「あんたらね……」

カランカラン

京太郎「お、いらっしゃい」


京太郎「ヤバイ。こたつヤバイ。まじでヤバイよ、マジヤバイ。
こたつヤバイ。
まずぬくい。もうぬくいなんてもんじゃない。超ぬくい。
ぬくいとかっても
「ぬるま湯つかってるくらい?」
とか、もう、そういうレベルじゃない。
何しろきもちいい。スゲェ!なんか単位とか無いの。心とかいう精神部分掌握するくらい超ぬくい。
しかも寝れるらし。ヤバイよ、寝れるんだよ。
だって普通は部屋とかで寝たりしないじゃん。だって自分の部屋の廊下で寝たりして風邪引いたら困るじゃん。ダルくてうごけないときとか困るっしょ?。
風邪をこじらせて、、ゴールデンウィークが丸々潰れるとか泣くっしょ。
だからベッドとかとかで寝れるようになってる。話のわかるヤツだ。
けどこたつはヤバイ。そんなの気にしない。気持ちよすぎしまくり。後で喉が渇くからとかそういうことをしてもよくわかんないくらいもうろうとさせちゃう。ヤバすぎ。
ぬくいっていたけど、もしかしたらたいしてぬくくないかもしんない。でもぬくくないって事にすると
「じゃあ、この心地よさってナニよ?」
って事になるし、それは誰もわからない。ヤバイ。誰にも分からないなんて凄すぎる。
あと家族団欒。四人は入れる。日本は核家族すすんでるから。ヤバイ。ニーズに答えすぎ。赤ちゃんにも対応してる。怖い。
それに超安い。超お手頃。それに超のんびり。一日平気で過ごせる。一枚諏訪立派なしって。ニートでもやらねぇよ、最近。
なんつってもこたつは魔力が凄い。一日二日とか平気だし。
うちらなんて座りっぱなしだと太るからとか危険だからとかでたまに立ち上がったりするとか、こたつでる争いでじゃんけんしたりしてるのに、
こたつは全然平気、全員を包んだまま縛り付ける。凄い。ヤバイ。
とにかく貴様ら、こたつのヤバさをもっと知るべきだと思います。
そんなヤバイこたつに夏に入りっぱなしの宥さんとか超偉い。もっとがんばれ。超がんばれ。」

和「話は終わりましたか?」

京太郎「はい」

和「で、のまず食わずでこたつでだらけ続けた結果しにかけて、私に迷惑かけた言い訳は?」

京太郎「許してください!なんでもしますから!」

和「ん?」





和「もう、枯れ果てた状態で倒れてるとこみて心臓止まると思ったんですからネ」ぷんすか

京太郎「サーセンw」

和「わらうなっ」ペチ

京太郎「おふっ」

和「もう、心配したんですから……」ギュ

京太郎「わるい……きもち良くねちゃって、それで二度寝したら、な。それと、和」

和「はい?」

京太郎「なんでこの四人用こたつで対面に座らず隣に座るんでっしゃろか、暑い、柔らかい」ソワソワ

和「須賀くんを感じていたいから……」フニフニ

京太郎(ふかふかだぁ)ポヤー

和「さっき言いましたよね?なんでもしますからって」ギュムギュム

和「このまま、暑さでぼやけた頭に直撃しまくってあげますからねっ」フニュウゥゥゥゥ

京太郎「あふあふぁぁぁああ……///」ボシュー

和(ふふ、このまま攻めれば落ちる!)

京太郎「……えふ」ドサ

和「え!?須賀くん!?須賀くん!!」

京太郎、脱水症状によって仮初めの純潔を守り、チャンスを逃がす

カンッ



姫子「こんにちはー」ガラッ

京太郎「あれ?姫子さん?姫子さんか?」

姫子「ひさしぶりたい京太郎。あんまし暇なくて来れんかったよ」

京太郎「九州からわざわざ……!いやぁ、とにかく上がってください」

姫子「んむ」



照(……だれ?)ヒソヒソ

モモ(たしか、SMカップルで有名な白鶴の鶴のほうっす)

照(えすえむ?MS(モビルスーツ)じゃなくて)

モモ(サドとマゾ、のことっす)

照(んまっ!///)

京太郎「哩さんとは、どうですか?」

姫子「それが……あんましうまくいっちょらんと。夜が不満足らしゅーて」

京太郎「あはは……なら、特性うなぎぱい買っていきますか?一箱1000円」

姫子「須賀のスペルマ入りなら」

京太郎「食べザー!?」

照(すぺるま?たべざー?)

モモ(ググったらだめっすよ?)

照(むー)

姫子「一度やってみたいってやかましいんよ」

京太郎「広い、広いよ哩さん……」

姫子「まぁ真面目な話、ここには少し寄うただけばい。あと、ちーずけーき」

京太郎「おお、そういえば好きでしたね、280円になります」

姫子「安か……」チャリン

姫子「……うまかぁ」ポワァン

京太郎「へへ、ども」

モモ「あのー……」

京太郎「ん?」

姫子「のわ!?幽霊!?」

モモ「幽霊ちゃいます。その、お二人はどう言った関係っすか?」

京太郎「お得意様」

姫子「天使」

モモ「(′A)?」

照「わけわかめ」

京太郎「なに勝手に商品食ってんだ!」モミモミ

照「ほ、ほっふぇやふぇへぇ……」

姫子「なんばしよっと……」

モモ「よくあるじゃれあいっす」



あ、照のセリフに擬音なかった

照「わけわかめ」モグモグ
↑これが正しい



京太郎「前、この街に麻雀戦で出張しに来た二人が喧嘩してたことがあったんです」

モモ「二人ともプロっすからね、オシドリも逃げ出すラブラブタッグって」

京太郎「その時うちに来たんですけど、何かめちゃくちゃ喧嘩してたんですよ、曰く、上だ下だとか」

モモ「あっ(察し)」

照(?)

姫子(体位の話とは言えんばい)

京太郎「店ん中でやかましかったから、逆に考えるんだ、どっちもありだってさっていったら」

姫子「世界が広がったんよ。それからはより一層夜が楽しみになって」

照「よる?」

姫子「なんでもなかよ、おじょーちゃん」

照「む!お嬢ちゃんじゃない!!」

モモ(なんでこんなに性知識ないんすか、アラサーのくせに……)

京太郎「まぁ、それ以来ご贔屓にされてて」

姫子「というわけでチンポだせ なあ! イケメンだ イケメンだろう! なぁイケメンだろうおまえ!」

京太郎「直球!?」

モモ「うわぁ(ドン引き)」

照「ち、ちん……」

姫子「あれ?近所のおっかないおっさんの愛人がこういえば男は喜んで股開くゆうてた気がする……おかしか?」

京太郎「この痴女め、としか」

姫子「……」ズイ

京太郎「な、ちょ」

姫子「」スルスル

モモ(首に手を回した!!)

京太郎「な、なにして」

姫子「うちじゃ、魅力なかかと?」ボソ

京太郎「」

照「え、エロい……」ドキドキ

モモ「表情が何とも……」

京太郎「……はっ!?いかん、パワーダウンしてた……姫子さん?哩さんに浮気してるってチクりますよ」

姫子「寝取られ耐性あるらしいから心配なか」スリスリ

京太郎(何で身近にいる奴らに腰軽いのが多いんだ)


白望「くしゅんっ……うぅ、逃亡生活はだるい」


京太郎「とーにーかーく!俺はいやですからね」

姫子「つれなか、童貞め」

京太郎「いや、童貞じゃないけど」

モモ「えっ」

照「えっ」

姫子「あぁ?」

京太郎「え?」



京太郎「ちょ、ま」



京太郎「ほわあああああああああああああああああ!!!?」









京太郎「ねぇ、なんで俺は椅子に縛られてんの?」ギチギチ

姫子「」スッ

京太郎「ねぇ、なにそのSMグッズっぽいムチ」

姫子「」パァン!

京太郎「へふっ!?」

姫子「私は、今かなしか、ごっつかなしか。お気に入りの服着たら冬眠中の蜂がいてそれに刺された時よりかなしか」

京太郎「わからないわ」

照「京太郎……えっち、したの?」

京太郎「ま、まあ」

モモ「え、それだれとっすか」

京太郎「以前襲われた」

モモ「襲われた!?」

京太郎「あぁ、白望さんに」

モモ「あぁ」

京太郎「女体化してる時に」

姫子「女体化!?」

京太郎「えぇ」

姫子「ガッデム!!なんでばうちはそん時ここにいなかったんと!?」バンバン

京太郎(しらんよ)

京太郎「あ、あとちょっと前から明華さんと」

照「ふーん」



照「ん?」









照「アンコール」

京太郎「明華さんと」

モモ「いつから?」

京太郎「えと、五ヶ月ぐらい」

姫子「頻度は?」

京太郎「最近は二週に一度、デートとかして。ていうかなんでこんなこと話してんの俺」

照「……」



照「は?」

京太郎「いや、は、て?」

照「え、なんで、いつのまに?」

京太郎「>>169でも心内描写でナチュラルに京ちゃんて呼んでるだろ?」

モモ(まさかそれが伏線だったとはっ)

姫子(圧倒的こじつけ……!過去設定と同じレベルでこじつけ……!)

照「そ、そういえば何となくそう思って読んでみるよそう読めるような気がしないでも……」

照「でも、おかしい!なんで麻雀アレルギーの京太郎と風神の明華が!?」

京太郎「いやー、うちのケーキ買いにくるたびに少しずつ話したりして、そしたら、ね」

モモ「普通だーーーーー!!!!」






京太郎「いやぁー、もー、かわいーんすよー、年上のおネーサンなのに、たまに、こう、甘えて来たりして、ね?」

照「WRYYYYYYYYY!!!」

姫子「はぁ、ザンネン……哩にお土産もってけるとおもったんに」

モモ(どうしよう。かおりん先輩がしんじゃう)

京太郎「ていうか、おれが誰とそういう関係になろうが自由じゃね?」

モモ「正論……!」

照「……うぐ、グスッ」

姫子「!?」

照「ふぇ、ふえぇええええ……」メソメソ

モモ(アラサーのガチ泣き……でも、これが宮永照だと絵になる)

京太郎「え、いや、え? ……あー」

京太郎(ここはなにも言わないほうがいいよな?謝るとか絶対ダメだよな、ね?)

姫子(いや、聞かれても)

京太郎(え、なんで心のつぶやきに反応してんの?)

照「ぐすっ……えぐっ……」

京太郎(どうしよう……甘いものでも作ってやろうか)

モモ(ここは、>>307するべきっす!)


尭深((た)かみは言っている、ひとおもいにとどめを指すべきだと)

モモ「へ?今、すっかり空気になってた尭深さんの声が?」

京太郎「あぁもう、やっぱほっとけないや。ほら、ハンカチ、涙拭いて」

照「ぐしゅ、ありがと……」

京太郎(そういえば、この前明華さんに指輪をプレゼントした時も泣いてたな。人は嬉しい時も悲しい時もないちゃうのは何でだろ。ははは」

照「」

姫子「容赦なか……ビリビリくる」

モモ「鬼!悪魔!!ちひろ!!」

京太郎「え!?えぇ!?」

照「びええええええええええええ!!!」

このあとめちゃくちゃ泣き叫ばれた


15年前、僕達はその戦争を体験した乳タイプという存在に触れた
そして大人になった今、僕達はもう一度、それを見つめ直そう
次の世代へ、次の時代を託すためにも
「月はいつもそこにある」



京太郎「こんなところで跳べるかぁ!」

カンカンカンカン!

京太郎「跳ぶもんかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

明華「京太郎……」



由暉子「はっ」パチクリ

由暉子「夢、ですか」

由暉子「そうですね、何であんな夢を見たのでしょうか……」

由暉子「……今日は久しぶりのオフですし、甘いものを食べにいきたいですね」



京太郎「んー、今日は久しぶりに暇」ノンビリ

尭深「一週間働いてよくわかりました。ここはハードです」

京太郎「あはは、お菓子作りは疲れるでしょ」

尭深「生地づくりがあんなに重労働だって、しらなかったよぉ……」

尭深「おまけに、常に誰かお客さんがいるし」

京太郎「半ば冷やかしだけどな。まぁ、明日は休みだからゆっくり休んでな」

尭深「はい」

京太郎(二週間ぶりに明華さんとデートだなぁー)ニヤニヤ


ガラッ

京太郎「お?いらっしゃい」

由暉子「こんにちは」

尭深「!? トップアイドルの真屋由暉子さん!?」

京太郎「おっ、知ってるのか。」

由暉子「京太郎さん、その節はお世話になりました」

尭深「え、え、何の話ですか?」

京太郎「ちょっと前にウエディングドレスの撮影で、俺がドレスとバックのケーキのデザイン担当したんだ」

尭深「なんと……」ズズ

由暉子「何時の間にお茶を?」

由暉子「それはともかく、そのお礼に、この前の撮影でコロニーに撮影で、行ってきたので、お土産を持ってきました」

京太郎「おー!前から欲しかったビームサーベル!」

由暉子「安かったので。喜んでいただければ」

京太郎「すげー嬉しいよ!」

由暉子「良かった。あとは、ケーキを買いに」

京太郎「おう、好きなの選んでくれよ」

由暉子「えーと、ティラミス、モンブラン、ショートケーキ、ミルクレープ、ガトーショコラ、フルーツタルト、ベイクドチーズケーキ、あとは」

尭深「え、えっと、まだ食べるんですか?差し出がましいですが、体型とかは?」

由暉子「太らないので」

尭深()ギリッ

京太郎「うらやましいなぁ」

由暉子「」ハムハム

京太郎「」ニコニコ

尭深(まるで親子のよう、同い年の二人なのに)

京太郎「そういえば、この前のタレント麻雀大会の優勝、おめでとうございます」

由暉子「ありがとうございます」

尭深(さすがアイドル雀士、実力も容姿も折り紙付き。なんで容姿が高1から変わってないの)

由暉子「でも、麻雀の方は須賀さんのおかげかもしれませんね」

京太郎「よしてくれ。俺なんかただの……負け犬さ」

由暉子「そんなことありません。世界第三位という経歴は、誇るに値するものです」

京太郎「はは、誇れればいいんだけどなぁ」

由暉子「自信のないひとは嫌いですっ」プイ

京太郎(かわいい)

尭深(かわいい)

俺(かわいい)




由暉子「と、ところで、その」

尭深(ん?急に頬を染め始めた。さっきまで無表情だったのに)

由暉子「連休をいただきまして、明日明後日も休みなんです。その、その、その間、一緒にお出かけしませんか?」

尭深(お泊りデートのお誘いキターーーーーー!!しかも希代のトップアイドルから!!)

京太郎「あぁ、ごめんなさい。明日は少し用事があって」

由暉子「そう、ですか」ションボリ

尭深(それを断る!!そこにしびれる!憧れるぅぅぅぅ!!う、ヤクが)プス

由暉子「あ、あさっては?」

京太郎「その日は、ちょっとウエディングケーキ四件の納期で、徹夜しないといけないんで……」

由暉子「そう……ですか」ズーン

尭深(不憫なり)



由暉子「そ、それじゃあ仕方ないですよね……」

京太郎「すいませんね、こっちも断りたくないんだけどな」

由暉子「いえ、予定があるなら、仕方、ないですよね」シォシォ

尭深(ああ、みるみるうちにしおれていく)

京太郎「ごめんなさい。お詫びと言ってはなんですが、これどうぞ」ガサ

由暉子「これは?」

京太郎「隠れた人気商品、特定の顧客にしかサービスしない、バームクーヘンの切れ端です」

尭深「私も初めて見た」

由暉子「きれはし、ですか」パク

由暉子「!!!」

由暉子「ふわぁ……」トローン

尭深(とけた!!)

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最終更新:2026年01月05日 10:57